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藤田藤太郎君 私は、今度の事態が起きてから
検討されていると、
検討していただくことはけっこうですけれ
ども、やはり三十四年災以後毎年、連年
災害というような問題が起きて、去年はなかったですけれ
ども、締めくくりとは申し上げませんけれ
ども、三十六年のこれらの
災害の
措置については、単なる融資ばかりでなしに、やはり国の国庫
補助によって
措置をせなければ農家は持たぬのじゃないかという議論の末にこういう附帯決議がついたと思う。だから、何らかの
措置で保護するために、たとえば共済保険ですかの中にこれを入れるとかなんとかいう
措置を片一方で
考えながら、今度は雪ですけれ
ども、七、八、十月ごろまでの風水害のまた
被害もあるわけですから、そういう
被害のときに単なる融資だけでなしに、やはり何らか国が力添えをしてあげなければ農家経済というものは持たないのじゃないかと私はそう思う。特に西のほうの農家は零細農家ですからね。だから、なおさら私は持たないと思う。それを今日まで、事が起きなければそれでよしということでずっときたんだと思うんですけれ
ども、やはり私は、
国会の附帯決議というものがちゃんとあって、それは附帯決議はどう
検討するかというのは、正式にいえば次の
国会には——次の
災害があったときでなしに、次の
国会には、この問題はどう処理しましたと
政府はやはり
国会に
報告をしてあたりまえのものだと思う。それが附帯決議だと思う。そのときにできているか、できていないかは別といたしまして、こういう事態で
検討いたしまして、かくかくの
段階にありますというのが、私は
政府の義務ではないかと、こう思う。それが二年たって今日できていなくて、今日、今
検討中だからということであれば、私はこれ以上言いませんけれ
ども、しかし、今までにやはりそういうことが起きたときにはどうすべきかということは、日々
検討されてあってしかるべきではないかと私は思う。そこの
ところが少し私はちょっと聞いていて不満です。共済の中にも、まだ研究していますけれ
ども、入れるとも入れぬともきめてない。相当の時間がたっているのにそういうお答え、片一方は天災融資でございますからということだけでは、私は事は済まないのではないかと、午前中にも議論がありましたが、たとえば
堆積土砂の問題、道路、農地その他の
堆積上砂の排除の問題については目をつぶることが、かりにあっても、しかし、生活に
関係する屋内の障害物の除去はどうするかということになると、その問題が議論をされてそうして救助法にまで頭を出して、
手続は少しどうも悪かったようでありますけれ
ども、とにかくやる
措置が講じられておったという工合に、今の私は零細農家にしてみれば非常にたいへんなことだと思う。西のほうでもこの寒害によって野菜や麦がもうあかんと——今
お話のありましたように、本来ならば五、六本もの芽が根から吹くやつが二、三本しか吹いていない。非常な
被害だと思います。そういういろいろなものが、今後わかってくる問題ですけれ
ども、今わかっているのは、大体果樹園なんかわかっているのではないですか。そういうときに、私は少し
農林省としても
災害に対する、特に農家経済との
関係においてもう少し日々の熱意が欠けておったのではないかという気がいたしましたので、重ねて尋ねているわけです。ですから、その今までの議論されたどれだけのものを今日までやってきたか、どれくらいしなければ農家経済が持つか持たないかわからないか、こういう点をひとつ御
見解を伺わしていただきたい。
〔
委員長退席、理事
藤野繁雄君着席〕