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衆議院議員(三宅正一君) これは、藤田
委員もよく御存じだと思いますが、国土縦貫自動車道を作りましたときに、国土縦貫自動車道というのは、
日本の産業、
人口、文化、格差解消、国内開発いろいろの根幹になるわけでありますが、北海道の稚内から鹿児島まで非常に細長い
日本の、しかも雪等のことを
考えて、脊梁山脈のこちら側にずっとつないでおりますので、南北の格差をほんとうに解消いたしますためには、特に幅の狭い
日本といたしまして、肋骨
道路を具体的にほんとうに出さなければ意味がないと
考えておりましたが、そこまで議員
立法でこまかいものが出なかった事情でありまして、ことしの雪害で
河野建設大臣なども、
建設大臣という資格でなしに、災害対策の本部長の資格において行きましたときに、何といったって今まで豪雪に対する無雪
道路の企画というようなものは非常に立ちおくれになっておる、そして裏
日本がほんとうに格差を解消するためには、ともかく汽車が二十日間とまるときに、一級
国道が二カ月とまるというようなことで産業がいくわけがない、だからして雪害対策の一番大きな道というのは、無雪高速
道路というものを、この幅の狭い、それこそ北海道の稚内から鹿児島に行く縦貫
道路から比べれば、何百分の一の距離であって、しかも、表と裏をつなぐ、それが産業の動脈になるんだからこれもどうしても必要だという線を主張といたしまして、しばしば
建設省の意見としても出しておるわけであります。
松澤君は今、率直に言って、などと言っておられますけれども、この間スクープされて朝日新聞に出ました今度の高速
道路の
道路新五カ年
計画におきましても、まだ
法律になっておりません関越自動車道等のことについても
考えなければいけない、これは早くやらなければいけないという
趣旨を言うておるのでありまして、私ども地元の者といたしましては、一体全体今日の技術段階において、一級
国道が二カ月も通らないなんという状態を放置されておいてはかなわないし、一級
国道は幾らやりましても混合
道路でありますから、そしてもともと雪害対策を
考えずに作った
道路でありますので、この機会にひとつこれをやってもらいたい。私は、衆議院におきましても提案の
説明で申し上げましたけれども、したがって、新
道路の五カ年
計画においては、一級
国道、二級
国道等の混合
道路の
整備も必要であるけれども、肋骨
道路を含んだ高速自動車道の一体建設の順位等について、一応政府としても腹案を持たなければならぬし、われわれのほうも腹案を持たなければいけないということを主張いたしまして、われわれは、地方の
利益のために特別にここだけ早くしてくれということを望んでおるわけではないので、そういう意味で資金の按分等は、したがってこの
法案にもありますように、高速自動車道の審議会にかけてもらって、その順位において公平な線で配置をしてもらう。今度の四兆何千億にいたしましたって、
道路局長の
説明を聞きますと、とても金が足りないということでありますから、この点についても、もっとどうやって資金量をふやすかということを
考えなければいけませんが、それらの勘案の上に立って、最高限度早くひとつしてもらいたい。同時に、たとえば冨山と名古屋を通ずるものだとか、あるいは大阪と鳥取に行く南北の肋骨
道路とか、広島と島根の松江に行く肋骨
道路だとか、そういうものにつきましても、これは一級
国道の企画でいいのか、あるいは高速自動車
道路の企画にするのかというような点は、専門家等も加え、
日本の資金状況等も加えてやっていただいてけっこうだけれども、ともかくこれは非常に必要であるという
観点に立ちまして、お願いをしておるわけであります。同時に、藤田君が言われましたとおり、埼玉県に何本も高速
道路が通っていて、それでは無駄じゃないか。私は将来においては必要だと思います。東京に来るのに、あそこは通り道になってえらい迷惑しておる。ほこりなどの出ない高速
道路ができることは必要だと思いますが、たとえば高速自動車道が一本通っている。そういたしますれば、その肋骨
道路として東京から前橋に来るその間はあとにして、その東北自動車道の肋骨として群馬県から新潟県に行くコースを先にするというような資金の重点配分ということは、十分に
考えてもらってけっこうと思います。思いますが、非常に
必要度の高い
道路であるので、できるだけ早くやっていただきたい、こういう気持でもって提案した次第であります。