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相澤重明君 わかりました。それでは、その契約はもうすでに全部できておると。しかし二・五キロというものはまだこれは
用地を取得しておらぬと、こういうことが判明したのですね。したがって、その個所がどこであるのかということも、これは
資料で提出をしてもらいたいと思う。私は、昨年の十月までに
用地は取得をしなければいかぬと、こういうことは当
委員会でも何回もそれは言っておった。それが今日までなおかつそういうふうな話では、これはもう全く話にならぬわけです。だから、だんだん
工事がおくれていく。値段がつり上げられるということになるわけです。そこで、その
用地費の中に、今のような
工場とか家屋の移転というような費用も含まれるということになると、
用地費の分類もこれは出してもらわないと、わからぬと思う。そういうことで、ひとつ、その
資料を提出するときには、その分類をひとつ明らかにしてもらいたい。それから
工事補償金及び
工事分担金、あるいは
設計協議、
設計変更、この中で特に、先ほど、上屋の問題であるとか
車両の問題とか、
トンネルの長さの問題であるとかいうことが出ておりますね。出ておりますが、特にこの
設計協議に必要なというのは、二百七十六億を計上されておるわけですね。二百七十六億。これは決して少ない額じゃない。どういうところが、
設計協議でこれだけの多額な費用を必要とするのか。これは、先ほど吉田
委員からも質問があったときに、近江
鉄道の話が出て、近江
鉄道は景色を見るための費用というものが百五十億出されておる。こういうことを言われておる。景色料だ、こういうことを言われておる。これはまあ、
石田新総裁は、少しそういうことも研究したほうがいいと思う。景色を見るのに百五十億出すのがいいのかどうか。こういうことも、これは
設計協議なる名によって、どういうところにそういうものが出ておるのか。これはもう全く
国民としてはわからぬ。ましてや、まあ幾分かでもわれわれが
内容見ると納得のいかない点が出てくると思う。そういう点をよくわかるような、ひとつこれは
資料を作ってもらいたい。
資料をね。
そこで、その次に私がお尋ねしておきたいのは、この
車両の問題でありますが、先ほ
ども御
説明の中で、三百六十両当初まあ
計画をされておるようです。続いて、
運転を開始した後に、百二十両くらいの
増加は必要であろうと、こういうのでありますが、これがやはり、昨年私が質問した際に世銀借款に伴う
車両の発注という問題を出されたのですが、その際に、遂に外国商社からはこの
車両の入札については参加がなかったと、こういうことで、国内のメーカーにこれを発注をすることにしたのです。しかし、そのときに、
国鉄の
予算額に対するメーカーの入札価額というものはたいへん開きが多いと、こういうことが
新聞紙上で伝えられておる。その後、当
委員会としては
説明がなかった。それは一体どうなっているのか。こういう点についても、これは明らかに私はしてもらいたいと思う。
それから次の問題は、世銀借款の当初の
計画が、これは電電公社のいわゆる借款等をも含んで減額をされておるわけですね。それに対する、その後の、先ほどから各
委員から指摘されたように、
資金需要についてどう
計画をされておるのか。このことは非常にまあ大事なことになるわけです。ですから、世銀のその後の状況を、利子を合わしてひとつ
報告をしていただくと同時に、今後のこの
資金需要をどういうふうに求めていくのかということを、
総裁は、この次の
委員会に私はやはり提示してもらいたい。これは、
運輸大臣が池田総理と
相談をされて
石田総裁を選任をするにあたっては、これを協力をしなければ
総裁も選任できないだろうというようなことを私
ども聞いておったのでありますが、それがはたして、先ほど大倉
委員の言うように、池田総理自身がこの
予算の
増額についてどういう処置をとろうとするのか、これは非常に大事なことだと思う。その点をやはり次の機会には明らかにしてもらう。
それからいま一つの次の問題は、百七十六億さらに今後必要とするということですね。百七十六億を必要とする。この問題については、品川とか
大阪とかの貨物のいわゆる輸送力等の問題について必要とするというように先ほどは大ざっぱに
説明があったわけですが、百七十六億というものは、具体的にどういうものに使うのか。八百七十四億というものを今取りあえずこの
新幹線を
開業するのに必要だと、こういうことになるのでありますが、その上にさらに百七十六億必要というのは、具体的にどういうものなのか。これも
資料として提出を願いたい。
それから先ほど第二次五カ年
計画について、
総裁は、これを変えるようなことはしない、あるいは
山田理事も、できるだけその心配のないようにしたいという
答弁があったけれ
ども、現実に、今日では
国鉄の部内では
新幹線に対するところのウエートを重くして、そうしていわゆるこの
新幹線以外の個所においては非常な
予算上の圧迫が行なわれておるのではないか。だからこそ、通勤通学を初めとして、ローカル線の人たちは非常な心配をしておる。これを解明しないで、ただ口で第二次五カ年
計画はこれはもうやりますと言っただけでは済まない。
予算的にそれではどういうふうにこれは補強をされるかと、こういうことがないと私はいけないと思う。そういう
説明を、
資料をもって次に行なってもらいたい。
きょうは一時までという約束でありましたから、私も長くは申し上げませんが、以上のような、
資料で提出していただくと同時に、
運輸大臣にこれだけはひとつ、どうしても私は聞いておかなきゃならぬのは、いわゆる
鉄道建設公団の問題について、すでにその
人事が決定しておるように報道されておる向きがたいへん多い。これは、私
どもとしては、
国鉄がこれだけの問題をかかえておって、これだけ
国民に大きな関心を持たれ、あるいは批判をされておる中に、すでに
国鉄の首脳部の中で、いわゆる公団に転出をするというような話を聞くということは、まことに遺憾千万だと思う。そういうようなことを、いわゆる
運輸大臣は、監督官庁の
責任者として、あなたは話を聞いておるのかどうか。あるいは今後そういうことは心配がないということになるのか。これは、今後法案審議の過程においても、相当私
どもはかたい
決意を持っているわけです。幾ら口で、国会で
答弁をしても、裏からすぐしり抜けになるようなことであっては何にもならない。ましてや、
石田新総裁が幾ら一生懸命やろうといったところで、あるいは
国鉄四十五万の職員に協力を求めるといったところで、首脳部の
あり方がはっきりしておらなければ、これはもうやっぱり首脳部の言うことを信頼できないわけだ。そういう点について、これは、どうしても
運輸大臣にそういう意見というものを聞いておかなきゃならぬ、こう私は思いますので、最後の問題は、ひとつ
運輸大臣から御
答弁願いたいと思う。前のほうは、
資料の提出を要求します。