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相澤重明君 まあ大臣の
答弁は、うなずける点もあるわけですね。今の
お話の朝鮮というのは韓国を指してのことだと思うのですが、私
ども中国にも行ってみましたし、朝鮮にも行ってみたのですが、やはり中国問題というものも、私はもっと
政府がほんとうに前向きの姿勢でやれば解決すると思うのです。現に、日中貿易の鈴木君が、専務の彼は、ときどき
政府の意をくみつつ、しかも民間の業界のやむにやまれぬ要望によって、中国に渡っては相談をしていると思うのですよ。それは、なるほど、今の国のあり方が違うから、確かに
日本の貿易のやり方と中国の貿易のやり方とは違うと思うのです。支払い
条件だとか、
金融の持ち方だとか、それはいろいろ違うと思うが、そういうことはお互いに話し合えばできることではないか。だから、むしろ、この際、どうせ今のところ、あるいは憎まれ口になるかもしれぬけれ
ども、将来の
日本のためには私は大きな足跡を残すことになると思うので、鳩山さんがソ連との国交回復なり、貿易、特に漁業問題なり、今日調印は終わったけれ
ども、ああいう当時、むずかしかったことをやったのだから、この際、池田内閣としても、ほんとうに今の
お話のようなことになれば、私は閣僚が積極的に中国側と話し合うということくらいの
考えがやはりあっていいじゃないか。で、まあ現在の
政府の中で、事海運の問題等になれば、私はやっぱり、運輸大臣が所管の大臣だから、貿易の問題はなるほど通産大臣ではあるけれ
ども、そういう点、あなたはもう政界の元老でもあるんだし、池田内閣にちっとはいやなことを言ったって、そう気にする必要はないと思う。せめて将来の
日本の国のために、あるいは両国の改善策ができるとすれば、役に立つ意味で、高碕さんがやはりああして御苦労をされて出かけるように、あなた自身も私は出かけてもらいたいくらいに思う、ほんとうは。だから、そういう点は、もちろん大事なことで、なかなかむずかしいと思うけれ
ども、それくらいの積極性がなければ、さっき「六三%最低の線として
考えております」と言ったところで、シップ・アメリカンの問題を
考え、あるいはこれからのEECの攻勢を
考えるとすれば、
日本の
国際収支改善策というものは必ずしも波おだやかではない、かなり前途には困難な問題がある。しかし、それをやっぱり乗り越えていく、船を出して、船が相手の国に着くようにしなければ、私は船を作っても意味がない、また積み取り率もよくならないと思うのです。そういう意味で、これはきょう御
答弁をいただくということにはならないと思うけれ
ども、せめて、あなたは閣僚の重要地位におるのですから、ひとつそういう点も相談をしてもらいたい、これは私の希望です。そういうことをやれないだろうかという点を
考えてみたらどうですか、大臣。