○
田口(誠)
分科員 専門家の
答弁でございますので、
答弁は
答弁として聞いておきますけれ
ども、私の寄せてあります文献、資料と相違がございます。従ってこの点につきましては、
分科会でございまして時間に制限がございますから、これ以上追及してお聞きすることはできませんので、
分科会の科学技術庁のときにお聞きをいたしたいと思います。この点については保留をいたします。
それから
防衛庁に対しましては、放射能源を
訓練として
使用しておるというこのことは、私は自衛隊というものの性格がやはり変わってきておるのではないかということと、それから、これは憲法第九条との関連を完全に持っておるということでございますが、この点につきましてもやはりこれを深くここで
質疑をすることは時間的に許されませんので、これはあらためて内閣委員会なりまた
予算委員会に時間をお借りして、私の集めております資料に基づいて十分に
質疑応答をいたしたいと思いますので、この点も保留をいたしておきます。
それから最後にお
伺いいたしたいことは、これは
長官を初め
経理局長も昨年末から非常にそういう方面に意を使っていただいておりますし、また
長官も
大臣に就任早々から心を使っていただいておりますところの自衛隊の民生安定の
関係でございますが、その中で特に私は強調申し上げたいことは、
飛行場付近の学校、病院その他の防音装置の
関係であるわけなんです。今日までできておるところの防音装置の基準の
内容を見ますと、たとえて申しますなれば、岐阜県の各務原の
訓練飛行場の場合には、今の基準からいきますと、鉄筋コンクリートで学校を建て直して、そうして永久の防音装置をする基準があるわけなんですが、その基準よりは今測定されておるところのフォンが少ないわけなんです。従って該当しないということなんです。それで端的に申しますなれば、F104Jの
飛行場はこれは文句はございませんが、その他のジェット機の場合には該当しないということになっておりますので、私はやはりあの基準を再
検討していただいて、その基準を下げていただいて、そうして周囲の学校の騒音を防止する装置を早急にやっていただきたいと思うわけなんです。それで岐阜県の場合に、おそらく三十八年度にやっていただけるのは、今度稲羽町で学校が二つ統合をいたしまして、鉄筋で建てる場合には、統合ということで半額助成を文部省の方からしてもらいますし、あとは建てるときに防音装置の費用だけ
防衛庁の方から出していただくのだから、これは文句なしにやっていただけるけれ
ども、その地利が二、三年前からやかましくお願いしておるところの那加町の中学とか、それから東海病院、これは共済組合の東海病院ですが、これは
長官がおかわりになったり閣僚の方がおかわりになって、引き継ぎがされておるのかおらないのか、その点わかりませんけれ
ども、三年前に、ことしはできぬけれ
ども来年はやるんだということを病院の事務局長が
確認をしておるわけなんですが、今年の予算には直接入っておりません。こういうことから、私は、もう一度
経理局長の手元でこういう点を再
検討していただいて、あの病院の防音装置を、一気にできなければ二年
計画、三年
計画でもいいから一つ手をつけてもらいたいと思うのです。おそらくどこの
飛行場へ行きましても、那加町の東海病院くらい
飛行場に近いところはないわけです。ほんとうに目と鼻の
状態にあるわけなんです。しかもF104Jの飛行機は確かに騒音が高いわけでございますが、しかし、性能一ぱい出しますとガラスが割れたり家がこわれたりしまして、離陸いたすときには性能一ぱいは出しません。大体三百メートルか四百メートルのところで半分くらいの性能しか出さないわけです。私横田の
基地へ見に行きましたが、自分の目の前へ来るまでは全然音はしません。目の前へ来ますと、きんきんの声で、きんきんと、それは強い音がしますが、音がしたと思うと、もうそれは消えてしまうわけなんです、早いんだから。ところが、あのジェット機というのは、ぎゅうっ、ぎゅうっ、ぎゅうっ、ぎゅうっと、はらわたをえぐるような音がするのです。だから私は、ただそのとき出た騒音のフォンの程度で基準をきめてもらうということは実情に合わないと思うのです。これは、私はやってもらいたいから言っておるのではなくて
——私は横田の
基地も那加の
訓練隊も行っていろいろ見てきましたが、地上で試験をする場合には、長いことぶるぶるぶるぶるやっておるうちに、全くはらわたがどうかなってしまうような気がするのです。こういうふうなところはやらないでもいいということになっている。これは非常に矛盾であろうと思うのです。だから私は、今きまっておる基準というものをもっと低めてもらって、そうしてジェット機の
飛行場にも今年度防音装置を新しくしてもらうように
——稲羽町の場合は、あとで
答弁をいただきたいと思いますが、よろしいと思いますけれ
ども、那加町の場合でも東海病院の場合でもそういうようにしていただきたいと思います。私は岐阜県のことがよくわかっておるから岐阜県のことを申し上げるので、全国的にそういうところがあろうと思うので全国的のことを申し上げておるのでありますから、一つ基準の再
検討をしていただいて、住民の要望にこたえるように、御尽力というか、協力というか、強い要望というか、とにかくやってもらいたいということなんです。それで、その点について、
長官は民生安定の方にはなかなか力を入れて、今年も予算をよけいとって張り切ってみえるけれ
ども、
内容的にそういう悪い
内容があるんだから、
長官も
経理局長も御
答弁をいただきたいと思うのです。