○鈴木仙八君 ただいま
議題となりました
昭和三十五年度決算外三件につきまして、決算
委員会における
審議の
経過並びに結果を御
報告申し上げます。
昭和三十五年度決算は、
昭和三十六年十二月二十三日、第四十回
国会に内閣から提出され、同日決算
委員会に付託されたのであります。
まず、その概要について申し上げますと、
一般会計の決算額は、歳入一兆九千六百十億円余、歳出一兆七千四百三十一億円余であり、その歳入超過額は二千百七十八億円余となっております。
各特別会計の数は三十九であり、その決算
総額は、歳入三兆九千三百九十一億円余、歳出三兆五千五百五十億円余であり、その歳入超過額は三千八百四十一億円余となっております。
国税収納金整理
資金の収納済額は一兆六千三百七十八億円余、支払命令済額及び歳入への組入額は一兆六千三百五十九億円余となっております。
政府関係機関の数は十三であり、その決算
総額は、収入一兆六千三百四十五億円余、支出一兆四千二百四十六億円余となっております。
次に、
委員会における
審議経過の概要について申し上げますと、当
委員会は、
昭和三十七年二月五日、第四十回
国会において、まず大蔵省当局より決算の概要を、会計検査院より決算検査
報告に関する概要を聴取した後、慎重
審議をいたした次第であります。
委員会は、三月二十七日、
審議を終了し、直ちに
委員長から
昭和三十五年度決算の議決案の提案があり、
採決の結果、
全会一致をもって議決案の通り議決した次第であります。
議決の
内容につきましては、
会議録に
掲載することといたしまして、その概要について申し上げますと、
一、本年度決算を、予算がその
目的に沿って効率的に執行されたか、また、所期の成果をおさめ得たか等の観点から検討するとき、必ずしも満足し得るものと言いがたく、
政府は次の諸点について特に留意の上、適切なる
措置をとるべきである。すなわち、補助金の交付にあたって、慎重な調査に基づいて査定を行ない、また、各行政機関の相互連絡を密にして補助効果の達成をはかるとともに、零細補助金等の整理統合、その他抜本的改善策を講ずべきである。また、自作農創設特別会計
所属財産については、財産の確認、売り払い、所管がえ、弁償金の徴収等、必要な処理を行なうべきであり、また、土地改良
事業は、最近の都市
発展の趨勢にかんがみ、的確なる将来計画に基づいて遂行すべきである。国有財産の管理及び処分にあたっては、責任ある管理体制を確立し、台帳の整備をはかって現状の的確なる把握に努めるとともに、関係諸法規による適正な手続と公正な評価により国有財産の維持管理の万全を期すべきである。国が出資、補助等を行なっている公社、公庫、公団、
事業団等については、
事業成績等に照らして
業務の範囲等を再検討するとともに、役員その他の人事の適材適所主義、
業務管理機構の整備
強化、適正なる経理処理等について指導監督を行ない、もって、
事業運営の向上をはかって、国の出資あるいは補助の効果が十分に生かせるよう努めるべきである。
二、
昭和三十五年度決算検査
報告において、会計検査院が指摘した不当事項については、これを不当と認める。
政府は、これら指摘事項について、それぞれ善後
措置を講ずるとともに、信賞必罰を厳にし、官紀を粛正刷新して、再発防止に万全を期すべきである、また、今後、予算の作成並びに使用にあたって、決算
審議の結果が十分に生かされるよう考慮して、財政運営の健全化をはかり、もって、国民の信託にこたえるべきである。
三、決算のうち、前記以外の事項については異議がない。というものであります。
次に、
昭和三十五年度
国有財産増減及び現在額総
計算書につきましては、
昭和三十五年度中に増加した国有財産の額は、
一般、特別両会計を合わせて八千六百九十六億円余、同じく、減少額は三千七百十四億円余、差引純増加額は四千九百八十一億円余でありまして、本年度末現在額は二兆九千三百九十二億円余であります。
昭和三十五年度
国有財産無償貸付状況総計算書につきましては、
昭和三十五年度中の無償貸付の増加額は、
一般、特別の両会計を合わせて百三十億円余、同じく減少額は四十八億円余、差引純増加額は八十九億円余でありまして、本年度末現在額は百八十三億円余であります。
昭和三十五年度
物品増減及び現在額総
計算書につきましては、
昭和三十五年度中に増加した物品の額は、
一般、特別両会計を合わせて千百五十八億円余、同じく減少額は八百四十五億円余、差引純増加額は三百十二億円余でありまして、本年度末現在額は二千二百十億円余であります。
以上三件のうち、国有財産関係二件については
昭和三十七年二月七日第四十回
国会に、また、物品
計算書については
昭和三十六年十二月二十三日第四十回
国会に提出せられ、同
日本委員会に付託され、物品については
昭和三十七年二月五日、国有財産については十九日に、大蔵省当局よりその概要を、また、会計検査院より検査
報告に関する概要を聴取し、慎重
審議いたしまして、本年三月二十七日、
審議を終了し、
採決の結果、各件はいずれも是認すべきものと
全会一致をもって議決した次第であります。
なお、これら各件の
委員会における
審議の詳細については
委員会議録をごらんいただきたいと存じます。
以上、御
報告申し上げます。(
拍手)
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