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肥田委員 ヘリコプターの航続距離というものはあまり長いものではありませんから、われわれとしては、今あなたの言われたように、事前に
連絡があるとしても、少なくとも
学校の
校庭を利用して
着陸するような場合には、よほどの事情がない限り
受け入れ態勢がない
場所に
着陸すべきではない、こういうふうに考えます。ですから、この点はそういうあやまちが将来起こらないようにお願いしておきたいと思います。
それから、これはささいな問題ですが、実はたまたまこの
ヘリコプターが
着陸をしたときに、この
学校では温室の塗りかえをやっておったのです。塗りかえ途中の温室ですか、それに砂ぼこりがかかってこれが台なしになった。それからペンキの容器がこれも砂をかぶって、もう、いうところの満足に使えない品物になってしまった。こういうことも
報告されております。これはささいなことですけれども、これはけちな
——というのは、
文部省のやり方が悪いからこういうけちになるのですが、そういうことがあると、またすぐそういうあとの経費の補給は、これはまたPTAが段取りをして、そうして
一般からまた何がしかの金を集めてやることになる。この点もささいなことでよかったのですが、こういうことがあったということを私の方からもお知らせをしておきたいと思います。
それから私は、本質的な問題をこれから一つ、二つお聞きしたいと思うのですが、たまたま最近の雪害地におけるところの
自衛隊の行動というものについては、これはもう国民ひとしく、やはり相当尊敬の念を持っておると思います。ただ、
一般におけるところの問題としては、やはりなかなか問題がある。現にこういう
ヘリコプターが誤着する事件が起きたという原因を、いろいろな条件から私の方で考えてみますと、どうも八尾の
航空自衛隊ですか、ここから先ほど申しましたところの問題のあった
山滝校に対して
ヘリコプターを持っていく予定だった。これは間違いありません。そこでは十一月三日の文化祭の行事をやるためにそういう打ち合わせがあったようでございます。この十一月三日に飛ぶのを、予行演習ですか、とにかく前もって行った。たまたまその途中に横山校におりた。こういうことなんですから、この
学校の先生は、どうもその
関係がすっきりしないと言うのです。もう
山滝校へ行くのがわかり切っておるのに、
——それは十一月の文化祭の日だ、それを私のところの
学校へいきなり
着陸されたのだ、こう言っているのです。ここらの
関係が、あと
さきの問題がありますが、こういう事実がございました。自衛官の募集のポスターが最近
学校に持ち込まれて困る。これは先ほど
初中局長の言われたように、
校長あるいは
土地の地方自治体の
教育委員会の
所管になると思いますが、そういうことで、この問題について
学校側では
——学校側というのは、
校長以外の人々です。こういう人々が、そんなものを
学校に持ち込まれては困るというので、市の
教育委員会に抗議をしておる、こういう事実もあります。いわゆる
自衛隊の
学習という問題は、これはむしろいわゆる
教育委員会側がそういう行動を積極的にやっておるのではないか、こう思われる節もあるのです。こういう問題については、これは地方の
教育委員会の問題だ、こうおっしゃるかもしれませんけれども、その源というのは、私はやはりそうではないと思う。本質的な
教育の方針というものが、とかくこのごろいわれておるように、中央の文部当局から強力な指揮体制がとられておる、こういうことをいわれておるのですから、私は、どうも問題点をここへ持ってこざるを得ないのではないか、こういう気がするのです。そこで、文部当局としては
学校に対して、少なくとも
学校の
教育の本はただにしてやろう
——ただにしてやろうというのをすなおに考えれば、これはいいことなんだ。ただにしてやろう、そのかわり
自衛隊のことも何もかもみんなお前ら勉強するのだぞ、大きくなったらりっぱな
自衛隊員になるのだぞ、こういうふうなことがその中に意図されることが問題だということを最近いわれているのです。自衛官募集のポスターが初中の
学校に持ち込まれて、そしてこれが何か
教育の題材に取り扱わせようとするようなこういう傾向というものは、これは私はやはり中央から出てくるのではないかと思う。この点について、そういう事実があるのですが、あなたの方ではわかっていますか。