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吉村政府委員 従来からの国有林野の売り払い及び未墾地の所属がえの
状況を御
説明申し上げます。
国有林野の
整備の特別
措置法によりまして売り払いをいたしましたのが、三十六年度末で十三万八千ヘクタールでございます。それから新市町村の町村
合併の
関係で売り払いをいたしましたのが三万八千ヘクタール、それから農地の
関係で所属がえを農地局の方へいたしましてこれを売り払いをいたしましたのが三十八万一千ヘクタールになっております。これはどういう場所かということはここでつまびらかに申し上げかねるのでございますが、最初に申し上げました二つの中で林野
整備の場合には、これは国有林の境界
整備等のために行なったものでございますので、そういった境界等の錯綜地でありますとか、あるいは小団地でありますとか、そういうようなものが主体でございます。それから新市町村の町村
合併の
関係で売り払いましたものは、やはり原則は前者と同じように
考えておりますが、新市町村の
基本財産として必要なものを売り払ったわけでございます。農地
関係の力は、これは農地の
適地を選びまして売り払いをいたしたものでございます。これは土地の形質あるいは傾斜その他等からいたしまして農地あいるは牧野に
適地を売り払ったわけでございます。
この売り払い後の
状況はどうかということでございますが、やはり売り払いをいたしましてあとで転売等が行なわれておるものもございます。またその
承認の許可を得ずに売り払いをして、その後契約を解除させたような
措置をとったものもございます。しかしながら大体概括的に申し上げますと、その後の
経営状態は造林等も行なわれておりまして、これは割に新しいものでございますから、まずまずというところではないかと
考えております。また農地
関係のものにつきましては、若干その後問題が残りまして、十分に開拓等が行なわれませんで、こちらへ返って参っておるものもございます。そういうような
状況でございますが、今後農業の構造
改善に関連をいたしまして、国有林野を活用して参る。例の答申にも出ておりますが、国有林野を活用して参りますということにつきましては、私
どもすでに検討を詰めまして、ごく最近のうちにこの方針を下部へ流しまして徹底をいたしたいと
考えておるのでございますが、この活用の方法といたしましては、やはり主として所属がえの方向、所属がえをいたしまして売り払うという方向に進みたい。また牧野等は貸付もあわせて
考えて参りたい。それから従来ございます共用林野
制度、これの運用も十分にはかりまして、最も効果的にこの国有林野が活用できるようにはかって参りたいというように
考えておる次第でございます。