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井田説明員 利付債の現在までの
発行額を申し上げますと、い号、ろ号、に号合わせまして一千二百億
程度でございます。それから
割引債はA号、B号合わせまして二千百億
程度でございます。従来は、この比率をごらんになってもわかりますように、
割引債の方が多かったのでございますが、
割引債は、お客さんに
電話局の窓口ですぐ現物を渡す、それから
利付債の方は、今までは大体一カ月半くらいかからないと現物が渡らない。これに募集発行ということでありましたので、それまでの間は領収証をお客さんにお渡ししておる、こういうことから、早く処分されるような方は、
割引債で現物を早く入手したいという希望が多かったわけであります。また一方、小額の
債券の場合は、一々利息をとりますのは非常にめんどうでありますので、利札を切り取って利息を請求する手数のない
割引債がよろしいというので、今までいなかの方に参りますと
割引債は非常に人気があった。こういう
事情で今までは大体六、四、一番多いときには八割が
割引債で二割が
利付債というような
状況でございました。ところが最近、だんだんと利付がふえて参りまして——これは
市場価格の
関係から、手放すには利付の方が有利なものでございますから、そういう
関係もございまして、ことに大都市では圧倒的に利付の希望が多かったわけでございます。十二月の
状況では、割引が六割、利付が四割といったような
程度まで利付がふえて参りました。ところが、この一月から
発行条件を改定いたしまして、利付も割引もともに直ちに窓口でお渡しするという
売り出し発行に改めたわけでございますが、その結果、この六、四が逆になりまして、一月は割引が四割、利付が六割といったように変化しておるのでございまして、この趨勢は今後もある
程度続くのではなかろうか、そういうわけで、第三次五カ年
計画の策定にあたりましては、大体
割引債が三割、
利付債が七割と、こういうふうに見込んでおる次第でございます。