○安宅
委員 これは大幅に
電電公社が料金を値上げしたときの内幕を書いておる。その当時、その人は
公社の
業務局長だったはずであります。現在通信機械工業会の
理事をしておる吉沢武雄という人です。この人がどういうことを言っておるかというと、この値上げというものはばかやろう解散か何かで一朝にして流れた。ところが今値上げのチャンスだというので、ほんとうは七円案とか八円案とかいう値上げ案を考えておったのだけれども、その案もあったけれども、この際大きく、逓信官僚は気の小さいやつばかりいるというので、ある有力な人間から示唆を受けて、十円値上げ案を出したのだ。ところが、
郵政大臣や
電電公社の総裁などの障壁を打ち破って、それがうまくきいてやったのだ。それで、公聴会など開いた場合は、ある人をサクラとして出して、これが当然だという発言をさせた。そういう場合に一番困るやつはだれか。これは
新聞だ。これを敵に回してはならぬ。彼ら
新聞社はなんて書いてある。そうしてまた、料金を値上げする場合に反対だとかなんとか言うやからは、いつの世にも絶えない、こういうふうに
国民大衆をやからにしておる。そういうことを平気で書いておるのでありますが、この問題は
あとで小
委員会あたりで徹底的に追及するつもりでおりますけれども、そういう内幕があって料金の値上げがあったのだ。しかも、
公社の
業務局長をしておった人が堂々とこれを書いておる。編集しておるのがあなた方だ。そういうでたらめな、
国民をばかにしたやり方で料金を値上げされたり、制度を
改正されたり、それから一〇〇番という最も
国民に便利なものを小さく、しかも料金の値段を、
あとで聞くときだけ利用してもらいたいみたいな宣伝しかやっていない。まことに不遜な
公社のやり方。そして人員をふやさないで、何とか配置がえでやっていこう。配置がえを何回もやれば、
あとは通勤時間がえらく長くなって自然とやめざるを得ない。そして、やめさせるためにあなたの方で今考えておるのは、退職手当を五割増しにして、最低二十万円に至らないときは二十万円上げましょう。そのときにはやめてもらいましょうという
法案を今度
準備をしておる。まことにもって不届きである。そういう一貫したあなた方の政策が、
労働組合の幹部などが見た場合に前面にぱしっと出てくる。だから
東京−
大阪の
自動即時なんかも、そんなことも全部話し合いをして、
労働組合ときちっときまってやったらどうかというのに、あなたの方は、集中しておる地域には強引にこれを二月十七日に実施しようとしておる。こんなばかな政策はやめてもらわなければならぬ。もし今後も
労働組合と話し合いもしないで強行する。従って、
労働組合が協力しないなら、管理者だけで将来も切りかえをやっていく、そういう強硬な態度でやっていく場合には、未来永劫どんな場合にも管理者がそういうことをやって、
労働組合はすぽんと見、
従業員も見ておる。管理者だけで切りかえをせざるを得ないような状態が来るであろうということを、私はここではっきり申し上げておく。そういうことにならないようにもう少し考えていきたいという答弁くらい、副総裁できませんか。