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川村(継)
委員 これはいろいろ論議の分かれるところ、
考え方の分かれるところであろうかと思いますけれ
ども、一般の街路灯については別として、やはりそれぞれの地域において必要と
考えられる防犯灯あるいは
交通の円滑安全のための街灯、こういうのは私は信号機等と同じような位置に置いて物事を
考えて、皆さん方の方で推進をしていくということもあり得るのじゃないか、こういう
考え方を持っているわけです。実はもう国会で何回かたなざらしになったのでありますが、社会党の方で建設
委員会にこの街路灯の設置の法案を出しております。しかし一回も審議されないままに実はたなざらしになっている。これがついに先国会には未了になったわけですが、これは聞くならば
建設省当局等の賛成がなかなか得られぬで、自民党の方でもどうもこの審議に促進が願えなかったというような原因等があるようであります。そこで私
どもといたしましては、でき得べくんば今国会に同じような趣旨を盛って、この
委員会で審議ができるような法案を提出いたしたいと実は
考えておるわけであります。市町村の街路
照明整備に関する
法律案、こういう格好でこの
委員会に出したいと思います。その出す場合に、今私が申し上げたような形で管理権を
公安委員会に委譲する、そういう
考え方でこの法案は出そうとは
考えておりませんが、そういう気持でわれわれは一日でも早くこの防犯灯あるいは
交通のための街路灯というものの設置を促進したいと
考えております。従って十分当局においても御検討願いたいと
考えるわけであります。
大へん時間が少なくて、上すべりのお尋ねになってしまいまして恐縮でありますが、私はあと大急ぎで二点ばかりお聞きしておきます。
私の方から初めに申し上げますが、
自動車の
事故を見てみると、非常に軽
自動車あるいは原動機付等の
事故が多くなってきている。これは私が
考えるのに、一つは軽
自動車等を使用する農村
関係の諸君が結局免許をとることがおくれる、あるいはまだ未熟なために、おまわりさんがいるような本街道を走らないで、裏道ばかり通っておって
事故を起こすというようなことも多くなっている原因ではないか、私はこういうように判断をしているわけです。
そこでお尋ねしたいことは、今日の農村の諸君が、ミカンを山から近くの町まで運んだり、あるいは野菜を運搬したりするような、農耕の用に供している軽
自動車が非常に多うございます。このような軽
自動車については、やはり免許の上においてもある点
考慮をしてやる。ところが、これを通しますとまた大へんなことに
なりますから、そこで一応こういう軽
自動車の免許をしたならば、あと野放しにしないで、一年間に一回
なり三回
なりは実地の検査をする。これは
法律に基づいてやれるわけでございましょうから、そういう点を配慮して、農村の諸君の軽
自動車使用についてはある点
考慮々する、そういうような措置は一体
考えられないものかどうか、この点一つお聞きしたいと思います。と申し上げますのは、今日御承知の
通り農村は非常に労働力不足でございまして、ほとんど仕事をやっていけない。そこでどうしてもこの軽
自動車を無理をしてでも手に入れて、農作物の運搬に使用したいというのが今日の実情のようでございます。このまま今のきびしい免許規定で参りますと、農村の諸君はなかなか勉強するひまもございませんから、学科なんか、
法律なんかの試験に
なりますとなかなか合格しないのです。そういう点を
考えて、なるたけ免許を持たせて明かるく
運転させる。裏道ばかり走らないで、そういうやみをやらせないようにするということと、
運転免許を与えたあとで、これはほかの
運転者と違って、農村のひまを見て年に二回なら二回これを検査をして習熟させ、あるいは法規に精通させていくという特別の措置が
考えられないか、
法律改正が必要であればそういうようなことも
考えてしかるべきではないか、あるいは法改正によらなくても、それぞれ九十七条、九十九条あるいはそれに基づく
政令、こういうもので何か配慮はできないものかどうか、その辺のところをちょっと聞かしておいていただきたいと思います。