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堀委員 それからさっき
大臣も触れておられましたけれども、今度の問題については、ひとつ私の要望の線で公社は勇断を持って、十七万六千人の一般大衆のこれまでの念願は一ぺんにはいきませんが、今回皆さんが九分二厘まで上げようというお
考えであるものを九分五厘まで十二万円以下の人に渡してあげてもらいたい。これは個々の小売り人にとっては、そんなにたいしたものになりません。たいしたものになりませんけれども、しかし
予算財源の使用の方法としては、これは民主的な問題だと思います。特に私は非常に不愉快に感じております点は、この
たばこの組合の
関係者の方から聞いたことでありますけれども、この
たばこの販売人の組合というのは、一定率の賦課金のようなものを売り上げ高に応じて納めて運営がされておる。そこで大口の業者がその組合の会費を非常にたくさん負担をしておるということによって、組合内部における
発言が非常に強いので、初めに予想されておるような
改定が行なわれないときには、その組合から脱退するとかなんとかいうようなことが組合内部においても問題になっておる。そういうことでは困るというようなことが何らか
一つの理由になっておるようであります。私はそんなことが理由になって、
たばこの
改定が行なわれるなどはさたの限りだと思う。これは
たばこ販売組合というのですか、これなんかはもちろん法律に定められたものではないし、私的の組合でありますから、公社としてそれに対しての監督権等はないのかもわかりませんが、少なくともそういうものに動かされるようなことであっては、国の政治が一部分の者によって、その金力によってねじ曲げられるというようなことは、われわれとしては
承知することができないわけです。さらに、その方の話によれば、昭和三十七
年度は
たばこの売り上げが少し減った。資料を拝見をいたしますと、伸び率が少し下がっただけのことで、絶対量としてはやはり八%もふえているわけでありますから、減ったとは思いません。それはなぜかというと、いまの
歩率の問題が下がったから、そこで販売意欲が減って、それで減ったんだというようなことがいわれておるわけでありますけれども、そんなことは、この前も公社の総裁が
お答えになっておりますけれども、私としてもそんなことは
理解ができないわけであります。ですから、そこらの面を含めて、少なくとも特定の者が
自分たちの負担をしておる会費によってそういう組合の幹部になり、その幹部の
発言によってごく少数の、さっき申し上げるように、今回の私の提案によればわずか三百三十何人しかないわけですが、そういう中から出ておる組合の幹部の
意向によって十七万六千人の声が圧殺をされておるという点においては、私はどう
考えても適当でない、こういう判断をしておるわけです。おそらく公社の総裁といえども、それらの組合の幹部との
関係において、こういうことを
考えておられるわけではないと私は
考えますし、これらの組合の幹部には政治に携わる
人たちもおられるわけでありますから、私は特に名前は申し上げませんけれども、この問題については、そういう諸君を含めて実は反省をしていただきたいというふうな強い気持ちを持っておるわけです。これらの組合の費用の使途等についても私は今後詳しく
調査をさせてもらって、それらの中に不明朗な問題のないことを祈るわけでありますけれども、こういうような
歩率改定の問題が、それらの忌まわしき問題につながるようなことがもしありとするならば、
国民に対してもわれわれとしてはまことに遺憾な事実だといわなければなりませんので、そういうような疑いを晴らす意味におきましても、公社の総裁が前年に行なわれたこれらの
歩率改定の
趣旨を、一応その
考え方でおやりになったわけですから、新たにこれからやろうというものではないし、これまであったことを存続するということにそれほど勇気を必要とするものでもないので、少なくとも公社総裁が、さっき私が前段で申し上げましたように、権限をまかされておることでありますから、あなたが十七万六千の小売り人に対しても、
国民に対しても、公社の総裁として恥じない
決定をされることを要望いたしまして、私の
たばこに関する
質問はこれで終わります。