○滝井
委員 関連して。田代君はきょう突然この問題が出てきた、突然きょう言われてもできないとおっしゃるが、これはきょう突然じゃないですよ。もう去年からこの水道の問題は、何回私がここでやるかわからないのです。それから五十嵐さんの答弁も、私はきわめて不満足です。四分の一の国庫
補助を
臨鉱法は昔からやっておるのだから、きょうこのごろ始まったものじゃない。
臨鉱法は水道は昔から四分の一です。それは一般の水道は起債だけですよ。しかし
臨鉱法は四分の一もうついておるのです。そして
あとは起債でやるということは何回も自治省も言っておるし、きょう初めてあなたが言うわけじゃない。そうしてそれでも足らぬところは交付税で見ますということを、自治
大臣もみな言っておる。そうして四分の一ではだめだから何とかしなければいかぬのだというて、厚生
大臣に言ったら厚生
大臣は、これは
研究しますがもうちょっと待ってくれ、こういうことだった。電話をしてみたところが、そういう水道については今度は予備費で四分の一を上回る三分の二くらい見たいのだということを言っておったんですよ。あなたのほうの事務
当局は、きょうになってみたらやはりまだ昔どおりのことを言って、いまから
研究します、こんなことでは——もう山はもうみな終わってしまっておるんですよ。筑豊に行ってごらんなさい。もうわれわれのところは山はありゃしない。山はないのだ。なくて、あるのは何かといったら、どう水を飲ましておる。それでやみの水道がある。なぜ一体やみの水道ができるか。
鉱業権者はこれがやりきれない、やらない、だからだれがやっておるかというと、市や町がみな水を配っておるんですよ。金を出して配っておる。井戸を掘ったって金けの水しか出ない。これはコレラと同じように、赤痢なんかの伝染病がはやったらだれの責任です。みな厚生省の責任になってしまう。伝染病になったら莫大な金が要るでしょう。それなら初めから水道をつくるときに、思い切って無
資力と同じ取り扱いをしたらいい。六二・五なんですから。これは
炭鉱がつぶれたら、私はいずれあしたやりますが、無
資力と同じですよ。それを田代君の言うように、歴史があり伝統があると言うが、もう歴史も伝統もない。山がなくなってしまったら、そこにはもうペンペン草しかない。ペンペン草が歴史と伝統をあらわしておるだけなのですよ。そういう旧来の陋習、ものの考え方では、もはや筑豊炭田の水の問題はどうにもならないところまできておるのです。田代さん知っておるでしょう。あなたも
現地を見ておるはずです。そうすると、旧来の行き方を破って相当やらなければならぬ。いまから山を開設するのならば、それだけの資本を持ってきてやるのだから、それは二割五分の水道の建設費でけっこうです。ところが、これから山を閉じてしまおうというその
炭鉱に向かって、七割五分はおまえのところの
負担だ、二割五分しか国は持たぬからと言ったら、
炭鉱は絶対にやらぬ。なぜなら、水が復活するのです。これはもう坑道に水をためれば、水は出てくる。しかし、それは前のきれいな水ではない。金けくさいどろ水だ。しかし
炭鉱は、水が復活したのだからその水を飲んでくださいといって逃げてしまう。そうして保健所が来て、これはちょっとマンガンが多いけれ
ども、飲めぬことはない、こういって認定したら、もう絶対に
炭鉱はやらぬ。それは大手の三井、三菱だってみなそうです。みな逃げてしまう。そうすると、ばかを見るのはだれかというと、
住民です。金けくさい水をみながまんして飲むのです。こういう実態ですよ。だからこそ何回も、
研究してください、こういうことなのです。しかもこれは、何百億という金が要るわけではないのです。やみ水道、こういう新しい
閉山地区の水道といったら、これはもう筑豊か長崎か佐賀か常磐か山口か北海道の一部に限られておるんですよ。だから、何百億の金が要るわけではないのだから、
農地補償に二千八百五十億も金を出そうという自由民主党の
政府なのですから、そんな一億や二億、あなた方が
予算をつけたって、これは通るのですよ。田代さん、そうでしょう。地主の
農地補償などにあなた方はがんばらずに、こういうところを命がけでがんばってもらわなければ困る。こういうところには大いに出してもらう。こういうところはそれだけの精神が必要でしょう。土性骨が必要でしょう。その土性骨がなくて、こういうところにけちけちして、出すところはぱっぱっと出してしまう。韓国なんかにも千八百億の金をあなたのところの
大臣はやろうとしているじゃないか。こういうところを締めなければいけない。こういうところは科学的根拠を求めなければいけない。こういう土性骨が必要なのですよ。あなたのほうでは即刻三分の二やらなければならぬ。当然のことですよ。こういうことで、いまごろからまだ
研究するなんていったら、筑豊の
住民は干からびてしまう、水を飲まないのだから。現実にわれわれの市だって、どんどん水を市が配っておるのですよ。いま各市がかわりにやっておるというのです。これは一体、
炭鉱をそういうことにさせなければならなかったのはだれの責任ですか。あなたのほうの責任ですよ。通産省が
炭鉱を逃がしちゃって、取り押さえ切れなかったのです。ちゃんと
鉱害の積み立て金を積んでおきさえすれば、こんなことにならないのです。正当な見積もりをして積んでおきさえすれば、ちゃんと水道の金が出てくるはずです。ところがいまになって、水道の金が七割五分出ないと言う。なぜかというと、結局あなた方が取り押えをやらなかった怠慢ですよ。これは結局行政の怠慢です、私から言えば。だから怠慢の責任を役人がとる、役人がとるということは、やはり国がやらなければならぬということになるのです。これは水道問題はどうせ私はやりますが、この三分の二のところだけは、これはやはり四分の一をこの際無
資力と同じ
程度にやらなければならぬ。
現地に
調査に来た厚生省の係官は、今度水道の
補助を上げる、三分の二くらいにしたいが、皆さん賛成してくれますか、こう言って回っていますよ、われわれのところは。ところがいまになってみると、やっぱり四分の一で、もとのもくあみで、ちっとも前進していない。そんなものはやってもらったって、自治体は税金を払うことは同じなのだから、元利払わなければならぬのだからもとの建設するための
補助金をきちっと出してもらうように、これはきょう言明ができなければあすでも大蔵
大臣と厚生
大臣にもう一ぺんここへ来てもらって、これは言明してもらわなければいかぬのです。当然のことです。どうですか、五十嵐さん。われわれにはそういうことを言っておって、きょうあなたは
局長としてそういうことを聞いておらぬというのはおかしいです。あなたのほうの係官も三分の二を予備費から出したい、ことしの
予算がないから予備費から出したい、そこまでわれわれに言っておったのですよ。ところがきょうになったら、ちっとも前進していない。
委員会はだてや飾りでわれわれは時間をとってやるのではないのですよ。こんな
委員会ならやる必要はないのです。やはり
大臣が言明し流したことは、行政の役人がきちっと実行し、その態勢を整えてもらわなければいかぬ。きょうになったら、初めて聞きましたという人が大蔵省におるし、あなたのほうもまた同じことを繰り返しておるというのじゃ処置ない。失礼な言い分だけれ
ども、オームと同じです。そういうやり方ではなくて、やはり言ったことは前進してもらわないと困る。ひとつきちっと答弁してください。三分の二やる、私の政治生命をかけてもやりますからがまんしてくれというのならわかる。どうですか。