○西村(力)
委員 廣瀬次官に警告したいと思うのですが、ことしの二月、三月にかけて、私の市で、Kという会社の石油ストーブの事故から火事があった。事故というのは、け倒したとかなんとかじゃない、自然にストーブ自体から発火した、こういう事態が起きておるのです。この件については、
通産省のほうで消防庁と連係して、JISマークをつける、それからその会社の前の不良品については、新聞広告をもって回収をはかった、こういうことになっておりますけれども、その所有者は、この新聞広告を見ていない。それで平気で使っておったら、そういう事故にあった、こういうことであります。
そこで
一つは、こういう火災とか消防上の問題を含む
通産省所管の
製品、あるいは衛生的に問題のある
通産省所管の
製品、そういう場合には、
一般的に
役所のセクショナリズムを排して、十分な連係をして、あやまちなからしめるという方向を謙虚にとっていくことが必要じゃないか。とかくすると、これは所管の問題であるから、他の介入をあまり快しとしない、こういう事態が
一般的にあるのじゃないか。この問題については、
通産省と消防庁が協定を結んだそうですから、それはそれでけっこうですが、
一般的にそういうぐあいにして、謙虚に国民のためを思うた行政のあり方をやってもらわなければいかぬじゃないか。
それから新聞広告をもって処置したからそれでよろしいというような官僚的なやり方は、ぼくはいけないじゃないかと思うのです。これは各
販売店においては、K会社の旧型のストーブをどこそこに
販売したということは、大体においてわかるだろうと思う。だから、それを回収するまでの努力をさせる。そして新品と取りかえるくらいの措置というものは、
通産省の強力な指導があってしかるべきじゃなかったか。この火事を見まして、私はさように思っておるのです。出たあと始末でありますけれども、通産行政のあり方として、この点は、そういう指導性を持って十分にあなた方のほうで指導していただかなければいかぬじゃないか、こういうことを思っているのです。
一つの火事なんかは、乾燥のために使っておって、そこから約十メートルくらいある自宅に帰って五分もたたぬうちに、そのストーブが燃えて火事になった。これはまことに危険なストーブじゃないかと思いますが、これはまだまだ
一般民間に残存して使用さされておるのじゃないかと思われますので、この際、
販売系統を通じて回収し、
品物を取りかえるというようなことをやらせる必要があるのじゃないか。
それから、これはどうかと思うけれども、そういう火事にあったうちに対しては、その会社なり何なりが、一片の見舞いの微意を表されてしかるべきじゃないか。これは法的にどうこうという問題でも何でもないけれども、そんなことも
考える。それは末梢的な問題ですが、とにかくそういうものは早く、日本国じゅうにあるとするならば、徹底的な回収をはかるということをやってもらいたい。
一般的に通産行政において、衛生的に、あるいは消防上の問題とか、いろいろ関連のある問題については、オープンな立場でひとつやっていただきたい、かような警告的な
要望というものを申し上げたいと思うわけなんです。お話がありましたら、承りたいと思います。