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細田委員 二時から本
会議が始まるというので、私大体やめることにいたしておったのですが、最後にもう一点だけ。これはほんとうは運輸大臣に特にお願いしたいと思ったのですが、官房長お見えですから、ぜひ聞いておいていただきたい。
昨日も私、徳安副本部長並びに建設政務
次官が出ておられたから御
要望しておいたのですが、
道路交通の問題。私はこの
雪害に
現地へ行ってみまして、非常に大事な問題が忘れられている。それは、
鉄道の場合ですと、線路をつくる人、維持管理をする人、上を動かす人、みんな
国有鉄道なら、
国有鉄道、
地方鉄道なら
地方鉄道がやっておるわけです。
道路の場合はこれが違う。つくる者はつくる者、維持管理する者は維持管理する者、走らせる者、監督しておる者は別である。それから
交通警察、
交通取り締まりをやっている者は別なんです。そこで、一級
国道あたりにしましても、
除雪して通れるということは、だれだかわからぬが言う。だれが
一体言うのか。これはおそらく
道路管理者が言うのが筋でしょうけれども、実際には通れぬのじゃないか。何キロにもわたって一車線が開通されておるような
道路は、これは私は
道路交通の用に供するというものじゃ、ないと思う。たとえば東京−熱海間が単線で歩いているようなものだ。こういうものはほんとうは
交通の用に供せられるというものじゃないと思うのです。ところが、残念ながら、これは
道路の使命というものが変わってきたために、起こってきておって、これからどうしても
検討しなければならぬ問題だと思うのですが、
交通の警察でもない、
交通というものを管理するというか、運営するというか、規制するというか、そういうものがおらないと、今の
状況ではどうにもならぬというのが
実情なんです。これは
運輸省だけの問題じゃございません。役所にしていえば、少なくとも建設、自治、警察、そういうところへかかってくる問題でございますが、このために昔と違って
道路の使命が強くなっておりますから、大混乱を起こしておるというのが
実情なんです。詳しくは申し上げませんけれども、私は金沢−福井間を十数時間かかってやっと行ったのですが、これは
道路がどういう
状況になっておるかということを把握しておらないということが
一つ、それから
除雪についてのやり方が、これはやむを得ないといえばやむを得ないのですが、どうしても今後
考えていかなければならぬのは、基準がなくちゃいけない。どこには行き違い設備をつくる、こことここの問は少なくとも二車線分あけるというものがなければ、話にならない。数キロにわたって一車線だ、まわりの雪は背の高さよりずっと高い、ちょっとやそっとで行き違いができるわけがない。現状を把握しておる者がおらない。
除雪の
方法についても、
交通が
考えられておらない。それからさらに、これに対して、単線区間のような一単線しか通っておらないようなものに対して取り締まり規制がない。従って、何キロにもわたる一車線のところに両側から無制限に入ってくる、こういうことでございますから、混乱を起こす。これは
自動車業者の損害なんかでも大へんなものだと思いますが、それよりさらに以上に、たとえばこの
災害地で待っておる品物が届かない。大阪から福井まで四日も五日もかかる、こういうようなことでございます。これは道はあいている。全然通らないなら来ないわけですけれども、一応あいておるからといっても、やはり三日、四日かかっておるというような事情でございますので、この点は、これは
運輸省だけじゃありません、だからきのうもお願いしましたのですが、自動車を担当しておられる
運輸省、
交通を担当しておられる
運輸省として、もっと
除雪はこういうふうにしてもらいたい、こういうふうな輸送管理をしなければいかぬ、この輸送管理はどこがやるか、
相当むずかしい問題があると思いますが、こういう問題を——これは都市
交通でも同じことです。都市
交通のこの混乱
状況というものは、やはり同じような問題があるわけですが、今後の雪の地帯の
道路交通の問題として私は非常に大きい問題だと思いますし、なかなか
関係するところがたくさんございますので、うまくいきかねると思います。特にこの際
交通を担当しておられる
運輸省の皆さん方に申し上げておきたいと思うのですが、この点について何かお
考えがあればお伺いしたいと思います。官房長でも
自動車局長でも……。