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兒玉委員 ただいまの御答弁では十分納得できないわけでありますが、時間の制限もございますので、重要な点だけにしぼって御
質問しますが、私が安全性と申し上げますのは、そういういわゆる人畜に対するところの被害ということと、設計そのものが、先ほ
ども局長が申されましたが、
高層化するに従って、現在までのようないわゆる
鉄筋コンクリートという非常に重量のかさむものだけでは、専門的に見てもおそらく困難性が伴うのじゃないか。一方、非常に
地震の多い
日本でありますから、こういうふうな
鉄筋コンクリート以外の重量の軽い
建築材料等を使った場合においては、亀裂なりあるいは窓がラス等がこわれる、こういういろいろの要素が安全性の中に含まれていると私は思うのであまりす。もしそういうふうな亀裂等が生じますれば、当然
地震のあとにくるものは火事であります。これは
大震災の例が示しておるわけでございますけれ
ども、こういうような
一つの安全性を保持するための設計上の専門的な点についても、私たちのいままで聞き及んだところでは、十分なる
研究と結論が出されておらない。まだ今後に残された非常に大きな問題だとして、
相当有名な学者の
方々も指摘をいたしておるようでございますので、これらの点については、やはり
実施にあたって十分な配慮と指導を
要望したいと思うわけであります。
次に、問題となりますのは、先ほど少し答弁がありましたが、特にこれからこういう
高層建築が建てられるところは、やはりどうしても大都市周辺、大都市中心になってくると思うのです。特に
東京都等は、地盤の問題で、地質学者等の本を読んでみましても、
相当問題の多いところだと聞いております。ニューヨーク等の場合は、
相当頑強な地盤があるために、でかい高い
建物ができるということを聞いております。特に
東京都の場合においては、この地盤の問題ということが
相当今後の
研究課題としてあがってくるのじゃなかろうかと私は思うのですが、やはり当面
東京なり、大阪なり、こういうところが中心となると思うのですが、この辺についての検討というものは、どの程度まで進んでおるのかお伺いしたいと思います。