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岡本(隆)
委員 今事情をお伺いいたしまして、ごもっともな点もございます。しかしながら、うなずけない点もあるわけです。
まず、なるほど
交換取扱者の勤務時間その他の点でいないときができる。人間でございますから、いろいろな生理的な要求もあると思う。だから、そのときには、外から入って参りましても
仕事ができません。これは、たとえば私
どもの宿舎の
電話だってそういうことがあるわけです。そういうような不便は、人間が扱うものである以上やむを得ないと思うのです。しかし、
団地がマンモス化して参りまして、
電話の数が多くなって、二人以上の人が勤務することになれば、その問くらいの代理は勤まると思いますから、そういう問題は解決してくる。
それから受託者と
組合との間にもんちゃくが起こるそれはなるほど業者と利害の衝突というものはあろうと思います。これはしかし
公社側の指導面でどうにでもなると思うのです。そうしてまた、そういうふうなたびたびトラブルを起こすような悪質な業者は、今後受託をさせない、あるいはとりかえてしまうというふうなことはやれないことはないわけです。むしろそれをやらなければやらない方が
——公社の方がそういうことをきちんと監督できないところに私は
公社側の責任があると思うのです。だからそういう点の解決は何でもないと思います。
それから、マンモス化した場合に困るということでございますけれ
ども、しかし、マンモス化すれば、機械の設備、台数をふやせばいいのです。その場合には、逆に
交換手が複数になるために、利便も出てくると私は思います。
さらに、減価償却が不十分だというのは、これはもうお話にならないと思うのです。そのような指導をなさればいいのです。
利用料金をそのようにきめきせるというふうに指導なさればいいのです。これは
最初からあなたの方の許可がなければ
集団電話も引けない。そうすると、
集団電話を引くにはどういう
方針でやっていくかということは、
最初から許可のときに、その内容も何も全部書いてあなたの方に申請するのであります。ひそかに心配しているのだというお話でございますけれ
ども、ひそかに心配しなければならないような運営
方針で許可をなさったことが間違いである。こういうことじゃやっていけませんよ。償却期間というものはこれくらいでありますから、だからその間に償却して新しい機械とどんどん取りかえていくことができるような
方針でやってもらわなければ困る。また、あなたの方が将来自動化していきたいとおっしゃるなら、この次のときには、自動化してもらいたいから、そのときにはその料金の収入によって自動化するように、将来
回数に応じてそういうふうな金が生まれるような形で、私は幾らでもやり方はあると思います。だから、減価償却の問題はやはり指導の問題で、私は十分今お話の点は補っていけると思います。
それから、無資格者を使うのに困るというようなことでございますが、これはあなたの方で無資格者を使うような場合には許可しない、あるいは許可を取り消すというふうにはっきり
方針をおきめになればいいのです。また、それが当然であると思うのです。同時にまた、あなたの方は今盛んに各地の
電話を自動化され、今
交換手は余っているのです。
交換手の就職のお世話に大へんだろうと思うのです。だから、そういう
意味においては、せっかく現在まで長年
交換業務に携わってきた人が、自動化のために職場を追われている。ちょうど
共電式のそういうふうな
交換の
施設ができたら、一応それらの人をそこに就職させていくのにはもってこいの職場であると私は思う。だからそういうふうなことができることが、むしろ
公社としては労働対策上非常にしあわせでないか、こういうふうに思うのであります。
それから、負担の問題でありますけれ
ども、最近必ずしも安くない。共同
電話であれば
集団電話とあまり費用は変わらないのだ、それは
地域によってはそうかもしれません。しかしながら、大体
団地ができているのは都会地に近いところであります。従って、やはりそう安くは
電話が加入できないところが多いので、かりにまた、共同
電話にしますと二戸より引けません。だから、そういうところでも比較的
電話が安く引けるところでありましても、あなたの方の
電話の
回線には一定の制約があるのであります。だから、小さないなかと言うと語弊がありますが、今まで局の設備が小さかった、そこへ大きな
団地ができた、とてもそれじゃ早急には消化できるものじゃありません。だから、そういうところこそ、費用の問題よりも何よりも、これは
回線を有効に
利用するというふうな
意味から、一そう
集団電話方式というものを取り入れていかなければならぬのじゃないか。加入者の問題ではなしに、むしろこれは
公社側の立場から
集団電話方式でいかなければならぬのじゃないか、あるいはまた、将来も使用料金というものが、
集団電話の使用料とそれから通話数とで合わせて納める料金が、
公社の直接引いた場合とあまり変わらない、こういうことでございますけれ
ども、あるいはまた、場合によっては、少々高くつくということがあるのかもしれません。しかしながら、これは大差がなければ、月に五十円や百円かりに共同
電話の方が安くついたと仮定いたしましても、
利用者側が求めておるのは、五年先、十年先に安い
電話がやっとつくよりも、月に百円や二百円高くても、きょうついてくれた方がいいのです。あなたの方に、きょうつくという自信があるならそういうことをおっしゃってもいい。しかし、きょうつけるという自信もないのに、そういうふうなわずかなことを
理由に、これは
集団よりも共同の方がいいということは、私は理屈にならないと思う。そういうふうななにからいろいろな点を
考えていけば、今あなたの方が困ると言われるところの
理由というものは、ほとんど納得しがたいものばかりが
理由としてあげられておる。だから、うなづける
理由というものが何にもなしに、しかもなお、
集団電話というものに対して、あなたの方が積極的でないということには、何かほかに
理由があるのではないかと思うのです。結局は、
公社の手で、自分の方で
自動式でやっていきたい、こうあなたの方はおっしゃいますが、こういうことになってくると、私はこれは一種の縄張り主義じゃないかと思うのです。自分の方で十分満足を
利用者に与えることができないで、しかもこれはおれの縄張りなんだ。これに手をつけてもらっては困る、こういうふうな態度というものは
——あなた方
公社というものも国の機関です。公共の機関です。公共の機関を扱われる方のお
考えとは思えませんが、一つお
考えを承りたい。