○勝
澤委員 そこで、この
バッジの
機種選定にあたっても慎重な配慮が行なわれて、まあ技術的な、科学的な
立場で
決定がされたと思います。その
意味ではグラマンとかロッキードとは変わった一つのいい経験として今度の
決定になったと思うのですが、いまの
お話を聞いてみましても、大体
日本側の
計画よりも
ヒューズ社の
見積もりというものは
相当低かったということです。
最初の予定が百七十億くらいですか、今度きまったのが百三十億くらいと聞いていますから、四十億もあるわけです。それからいまの
バッジ・
システムの
運用に伴う
施設費の問題にいたしましても、たとえばいまの104の
データ・
リンクの問題にいたしましても、二十億くらいの
計画が五十億ぐらいだということで、実に膨大な金がやはりこの
予算の中で動くわけですね。この点については、やはり
防衛そのものの
意味からいきまして見通しが困難だ、
開発中のものだという点があろうと思いますけれ
ども、やはりわれわれ
しろうとが見ていますと、百三十億くらいで買えるやつが百六十五億、まあ百七十億の
予算を取っておったんだ、いや初めは二十億だと言ったが五十億になったんだというような
数字を見ますと、
一体防衛庁の
予算というものはどうなっているのだろうという
疑惑が出てくるわけであります。ですからこういう点は、この
予算見積もりの上からいって、あるいは
最初の
計画の上からいって、不十分な上に積み重ねてきめられておるわけであります。しかし、われわれ
国民のほうから見れば、なるほどそうかと見ておる。それがどんどん変わってくるということになると、どうもその間にわけのわからぬものについての
よけい疑惑が起きるわけでありまして、そういう点で私はこの
防衛庁の
予算の、特に扱い方については、これは
会計検査院から指摘されている事項というのは、ほんのわずかな小さいものでありますけれ
ども、こういう大きな
数字を見てみましても、少しく疑問が生ずるわけであります。そういう点についてはいまお気をつけになっておると思うのですけれ
ども、十分さらにひとつ留意をされていただきたいということを特にお願いしておきます。
それから次に三次元
レーダーの話が少し出ておるようでありますが、これは
バッジとは別のようでありますけれ
ども、これはいまどういうような進め方になっているのですか。