○鈴木(仙)
委員 また詳細に
調査をしていろいろお尋ねする
機会があると思いますが、こういう
機会ですから関連してちょっとお尋ねしておきます。
第一に、岡本鉄監
局長に、
木村先生の質問によって、東京都の地下鉄の問題が、当初は東京市当時ですか、とにかく高速度営団に一本にまとめて東京の交通を安全ならしめるという
方法でやったということは、今私わかったのでございますが、ただ最近、六号線並びに七号線——これは
新聞記事ですが七号線のごときは
昭和五十年ごろできるということなんですけれ
ども、しかし、小河内の水源地から考えましても今批判があるのですよ。まあ何というか、大体が自民党の連中の見通しがきかない、小河内ができれば東京市民の水は決して事欠かないといっていた、それを今どうしたのだ、あまり見通しがきかないせいじゃないかということを公開の席上で言われる場合もあるのですよ、私
ども。しかし、これに対しては
説明するのです。すなわち、当時の人鈴木茂
三郎さんでも加藤勘十さんでも私
どもみな市
会議員で小河内を
調査をして、あれができれば東京市民の水は満足だということの結論が出たのです。しかしこれが戦争ではばまれざらに今度は戦後になって
工事が中止になっていたことは
御存じの
通り。戦後になってあれが完成されても、そのときには東京都が五百万から一千万にふくれ上がっているということですね。というようなことを考えますと、地下鉄の問題も、これから五十年にこれが完成してみてもはたしてそれがどうかということは非常にこれは危ぶまれるのですね、足の問題が。もっと何とか早くならぬかということが私
どもの考え方なんですよ。どうも地元のことばかりとらえて申しわけありませんが、もっと早くそういうような問題の解決ができないのかなというふうな考え方から、だんだん掘り下げて、六号地下鉄の問題、七号の問題になりますと——これは目先のことがよくわかるので。地理の状態も。そうすると、どうも最近、東京都と
運輸省といいますか、高速度営団といいますか、うまくいってないらしいのですね、東京都でも悪いところがあるらしい。人に聞くとどうもいろいろ
運輸省の方針に対してあまり協力しない面もあるということもひんぴんと聞くのです。また東京都側から言わせれば、どうもあなたの方がなかなか意地が悪くて許可をしてくれないのだ、六号の地下鉄もいまだに許可にならない——今許可になっているかどうか知りませんが、ついこの間聞いたのです——
予算がわかっていて、三十五億というようなものもありながら、それを表に出すこともできないで、これは着手することはできないのだというようなことを向こうでは言っている。こういうふうなことを考えると、東京都の交通というものはますます混乱をしていく。一時間早ければ一時間早いだけ解決がつくというのに、どうして、何のために、そんな争っているのかということなんですね。今
木村先生が非常に御
調査になって、高速度営団の給料の問題、手当の問題まで波及して、これは僕はびっくりしているわけなんですが、それはいずれの
機会としましても、何とかこれは調整がつかないものなんでしょうかね。それで、一気呵成に申し上げてしまいます、
勝澤先生が
おいでになるのだから。結局、
自動車局長に私はどうも憎まれ口を聞いていますが、あの問題等もそうなんですね。これは同じような関連性があると思うのですが、さらに幾多の事例がそういうふうになってきているのです。
言いかえれば、だんだん話が複雑化してきますけれ
ども、京浜、山手の分離運転を当時私が主張したところ総反対を食ったのです。これが選挙に落ちる原因になっている。今京浜、山手、田端——田町間の複々線化ができているからいいが、できていなかったらどうなるかということを真剣に考えてもらいたい。そのときは
運輸省当局、総務課なんかへ行ってもてんで問題にされなかった。あれは私は裁判の問題になったのです。東京新聞で、京浜、山手線電車の複線化を主張した、東京にもこういう連中がいるということで、いつかも申し上げた
通り有名な人に論説を書かれて、選挙の一週間前に、こういうふうな説を唱える者は、国費を乱費し汚職に通ずるものだと当時の新聞で論断されているのです。そういうことでは選挙に勝てっこない。だれかがどこかで悪さをするものだ。裁判所に出れば私の主張は通るが、こんなことは
あとの祭りになる。僕は一生懸命にやっているつもりなんだ。
一つはこういう問題もあります。言いかえれば池袋の東口問題、東横ができまして鉄道会館問題に発展しておるほどなんですが、私
ども大衆が見ると決していいこととは思わない。それについて八千人の署名運動ができて、そうしてこっちの東口をあけてくれ、古い駅の口をあけてくれという陳情に行くと、頭からその当時の
施設局長なんかにけ飛ばされちゃって、お前たちは何だ、専門家のわれわれがやっている仕事だと言わぬばかりに、まるで代議士だとかなんとかいうものは子供扱いにされる。しかしやっとその口をあけてもらったんですね。たしか関谷さんが政務次官のときにあけてもらって、それが何年かたって、この間初めて私がカムバックしてあそこへ行くと、これは非常に利用度の多い所なんですね、そこで、こんなに狭くちゃしょうがないから金をかけて大きくします——全然前の人の言い方と違うんですよ。僕は腹の中でおかしくてしょうがない。
王子の駅の旧駅存置問題もそうなんですね。人命にかかわる、これは大へんなことであって技術的に見てとうてい存置ができないというが、どこからそういう論拠が出るのですかね。あれからあそこでけがをした人は幸いにしてまだないのですよ。人命に損傷を与えたというようなことはいまだにないのです。それを言ってのけるのですがね。大衆の声というものはかなり真理を伝えるのじゃないかと私は思うのです。
そこで、話が元へ戻りますが、例の被服廠跡の車庫の問題なんですがね。あの車庫をなぜあそへ持っていかなければならないかということは、われわれ大衆は疑問なんですよ。それで、板橋の区議会が総員をあげて大反対をしている。それを知っている政治家の人もいるんです。しかも管財
局長の前で、中村梅吉君もいた、河野密君もいた、濱野君もいた、私もいて、はっきりこの問題はそれはいかぬということでわれわれとあなた方と相談しようということになった。お役人ですから管財
局長はワシントンの方へ行っちゃっていますけれ
ども、しかしわれわれは大衆の代弁者で真剣に考えているから、どういう
調査をなすったか、
自動車局で今度はあそこをトラック・ターミナルにして、大蔵省で財物投資をするというからわれわれは言わざるを得ないのです。ところが今度は七号の地下鉄の問題で、あそこへ折り曲げて車庫をつくるということが、これはあなたの口から聞きませんが、新年初頭の区長の年頭の辞にそれが述べられておる。それだけならまだがまんできるが、せっかく初めの七号の地下鉄がくるべきものを、一部の政治家や都
会議員連中が反対して感情論を大きく宣伝される。私
どもは大衆の声によって動いているのです。王子駅の旧駅存置だって、私自身の考え方からすれば、旧駅がふさがっても、自分の
関係の前の土地にばあっと新駅ができればいいのですが、政治というものはそういうわけにはいかないのです。私
どもは一票々々で出てくるのですから、大衆の気持を聞かないわけにいかない。そこでここへ車庫をつくってはいけないという声が多いのです。それによって社会党の人も保守党の人も一致協力してこれはよくないぞというのが六号環状線から曲げることが
是正されたことであり、今またあそへ車庫をつくることはいかぬという声が出ているのです。だから、
自動車局の方からそういう案が出たので、僕はびっくりして勢い反対せざるを得なくなった。確かに今の交通状態ですから、いろいろお考えになることもいいでしょうけれ
ども、そういう実情があるから反対せざるを得なくなった。七号の地下鉄の問題についても、どうしてそういうことが再燃し——陸運局で承認したという、これはうそだと思いますが、地元はそういう声なんです。できることがあればどんなことでもいいのですが、ただ時間が延びることが私たちに忍べないのです。これは帝都高速度交通営団なら営団で東京都となにして早くやろう、一年でも二年でも早くやろうということが望ましいのです。私
どもは感情論や、東京都にくみしているとか、高速度営団のやり方がどうとかいうより、むしろ早くやっていただきたいのです。あれやこれや考ええますと、かって東京都交通調整法とかいう法律がありましたが、これは今生きているのかどうかわかりませんけれ
ども、こういう問題にさかのぼって申し上げるのですが、この車庫の問題、いわばトラック・ターミナルの予定された土地に、なぜわれわれの連中が集まって管財
局長と話をしたかというと、言いかえればあそこへ某営利会社が四百坪というものをばかっと——これは大蔵省の問題ですが、売っちゃって、登記してしまった問題から端を発して、車庫や何かじゃいかぬといいながら、たといわずか四百坪や五百坪でも民間会社へ売ってしまったということからこの問題が派生してきた。ところがいろいろ掘り下げてみると、東京都交通調整法というものがありながら、
運輸省は民間の会社には肩を持つけれ
ども、東京都に全然肩を持たぬというのがその当時からあるのです。御承知のようにあるバスの会社が、最初は官庁バスといって、お役人を乗せて各役所で足の不自由なときにおろしていた。それがいつの間にか切符を売り出して、東京都交通調整法違反であってもそれを
運輸省に話しても、
運輸省の方ではてんで一顧だにも顧みられないでそれを黙認の形にしている。法律があっても何にもならぬ。規則があっても何にもならぬとかいって当時泣き出したのです。東京都交通局の
局長がそれで私
どものところに、運輸
委員のところに来て陳情されたことがある。これは運輸
委員会の記録に載っておりますが、そういうふうなことを考えると、私はあまり
公平じゃないと思うのです。今これが引き続いてそういう因果
関係や何かが起きているのではないでしょうけれ
ども、どうも明朗ではないというふうに考えられるのです。民間の
業者にはある一部は非常によくて、東京都には悪いということが先入観になっている。これは大へんだというようなことから、賢明であり
公平である岡本
局長にもこういうお尋ねをしなくちゃならないことになってくる。
それからもう
一つは、
運輸省にしろ
国鉄の方にしろ、
自分たちがつくったことが最大、最高のものであるというふうなお考えから、なにチンピラ代議士やなんかの言うことはしろうとの寝言であるとか、そういうこうことは口に出してはもちろん言いませんけれ
ども、そういうふうな考え方が態度やなにかに現われている。何言っているんだ、今に見ろというような態度をしたり、ああだこうだという態度に現われることがありますね。鉄道会館問題が派生したのもそうなんです。池袋の問題と板橋の問題でも頭からこきおろされたことによってわれわれも研究し、鉄道会館問題では天下に喧伝されてやめた方もある、犠牲者も出たということじゃないかと思う。大衆というものはやはり真理を伝えるのです。われわれは大衆の代弁者ですから、もわれわれの言うことも真剣に——感情論じゃないのですから真剣に聞いていただきたいということなんです。
結論から申し上げると東京都とのいきさつがどういうふうに調整ができるのか、私
ども早くやっていただければどっちでもいいのです。どこに隘路があるのが、東京都にどういう悪いところがあるか、おそらく
自動車ターミナルの問題でもいろいろ対立しているのではないかと思うし、新幹線の問題でもそうだと思う。
木村先生が今おっしゃったような土地の問題も、われわれがちょっと大阪新駅を見たときに、何であすこに横線が入っているのだ、これは地形が悪いな、こっちの方がいいじゃないかというと、もうすでにそっちは何かほかの財閥会社が買われているというようなこともある。全体から見てどうも資本構成が大きいとか民間の大資本を持っておる会社がのさばるところがあるということでわれわれは貧乏人であるから卑屈に考えるのかどうか知らぬけれ
ども、お役人はそういうのがお好きであり、そういうことばかり聞くのではないか、これは申し過ぎかもしれませんけれ
ども、一応そういうことが考えられるのです。それで大石さんも
おいでになるけれ
ども、あの大阪新駅なんかは、今の
木村先生の質問に関連して、一体あれが理想的なのか、前にああいうふうによそのどこかの私線かなにかが入って、裏の方がいいと僕は思ったが、なぜ当初もっとうしろの方に下げなかったのか、そこも参考のためにちょっとお尋ねしておきたいと思うのです。
それから今の地下鉄の問題、早める
方法とどこに東京都との隘路があるか、それも聞いておきたい。
それから
最後に、
木村局長には申しわけないけれ
ども、先ほど申しましたあれを至急に
調査して、文書でけっこうでございますからお知らせ願いたい。これだけ関連して
一つ……。