○肥田
委員 実はこうした
内容についてはまだ
港湾局のほうには伝わっておらないと思いますが、例の大阪に現在あるのは、大体南港の近くにいわゆる係留場のようなものがありますね。これを移転させるのが目的で岸和田港に貯木場を兼ねた木材コンビナートをつくる、こういう府の
計画だというふうに伝えられております。したがいまして、いま一番問題になっておるのは、どういう構造の貯木場兼コンビナートというものが岸和田港につくられるのか、こういうことが問題になっておるのであります。当然
一般の世論の中から生まれてくるのは、大阪府が
計画しておる木材コンビナートというのは、おそらく緊急に退避を目的としたところのもの、たびたび御
承知のように高潮、台風がありますから、そういうことを目的にして岸和田港に大阪の南港の貯木場を移転させるという、これだけが当面の目的ではないだろうか、もしそういうことになってくると、また伊勢湾の二の舞いが起こるのではないかということで、
地域的にはすでに反対運動が起こっておるような実情です。したがって、この
計画のよしあしはさておきまして、これが審議される過程においては、先ほど私が申し上げたような貯木場いわゆるコンビナートの構造それからその
地域の条件というものは概略私にはわかっておりますけれ
ども、ただ防波堤をつくってその中に係留するというようなものではなしに、おそらくあの
地域を埋め立てしてその上にコンビナートの構造というものができるのではないかと思いますけれ
ども、住民が一番心配しておるような台風の際に、それによって伊勢湾台風と同じような被害を受ける、こういうことのないような指導というものを十分ひとつ心得ておいていただきたいと思います。したがいましてわれわれのほうでも、こうした設計が逐次進行するにあたりましては、その模様をよくキャッチして、あなたのほうにもいろいろお願いしたいことがありますけれ
ども、前もってそれだけのことをお願いしておきたいと思います。