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山田説明員 私からかわって御
説明申し上げます。
いままでいろいろ
部内で検討を加え、精査をいたしまして、一応従来二千九百二十六億円で
完成できる
見込みでございますと申し上げておりました額に約八百七十四億円
程度増額を
お願いいたしませんと、
開業の運びに至らないということが判明いたしましたので、昨日正式に
運輸大臣にも御報告をし、今後のことを
お願いいたしたわけでございます。
それで、この八百七十四億円
程度がなぜ
不足になったかという事由もあわせて調べた結果を御報告いたしましたのでございまして、その第一は用地の買収及び、
補償の
関係でございまして、これに約八十億円
増額を要する
見込みでございます。次に三十七
年度以降の
新規契約のものにつきましては、賃金の
値上がりの影響がございまして、その
関係が約百三十六億円でございます。(「どの
資料か言えよ」と呼ぶ者あり)「
東海道新幹線の
工事費について」という本日お手元に差し上げました
資料でございます。
——それから
設計協議でふえましたものが二百七十六億円でございまして、これはいままでもたびたび御
説明いたしましたように
高架の
延長キロの
増等、
地元の
要請によるものが大部分でございます。それから
設計変更によるものが約二百二十五億円でございまして、これは
工事が進捗するに従いまして、当初の
設計で予期し得なかったものが出てまいりましたものに基づく
設計変更でございます。それから次は
工事による
補償あるいは
工事負担金の増でございまして、これが約三十一億円でございます。次に
モデル線区で試験をいたしております。
——これは現在もいたしておりますし、今後もいたすわけでございますが、そのために新たに
変更し、あるいは加えるというようなものが八十二億円の増となってまいります。これらの
増加額を一応借入金で全部まかなうことにいたしますと、当然その
利子がふえますし、それから総
係費自体も若干ふえますので、三十六億円を計上いたしておるのでございまして、これらはいずれも
部内で検討いたしました結果、
開業までにどうしても必要な
増加経費だという
判断をいたしまして、
政府御
当局にご
説明をし、
お願いをした次第でございます。