○矢尾委員 今までの
質問で大体
補償の問題等につきましては、最後に運輸省の方で十分調査して検討するということでありますから、私は
一つ踏切の問題についてお伺いしておきまして、そのことにつきましても運輸省として調査を進めていただきたいと思います。
その前に
一つ申し上げておきたいと思いますのは、先ほど総裁が京阪電車の
補償問題について申されましたが、
京阪神方面のような
交通事情のところと、
近江鉄道は大体一時間に一本くらい通っている、そういう五分に一本とか三分に一本通っているところとそれを同じような立場で
高架にやれというのは笑いものです。一時間に一本しか通っていないいなかの
線路を
高架にせよというようなことは、これはしろうとだましにはよろしいけれ
ども、実際問題として笑われます。こんなことになぜ金を使うかと笑われます。そうするとこの前の委員会におきまして
大石理事が、
近江鉄道は観光を阻害されたということを言われました。しかしながら
近江鉄道の延長は
相当長い、そのうちの七キロです。七キロの間は、
ごらんになるとわかりますが、大体田んぼです。そして遠くに山が見える。そうするとあの
幹線ができたことによって回りの景色が見えぬようなこともあります。そうして
国鉄の
工事の
現場の担当者にも私はちょっと聞きましたが、
近江鉄道からいろいろ
要求があって、いわゆる
築堤でいいやつを
高架でやっていったのがずっと長いのです。
現地に行きますと
踏切のあるところ、見通しのきかぬところは全部これは
高架になっております。そして
築堤になっているところは、これは大体田んぼです。そして町になったところはちゃんと
高架になっています。ずっとなっています。それで見通しがきくとかきかぬとか、
踏切ということになりますけれ
ども、私は
踏切は行って見てきました。しかしながら一番大きな町、愛知川町ですが、その町の
踏切も
踏切番はおりません。
踏切注意という札というか、こんな看板が横になっています。一番大きな
踏切において
踏切番がおりません。そうすると、これは沿線に五十三カ所の
踏切をこしらえるということでございますが、ちょっとお聞きしたいのは、こういう七キロの間に現在幾つ
踏切があるかということです。現在ある
踏切は幾つあるか。
国鉄と並行しているのです。ずっと米原から彦根にいく間においては
国鉄の
踏切がありますけれ
ども、大体において
近江鉄道としての
踏切が幾つあるか。そうすると、今度七キロの間に五十三カ所も
踏切をこしらえるということは、納得することはできないのです。そうしますと、今まで
踏切番がおらなかった
踏切に
踏切番を置く、また多少交通のひんぱんでないようなところには警鐘機を置かれるいうようなことで、いわゆる
踏切というものを完備されるのか、現在ない
踏切を完備されるのか。現在幾つあるかということを、そうして今度こしらえる五十三カ所という
踏切がどういうような配置になっておるか。わからなければ、運輸省の方においても調査されるということでございますから、そういう点においても調査していただきたい。そういう
築堤の下をくぐれるように、将来を考えて、
工事の方で三つか四つあけています。しかし道路はないのです。両方は田んぼになっている。田んぼの中に将来道ができたら——あぜ道ができるか何ができるか、できないかわかりませんが、人があっちに行ったりこっちに行ったりしますために、
幹線の方に穴はあけておりますけれ
ども、そういうところにも
踏切番を置いてやられるのであるかどうか。その
踏切に対する構想ということについても、八千五百万円からの
補償を出しておられるのでありますから、詳細に私は報告もあり調査をされておると考えるのでありますが、この内容につきまして、一応お答え願いたいと思います。