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久保委員 ちっともよくわからないのでありまして、わかったのは
政策はないということだけです。それからもう
一つは、どの
程度山がつぶれるのか、これからの話でありますから、それによって
一つやっていく。それでは今
政府が出している
石炭政策は、どの
程度山がつぶれるか具体的にわかりませんが、どの山がつぶれるか
——御案内の
通り石炭合理化審議会でチェックするのです。この山は
閉山、この山はスクラップ・アンド・ビルド、これは、と一々きめていくのですから、それならあの
政策は要らないのです。どれもみなあの
石炭合理化審議会の中できめてから、これに対して
融資はどうするときめたらいいでしょう。ところがおよそそうではなくて、全体の
融資の
ワクなら
ワクをきめ、いわゆるこの職を離れる者に対しては、どの
程度あるからこれだけの金を出そう、こうやっているのじゃないですか、違いますか。私も
石炭の方はあまり専門じゃないのですが、どれだけつぶれるか、具体的にどの
地域のどの山がつぶれるか、あるいは存続するか、こういうものがきまってから
政策というものが立つのですか。これくらい無定見な話はないでしょう。もしもつぶれるとするならば、
離職者の
対策はこういう
方向でこういうふうにする、
地域の振興はこういうふうな
対策を立てる、こういうことですよ。これが
政策というものでしょう。ところが、私がさいぜんからくどく申し上げておるのは、その中で
輸送の
担当者であるいわゆる
機帆船その他の内
航船の
対策はちっともないじゃないですか。これは山がつぶれれば一緒につぶれます。そのまま見殺しにするというなら
政策は要りません。これはどうなんですか。
運輸大臣もおられますが、これはあなたの
責任ばかりではないと思うのですが、私はこの
石炭と
運輸の問題についてきょう初めて言及しておるわけです。私は今まで言いたいことはたくさんあったのですが、遠慮していた。たとえば、こういうことが多い。
石炭の
運賃コストの
引き下げのために、
国鉄の
運賃は従来
通りの
運賃で運べ、こういうことを押しつけられた。これは他
産業の
犠牲です。ところが、従来の
運賃でやれば、内航の方はこれに従来太刀打ちできないから、どうしても
鉄道と合わせた
運賃に持っていく、いわゆる
運賃レートを下げざるを得ないでしょう、そればかりじゃありません。
石炭専用船の
建造にしても、内
航船の
実情というものを
考えてやったのかどうか。なるほど
船舶整備公団というところは通しはしましたが、実際はこの
一ぱい船、いわゆる
木船、
機帆船、それと近代的な
石炭専用船が太刀打ちできるかどうかということです。これは全体的な
政策じゃない。
石炭の
コスト引き下げという
至上命令だけで、他
産業の
犠牲でやれというのです。卑怯千万です。それを
運輸当局が黙って見ている。私に言わせれば
唯々諾々としておる。これでは
運輸省がなしにひとしい。あまり多くは申し上げませんが、きょうは
石炭政策の中における内
航対策はどうなのか、もう少し明確なコースなり見通しなり言って下さい。それは悪かった、今までは目こぼしをしていたが、これはまずいから、
一つ政策を立てるというなら、そのようにしたらいかがですか。