○
關谷委員 交通公社の問題で今いろいろ
久保委員からお尋ねがあった
ようでありますが、
委員の一人としていろいろなことを知りたいと思いますし、一方この
交通公社を
株式会社にするというほんとうのねらいが私たちもわかりません。いろいろ私たち考えみましても、企業
活動を自由に自主的にやらすというふうなことを看板にしておられますけれども、鉄道出身者が全部
職員等を占めておるし、
出資も
国鉄が大きな
出資者ということで縛っておいて、企業
活動を自由にやらせるなどとんでもない話であって、私たち聞いておかしい
ような気がするのです、それから、それならこれが自主的にやれるというのなら、
交通公社があらゆる
方面の
交通機関、たとえば私鉄その他についての部分も自由に
国鉄からの
制約なしで扱えるかというふうなことになりますと、ここいらにも疑問があります。もしそれができるということなら、
国鉄もまた報復的なといいますか、
交通公社が
株式会社になったそのもの以外のチャンネルをまたつくるというふうなことも考えるのじゃないかというふうなことを考えてみますと、私は一利一害があるんじゃないかという気がいたしますし、何やら今
久保委員との
質疑応答を聞いておりましても、私には解せないところがだいぶんあります、そして私たち今まで実業界で
経営に当たって参りました者から言いますと、
公社とか公団といった
ようなものが
株式会社に直りますと、そこで
利益をあげなければならぬということになって参りますので、これは従業員あたりも
合理化しなければならぬということになりますと言うと、しかられるかもわかりませんが、そういう場面は必ず起こってくるのですが、そんな場合に
国鉄あたりから行った高給者を直ちに淘汰するというふうな気持があるかないかというところも大きい問題で、そこからの腹を決めてかからないことには、こんな仕事はできるものじゃありません。実際にやっていきましたならば、障害はだいぶあると思う。あなた方にわからぬところがある。実際に私たち事業をやった者でないと、わからぬことがたくさんあるのです。そういうふうなことを考えて参りますと、あなた方がいろいろなことを絵にかいておっても、その
通りにいくかいかぬかはわかりませんし、結局やってみたが、何の効果もなかったというふうなことに終わるのではないかというふうな気がいたします。私が何もわからない前提でいろいろ
質疑応答を聞いておりましても、それで十分に解けたとは言えませんので、なぜ
株式会社に移行するのか、それがどういうふうな結果が出てくるのか、そして人員等についてはどんな結果が起きてくるか、その場合に考えられることは、高給者を淘汰しなければならぬということになってくる場合に、それだけの用意があるのかないのか。
国鉄の養老院の
よう格好でありまするが、その養老院を閉鎖するかどうかということも非常に大事な問題がある
ようでありますので、そこでそういう
ようなことがわかる
ように、わかりにくい
ような遠回しの上手なことを書かないで、端的によくわかる
ようなものを
一つつくって、
委員会に資料として、御提出願いたい。