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野溝勝君 簡単に。私は、くどいようですが、それは
アメリカ側から、その点についてあなたのほうでも
意見を出したところが、
日本で
意見を出したところが、はねつけられたということを聞いておるのです。ですから、
国会でもこの
意見が強く出ていることを主張してほしいのです。それだから、あなた方の腰が弱い、
日本政府を代表しておるあなた
たちの腰が弱い。いつでもわれわれは従属的になっているものですから、その点はしっかりしてもらいたいということを強く要望しておきます。
それから、あと、減税問題であるとか、当面の金融政策の問題であるとか、三十八年
予算についていろいろなことをお聞きしたいのでございますけれども、今お呼び出しがあったようでございますから、これはまた後刻に譲って、最後に聞いておきたいことは、総合エネルギーの問題でお伺いしておきます。
一体総合エネルギーで、特に石油、天然ガスの問題ですが、
日本の石油原油ですが、
昭和三十年八月九日に石油資源開発株式会社法が審議されたとき、私は特に強調したのですが、何としても
国内資源の開発、特に
国際収支の点から見ても、
日本としては資源開発ということは全力をあげてやらなければならないということで賛成したわけです。このときの目的としては、今申したように、資源開発を急速にやる、計画的にやる、それから事業の範囲、石油の採取及びこれに伴う天然ガス、これを事業目的に明記してある。ところが、その後、これは通産省所管でございますが、特に大蔵省と関連がありますから申し上げておきます。その後遅々として進まない。鼻くそほどの
予算を計上してやっておる。しかし、計画的にやるというこの法律はどうなっておるのですか。これはむしろ通産
大臣の問題ですが、
政府のだらしない措置に怒りを感じておる。
特に
大臣にお伺いしたいのは石油資源で、石炭も石油もガスも全部これはエネルギーでございますが、
国内資源の確保からの主張が少ないことは遺憾に思う。ことに地下資源は非常に有望資源で、石油換算ならば三億トン、天然ガスならば六億トン、専門家の
意見によるとそれだけの埋蔵量があるというのです。その採鉱に
政府はどれだけの熱意と
努力を払っているのか、この点全くあいまいである。
予算が、三十八
年度の
予算案でも五億円が計上されるやに聞いていますが、そのくらいの
予算ではとてもそれは今の石油資源開発株式会社法に基づく計画的な遂行ということはできない。しかも、
大蔵当局が特にその
予算上の問題についても文句つけているということも聞いておるのでございますが、こういうことに対して総合エネルギーの問題を
考えておる
政府といたしましては、特に資源開発である石油原油、天然ガス、これらの問題についてどういうふうに一体
考えておるのか、さらに
大蔵当局はどういうふうに通産
当局とタイアップして地下資源開発をしていこうとするのか、その点をお伺いしておいて、詳細の点は後日に譲りたいと思います。