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亀田得治君 まあ大体以上、私
たちが疑問点に思っておる点について一とおりお聞きしたわけですが、これは前回にも申し上げたことですが、ともかく
本件について一部不正行為があった。
告発は決してそんなでたらめなものじゃないのだということは、これははっきりしておるわけなんですね。
犯罪行為があった、それにもかかわらず、この張本人と目されるものを野放しの状態にして、こうお
調べを進めておるわけです。むやみに逮捕勾留といったようなことは、私
たち別に好むわけじゃありませんが、これでは、なかなか核心に触れられぬわけですね。
検察庁が、たとえば前の編集局長の滝本という人ですが、現在大宮市に住んでおります。こういう人な
ども参考人として呼んだりしております。しかし、こういう人を呼びましても、これはもう
徳島へ来れば、ちゃんと旅館は
新聞社のほうで世話をする。ちゃんと接待して、そうして打ち合わせをして
検察庁へ出ているわけです。そんなことは、もう
関係者はみんな知っているわけです。狭い所ですから、すぐわかります。だから、そんな調子のことをやっていては、とうていきちっとした
調べにはこれはならぬわけです。だから、そういう
意味で、
本件は、最初は、なるほどいち早く井数等の
押収があって、これはなかなかやるんじゃないかというふうな印象を一般に与えたわけですが、だんだん離間が
たちますと、やはり
検察庁も、どうもでっかいやつにはやりにくいらしい、こういう印象を与えているわけでして、まあ
脱税犯等の
関係でこれは起訴はされておりますが、それはむしろ、
告発者なり公正な
事業をやってほしいという立場の人から言うならば、これは派生的なことなんです、それこそ。莫大な
秘密積立金を作って、そうして不明朗な運用をやっておるということ自体の追及をお願いしておるわけでして、その点が最終的にしぼられてきておるのは、土地なりあるいは先ほどから二、三
指摘した問題点がそういうところにあるわけでしてね。少なくともそういう点はやっぱりのがさぬように、きちっとしたことができなければ、これはちょっと
検察庁は甘く見られはせぬかと、私
たちまあ心配するわけなんです。それは実際私
たち、ある
意味ではこれは
捜査中の
事件でありまして、そうむやみに
委員会で取り上げて中身を追及するということも問題があるわけですが、しかし、一般の市民から見ますると、手がないわけですね。普通の役所へ行ったって、何も第三者が来たって、それに対して検事が答える義務もないわけですから、結局、
国会等でもっと
捜査のやり方についてきちっとしたことを要望してくれ、そういう要求になってくるのは、これは当然だと思う。それを何か、大体
事件中のものはあまりさわらぬようにというふうなことがよくあります。しかし、それは公正に行なわれておるときにはさわりたくないのです、こちらも法律のことはよくわかっているわけですから。だけれ
ども、いやしくも最初検事が、この土地だけは何とか、これはもう
横領がはっきりしているようなことを言ったりしながら、だんだんそういうことが薄れてくるといったようなことでは、これはよくないと思うのです。そんなことなら、初めからそんなことを言わぬほうがいいわけでして、やはり
事件を受けた当時には、それは確信を持ったのだと思う。私
たちは、今までともかく土地の問題については非常な
疑惑を持っているわけなんです。そういうわけですから、次回に
結論が出て
報告願う場合には、ただ
結論だけじゃなしに、土地の問題等については、十分なやはり理論的な説明をひとつお願いしたいと思うのですね、きちっとした。それはもちろん、それが
事件になれば、そんなに詳しい説明は要らぬでしょうが、ならぬという場合には、これはとても納得いかぬわけですよ。それは、
被疑者の弁解というものは、そのときどきによって若干
検察庁においても変わるかもしれんですけれ
どもね。私は、変わること自体を認めていいかどうかがまず問題だと思うのですよ。でたらめ言うから、でたらめに対して、お前外遊と言うけれ
ども、外遊は五カ月しかないじゃないかということになってくると、金額が不足するから、またほかのことを言う。言えば、これは任意
捜査だから、その言ったことをみんな黙って聞いておると、そんなことを、ほかの、あなた、労働組合や
選挙違反等でやっていますか。やっていやせんのですよ、こんなのんきなやり方は。で、ぜひみんなが注目しておる
事件ですから、結局そんな大きいやつには、
検察庁もやはり遠慮があるんだろうというような印象を与えないようなことをぜひ考えてほしい。その点はいかがですか。