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委員長(
木村禧八郎君) 現在問題になっておりますのは、この
換地計画によりまして
——換地計画はきまったわけですね、公表された。で、それを被
徴収者が見まして、非常にびっくりしちゃってとても払い切れないような人がたくさんあるし、それから大体、
新聞あるいは
投書等を通じて理解したところでは、
自分の
土地が取られたと、しかし、それは大体二割以下の場合は、これは補償されないのですね。で、
換地計画が
県庁で発表されたので、二割以下
土地を取られた人は、おそらくこれは
自分の
土地の補償をしてくれるのではないかと思って見に行ったところが、逆で、
土地を取られた上に十万円とか十五万あるいは五十万円とか、さっき
最高七百万円かかってきておると、もうびっくりしちゃった。そういう人は非常に素朴で、
自分は
法律はわからぬけれども、
土地を取られた上にまた十数万円あるいは多い人は五十万円とか六十万円、中には
月収二万円くらいの人で
生活していて、とても何年かかっても払い切れない、あるいは老人とお孫さんで
生活していて、そんなに取られてしまっては、とても
生活が立ち行かない、どういう
法律によってそうなるのか
自分はわからぬけれども、道理に合わぬじゃないかという素朴なる不満が非常にあるわけですよ。これは、われわれ常識から考えても、無理からぬ点があるわけです。そこで、これをどういうふうに
処理されようとしておるのか。実際問題としてもう払い切れない人がたくさんあるわけですね。で、さっきの
お話ですと、この
該当者は
借地の人が千百二十八人ですか、それから
所有者が六千八百十八人、で、被
徴収者というのは、大体何人くらいあるのですか、かなり多いのではないかと思うのですよ。それで、もう時間がございませんから、簡潔に質問して参りますが、もうてんやわんやなんですね。たいへんな社会問題になって、
政党におきましても、
自民党さんのほうも、あるいは社会党、その他の
政党においても取り上げて、一体これをどういうふうに
処理するのか。一番問題になるのは、
算定の
基準年度ですね。これが一番問題になるのじゃないか。それで今、
現時点ではこの
処理の
方法が一体どういうふうになっているのか。
山崎知事も来られて
建設省といろいろ相談されたように聞いておりますが、あるいはまた
自民党の向こうの
県連会長の森さんという方ですかが来られて、いろいろ折衝されたように聞いておりますが、ざっくばらんに、一体今まで
県知事が参りましてどういう相談をされまして、それで今後どういうふうにしようとしているのか、そこのところをお聞かせ願いたいのです。それは
青森市だけではなく、さっきまだ十
都市についてその
処理がついていないという
お話ですが、
青森市の
処理の
仕方いかんによっては、それは他の
都市にも波及するのでありますし、そこのところをざっくばらんに
——今、だれがいいとか、悪いとかという問題よりも、一体払い切れない人に対して、これを
法律どおりやったら非常な社会問題になると思うのです。その
負担能力を考えないで、
法律的には、われわれしろうとですけれども、だんだん調べてみますと、
法律的には別に
欠陥があるようには見えない、
法律手続的には。ただ
基準年次をいつにするかということについては、明確な
規定がないように聞いておりますけれども、その点ざっくばらんに、一体これをどういうふうにしようとしているのか。実際問題として払い切れない人がたくさん出てくると思うのです。そこのところをもう少し実態に即して、実はこうこうこうなっているのだ、それで
山崎知事が来まして、こういう話し合いをして、こういう方向で
処理していきたいと思う
——さっき
審議会でこの
意見書についてそれをよく
調査をしまして
結論を出すと言いますけれども、しかし、
結論を出すときには、
法律どうりの
結論を出すということは、これはたいへんな問題になる。これは
最後にやはり政治的に何か
処理しなければならぬ。あるいは
基準年度をずらして変えるとかなんとかしなければ、これは収拾つかぬ問題だと思うのですね。その点、ざっくばらんにひとつ
お話し願いたいと思います。