○
浅井亨君
草津におきましてそういうことが
放送されましたので、また
乗客が非常に騒いでおりましたので、私もおりまして
乗客の意見をいろいろ聞きました。また、私
個人といたしましても、
車掌を通じまして、
草津の駅長に、本日のこの
運転の、また
事故の
現場の
状態、そういうことに対して、早急に私まで
報告してもらいたい、こういうふうに申し込んであります。きょうで四日になりますが、まだそのことは私に
通知がありません。まあ、ああいう問題ですから、四日くらいはかかるのじゃないかと思いますけれ
ども、
国鉄に勤めておられる方ならば、四日もかかってまだ
報告ができないというような、そんな大きな
台風でもなかったし、そんな大きな
事故でもなかったと思うので、きょうはぜがひでも私のほうに
報告が来るだろうと毎日のように待っておりました。四日たつが、今もって参っておりません。かくのごときことは、あまりにも
民衆を欺瞞し、また
民衆を嘲弄しておる姿じゃないかと、私はこう
考えていきたいのでございます。幸いにいたしまして、
池田総理が
国作り、
人作りというお言葉を所信に発表されましたことは、われわれ自身といたしましても、非常に心から喜ぶものでございますけれ
ども、こういう
人作りというものは、ああいう微妙な
状態に置かれましたときに、真の
国鉄の親切といいますか、また
乗客に対する
態度に感ずるところが、
ほんとうにそのところからりっぱな
人作りができるのじゃないか、こういうふうに私は
考えられるわけでございます。こういう点に対しまして、
国鉄の中にあられる
方々が、われわれを運送するのに、
貨物が先だ、
あとだ
——私は
貨物が
あとか先かということを聞いているわけじゃないので、同じ
急行列車に乗っている者が、
あとが先になっておるのはどういうわけだ、こういうことをお聞きしておるわけでございます。その
乗客の中には、いろいろな問題をひっ下げております。また、そういう
災害のときこそが、
心身動乱をいたします。また、
個人的にも、頭の撹乱しておる
状態であります。注意も散漫でございます。そういう場合には、特に親切に
乗客に対して、生きている
感情を持っておる
人々には、納得のいく楽しい、ああそうかと、安心し切った
旅行をやっていただきたいというのが、私の
念願なのでごいます。こういう点につきまして、今聞きますと、まだそのときの
状態——状態と言っておりますが、
状態のみにとらわれた私の
質問ではなくして、一番最初に申し上げました
心がまえというのが一番大切じゃな
いか。この点から、りっぱな、いわゆる楽しい
旅行、そうして自分の悩みを一時も早く解消していこうと思って乗車しておる
人々を救っていくのじゃな、いかと、私はこういうふうに
考えておるわけでございます。この点をひとつよく御了承の上で、また後日いろいろと
お話し合いを願いたいと思います。
それにつけ加えまして、ただ
一つ申し上げたいのでございますが、毎月私は
団体列車に乗っております。その
団体列車の
給水状況は、全くもって言語に絶するものがあります。なぜならば、乗ってしばらくたつと、もう便所の水も出てこない、洗面の水も出てこない、こういうような面に私が再々遭遇いたしておりまして、いかに
団体列車といってもやはり
乗客に変わりはないし、人権も持っております。
日本国民である以上は、こういったことに対して
ほんとうに心からなる親切な行動をとっておられるかいなかということに対しまして、私は全く不満を感じている一人でございます。こういうことの一日も早く解消せられるためには、いかなる
指導をせられ、いかなる訓育をせられるか。そうして、真に国家の
鉄道機関である、
交通機関である、その長の
方々はいかなる
心がまえをもって接していらっしゃるのでしょうか、こう私は思うのでございます。これに対して御
質問いたしたいと思います。