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1962-09-02 第41回国会 衆議院 本会議 第12号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
三十七年九月二日(日曜日)
—————————————
議事日程
第十号
昭和
三十七年九月二日 午前十時
開議
第一
国民金融公庫法
の一部を
改正
する
法律案
(第四十回
国会
、
内閣提出
) ………………………………… 〔
請願日程
は
本号
(その一)
末尾
に
掲載
〕
—————————————
○本日の
会議
に付した
案件
日程
第一
国民金融公庫法
の一部を
改正
する法
律案
(第四十回
国会
、
内閣提出
)
国会議員互助年金法
の一部を
改正
する
法律案
(
議院運営委員長提出
)
請願日程
観光事業
の
振興
に関する
請願外
三百 五
請願
沖繩船舶
の
日本国旗掲揚
に関する
請願外
百一請 願
内閣委員会外
十五
常任委員会
並びに
災害対策特
別
委員会
、
公職選挙法改正
に関する
調査特別
委員会
、
科学技術振興対策特別委員会
、
石炭
対策特別委員会
及び
オリンピック東京大会準
備促進特別委員会
において、各
委員会
から申 出のあった
案件
について
閉会
中
審査
するの件 (
議長発議
) 午後零時二十六分
開議
清瀬一郎
1
○
議長
(
清瀬一郎
君) これより
会議
を開きます。
————◇—————
日程
第一
国民金融公庫法
の一部を
改正
する
法律案
(第四十回
国会
、
内閣提出
)
清瀬一郎
2
○
議長
(
清瀬一郎
君)
日程
第一、
国民金融公庫法
の一部を
改正
する
法律案
を
議題
といたします。
清瀬一郎
3
○
議長
(
清瀬一郎
君)
委員長
の
報告
を求めます。
大蔵委員長臼井莊一君
。
—————————————
〔
報告書
は
本号
(その一)
末尾
に
掲載
〕
—————————————
〔
臼井莊一君登壇
〕
臼井莊一
4
○
臼井莊一君
ただいま
議題
となりました
国民金融公庫法
の一部を
改正
する
法律案
につきまして、
大蔵委員会
における
審議
の経過並びに結果を御
報告
申し上げます。
国民金融公庫
は、
昭和
三十七年度において
総額
千四百四十八億円の
貸付
を計画いたしておりますが、特に
普通貸付
及び
恩給担保貸付
を増額することとして、
普通貸付
千二百六十億円、
恩給担保貸付
百五十七億円を予定し、さらに
引揚者国債担保貸付
、
更生資金貸付等
に、合計十一億円を予定するほか、その他
貸付
として、
農地
被
買収者
で
生業資金
の融通を銀行その他
一般
の
金融機関
から受けることを困難としている者に対して、二十億円の
貸付
を行なうことといたしております。 この
法律案
は、
公庫
の
経営基盤
の一そうの
強化
に資するため、
一般会計
から二十億円を出資して、
公庫
の
資本金
二百億円を二百二十億円としようとするものでありまして、前
国会
に提出されたまま
継続審査
となって今
国会
に引き継がれたものであります。
本案
は、
大蔵委員会
において慎重に
審議
いたしましたが、本
法律案
に関して、
毛利松平
君外二十五名より
修正案
が提出いたされました。
修正
の要旨は、
政府原案
では
法律
の
施行期日
が「
昭和
三十七年四月一日」と規定されておりますので、これを「公布の日」に改めようとするものであります。
本案
は、昨九月一日、質疑を終了し、直ちに
討論
に入りましたところ、
武藤委員
は
日本社会党
及び
民主社会党
を代表して
本案
に
反対
の旨を述べられ、
田澤委員
は
自由民主党
を代表して
本案
に
賛成
の旨を述べられました。次いで、採決いたしましたところ、
本案
に対する
修正案
及び
修正部分
を除く
原案
はいずれも
起立
多数をもって可決となり、よって、
本案
は
修正議決
となりました。 以上、御
報告
申し上げます。(
拍手
)
清瀬一郎
5
○
議長
(
清瀬一郎
君)
討論
の通告がありますから、順次これを許します。
武藤山治
君。 〔
武藤山治
君
登壇
〕
武藤山治
6
○
武藤山治
君 私は、
日本社会党
を代表し、ただいま上程された
国民金融公庫法
の一部を
改正
する
法律案
に対し、その不当、不公平なる
内容
を明らかにし、
反対
の
討論
を試みようとするものであります。(
拍手
) 本
法案
の
内容
の要点は、第一に、旧
地主
すなわち
農地
被
買収者
に限り、二十億円を
特別ワク
として
国民金融公庫
に設定し、
一般国民大衆
に貸し出す
資金
と
区分
することであります。第二点は、
貸付利率
は、
一般国民
に対する
普通貸付
においては年九分であるにもかかわらず、旧
地主
にだけ六分五厘の
貸付
をするという点であります。何
ゆえ
に旧
地主
なるが
ゆえ
にかかる
特別優遇措置
をとらなければならないかというところに大きな問題があると私は思うのであります。(
拍手
)すなわち、
政治
の
姿勢
を正す上から、どうしても究明しなければならない多くの
問題点
がひそんでおるから、以下、私は、具体的に三点の、われわれがどうしても
賛成
のできない
理由
を申し上げて
皆さん
の御
批判
を請いたいのであります。 その第一は、本
法案
が提出されるに至った背景が不純であり、
時代錯誤
であるからであります。(
拍手
)旧
地主
は、当初、
農地法
の改廃、
地主救済
の
国家補償
を要求し、各地で
運動
を続け、保守党と手を結んで無謀な要求を掲げ、さまざまな様態で
農村民主化
の
農地改革
の
成果
を阻害するがごとき動きをして参ったことは何人も知るところであります。この
団体
を利用して、
全国
区
参議院議員
に当選した者もあり、また、ついには
地主団体
会長告発問題を引き起こすなど、世人の
批判
を受けてきたことも
皆さん
御承知の
通り
であります。とにかく、被
買収農地国家補償連合会
あるいは
全国農地解放者同盟
にしても、ことごとく
自民党出身国会議員
がその会長の職に当たっておったのであります。そのこと自体はとがめることはできないでありましょう。だがしかし、すでに
昭和
二十八年十二月二十三日、
最高裁判所
は、憲法第二十九条三項にいう
財産権
を
公共
の用に供する場合の正当な
補償
とは、その当時の
経済状態
において成立すると考えられる価格に基づいて合理的に算出された
相当
の額をいうのである云々と述べ、さらに、当時
地主
としての収益に基づき合理的に算出された
報償金
をも交付されたものであるから、
補償
が不当であるという
理由
を認めることはできないと
判決
を下したのであります。なお、
昭和
二十九年三月十二日、さらに
昭和
三十五年十二月二十一日の二回にわたり、
東京地方裁判所
における
判決
は、
買収対価
の
積極的正当性
を
判決文
に明らかにいたしておるのであります。(
拍手
)従って、
農地解放者同盟
の
運動
や
圧力
がいかに不合理なものであるかは明瞭であります。しかるに、これら
圧力団体
に屈し、
政治的配慮
と称して特別なる
恩恵
を与えようとするがごときは、立法府の権威にかけてもなすべきでないと私は思うのであります。(
拍手
)
選挙
に利用する魂胆でかかる
法案
、予算が提出されるに至っては、正義はまさに地に落ち、
政治
は
利害取引
の場に堕するでありましょう。(
拍手
)かかる不純な
圧力
に屈する態度は、
国民
の名において糾弾せざるを得ないというのが第一の点であります。(
拍手
) 第二の
理由
は、
政府
・
自民党
は、旧
地主
の
一般的感情
、
経済情勢
の変動を考え、
政治的配慮
から
低利長期
、別
ワク
の
融資
をするのは妥当であると陳弁これ努めてきたのであります。これで、はたして
国民
が納得するでありましょうか。また、
自民党
の
賛成討論者
は、あるいは言うかもしれない、戦地に出征していた
地主
、
母子家庭
となった
地主
など、同情すべき
地主
が多いと弁護に努めております。はたしてそうでありましょうか。当時の
自作農創設特別措置法
は、そのような
地主
に対しましては特例を規定し、
救済方法
を明記しておったのでありますから、これらの
家庭
に対する
救済
はすでに済んでおるのであります。従って、これらを弁護する論拠はまことに薄弱といわなければなりません。しかも、本年五月二十二日、
農地
被
買収者問題調査会
答申
なるものの
内容
をごらんなさい。
政府
のつくったこの
調査会
の
答申
の
内容
ですら、一、被
買収世帯
の収入は買い受け
世帯
及びその他の
一般世帯
に比べて必ずしも低くない。二、
田畑山林
の所有及び
経営
についても、被
買収世帯
は買い受け
世帯
及びその他の
一般世帯
に比べると、その面積が比較的に大きいものが多い。三、被
買収世帯
の
世帯員
で、
市町村長
、
地方公共団体
の
議員
、
教育委員等
の
公職
に、
戦前
においてついたことのある
世帯
の比率は、買い受け
世帯
及びその他の
一般世帯
のそれに比べてかなり高いが、戦後においても、その差は必ずしも縮まってはいない。このように、旧
地主
の
生活状態
というものが、
社会通念
から見ても、具体的な
資料
に基づいて
検討
をいたしましても、決して他の
一般世帯
と比較して
困窮
しておるという事実は明らかにされていないのであります。(
拍手
)しかも、われわれが
大蔵委員会
の
審議
を通じて追及をいたしました結果、現在
生業資金
を必要とする
地主
の数、
生活困窮
をしておる
家族
の数、
必要資金量
等々について具体的なる
資料
を要求したにもかかわらず、これらの具体的な
資料
を何一つ示すことができないのであります。
国民
の血税二十億円を支出するのに、
科学的資料
を持たず、つかみ銭的に、
選挙
人気取り的に二十億円を気前よくぽんと出すこの
政治
の
姿勢
は、
近代政治
のあるべき姿でありましょうか。まさに
民主政治
の乱用といわねばなりません。(
拍手
) 第三の
賛成
できない
理由
は、
政治
は公平でなければなりません。
国民
は法のもとに平等でなければなりません。しかるに、今回の
措置
は、従来の
国民金融公庫
の
貸付業務
と比較して、あまりにも
不平等
であり、不公平であります。現在、
金融公庫
は十種別の
貸し出し区分
をしており、遺族、
恩給
、
引揚者
、
更生
、
災害
、
母子家庭等
が
特別扱い
のものでございますが、これらの場合でも、ほとんどは
国債
を
担保
として
貸し出し
を年六分の
低利
で受けておるのであります。それ以外の普通の
零細業者
、
商業者
などは、ことごとく
普通貸付
の
利率
、年九分であります。あえて旧
地主
には六分五厘で貸し出すというに至りましては、これで一体公平な金利の負担と言えるでありましょうか。(
拍手
)私は、かかる
法案
の裏には
交付公債
の発給が予想され、その
担保融資
に連なる危険があると指摘せざるを得ないのであります。かかる
補償的融資
がまかり通るというこの意味で、今後の
地主連盟
の
運動
に力を与え、せっかくの戦後の
農地改革
という
民主化
の
成果
を逆転せしめ、
時代
に逆行するような
地主運動
の傾向の助長するおそれありと断ぜざるを得ません。(
拍手
)私ども
日本社会党
が強く警戒をする大きな焦点もこの一つにあるのであります。
一般国民大衆
は、一年以上
事業
を営んでいる者のみが
国民金融公庫
の借り受け資格になっておる。別
ワク
で、
各層別
なり
業種別
なりの
区分
があるわけではない。旧
地主
にのみ
特別ワク
二十億円を設定し、
利率
六分五厘の
恩恵
を与える根拠、
理由
、
目的
が、
国民大衆
に、はたして納得されるでありましょうか。
党利党略
の
目的
があると言う人があるかもしれない。しかし、
党利党略
の
目的
のために国の公金を支出するがごときは、まさに
政治
を壟断するものであると断じて、私ははばからぬと思うのであります。(
拍手
)もし、
政府
の主張に一歩譲って、その
立場
の苦しさを理解するといたしましても、敗戦直後、
郵便貯金
をしたけれども、あるいは
簡易生命保険
を積み立てたけれども、
インフレ
ーションによって、
経済情勢
の変化によって多額の
損害
を受けた
国民大衆
、
強制疎開
で立ちのきをさせられ甚大なる
損害
をこうむった
国民
、戦後の
食糧事情
で、なおるべき病がなおらずについに死んでいった
人たち
の
家族
の
心情
、これらの
心情
と旧
地主
の
心情
と比較した場合に、一体旧
地主
だけが何
ゆえ
にかかる
特別待遇
を受ける
理由
があるのでありましょう。(
拍手
)
大蔵大臣
は、私の再三にわたる質問に対して、旧
地主
の
心情
から
政治的配慮
をする以外になかった、
政治的配慮
でやったということを、繰り返し
答弁
をいたしております。一体、
心情
や
政治的配慮
を唯一の
答弁
としてきた
政府
の
立場
は、大多数の
国民大衆
に不公平、
不平等
の結果をもたらそうとしておると断ぜられても、弁解の余地があるでありましょうか。(
拍手
) 私ども
日本社会党
は、常に清潔な
政治
を主張し、
国民
に公平なる
政治
を主張する
立場
から、かかる
政府
の、一部の旧
地主団体
の
圧力
に屈服し、
政治
を不公平、
不平等
の方向に壟断するがごとき今回の
提案
に対しては、党をあげて
反対
せざるを得ません。ここに
日本社会党
を代表して
政府
の猛省を促し、
本案
の廃案を期待して、
討論
を終わりたいと存じます。(
拍手
)
清瀬一郎
7
○
議長
(
清瀬一郎
君)
伊藤五郎
君。 〔
伊藤五郎
君
登壇
〕
伊藤五郎
8
○
伊藤五郎
君 私は、ただいま
議題
となっておりまする
国民金融公庫法
の一部を
改正
する
法律案
に対しまして、
自由民主党
を代表して
賛成
の
意見
を表明いたしたいと思います。(
拍手
) 本
法律案
は、先ほど
委員長
の
報告
にもありましたように、
国民金融公庫
が
昭和
三十七年度におきまして
総額
一千四百四十八億円の
貸付
を計画し、このため必要な
資金
として、
公庫
の
自己資金
を九百六十三億円と見込み、新たに四百八十五億円の
政府資金
を供給することにしておるのに伴い、
公庫
の
経営基盤
の一そうの
強化
に資するため、
政府資金
のうち二十億円を
一般会計
から出資することとし、これによって
公庫
の
資本金
二百億円を二百二十億円とするものであります。 しこうして、
農地
被
買収者
に対する問題に関しましては、
終戦
直後に行なわれた
農地改革
について、旧
地主
の方々から数年来種々の要望があり、
自由民主党
におきましても慎重に
検討
を続けて参った問題であります。 さて、旧
地主
は
戦前
に
日本
の
経済的基盤
の確保に
相当
の役割を演じてきたものでありますが、
日本
は不幸にして戦争に敗れ、いわゆる
農地改革
が断行せられたのであります。この
農地改革
は旧
地主
にとって青天のへきれきでありました。今さら申すまでもなく、
農地
こそは旧
地主
にとって何ものにもかえがたいとうとい
財産
であったのであります。しかるに、このとうとい
農地
は、たまたま出征して外地におったり、あるいは隣接の村に
小学校教員
として勤務しておった等のため、
不在地主
として反
当たり最低
三百八円、
最高
九百九十円をもって強制的に買収せられたのであります。当時の米一升の相場は百七十円でありましたから、大体米三、四升ぐらいで一反歩の
農地
が買収されたのであります。それも一時払いで支払ってくれるならばまだしものこと、それが
長期
にわたる年賦で支払われたのであります。その間、
経済事情
が変動し、
インフレ
は高進し、その代金の支払いを受けた当時は、
貨幣価値
は下落し、ほとんど用に立たなかったのであります。いわばこれらの
農地
は、結果において紙くず同様の値段をもって買収せられたのであります。しかも、これら
農地改革
の対象となったものは、驚くなかれ、その八二%は
地主
というにはあまりにも小規模な一ヘクタール
未満
の小
地主
をもって占められておったのであります。これらの土地を買収された小
地主
は、戦後の急激な
インフレ
のため
生活
の
困窮
を来たし、せっかくその
子弟
を高校や大学に進学させておきながら、これを中途にして退学をさせなければならなくなったり、病気になっても医者にかかることさえできなくなり、ついには発狂する者や自殺をする者までが出てきたのであります。 よって、これらの点を考え、
政治的配慮
のもとに、前
国会
において本
法律案
が提出せられましたることは、まことに時宜を得たる、適当なる
措置
と私は思うのであります。(
拍手
)しかるところ、当時、
政府
において
農地
被
買収者問題調査会
に諮問中でもありましたため、
継続審査
となって本
国会
に引き継がれたわけであります。しこうして、
農地
被
買収者問題調査会
の
答申
も五月二十二日提出せられ、その結論とするところは、一、
農地改革
により
農地
を買収された者であって、現状において
生活
上または
生業
上困難な
状況
にある者に対し、
生業資金
の
貸付
を行なうこと、二、その
子弟
を進学させるのに困難な
状況
にある者に対し、育英その他の制度の運用において
配慮
を加える等必要な
措置
をとることが適当である、ということであったのであります。(
拍手
)すなわち、この
調査会
の
答申
の
趣旨
もただいま提出されておる
法律案
の
趣旨
と完全に一致いたしておるのであります。
終戦
直後の
混乱期
には幾多の行き過ぎもあり、まことに気の毒な
状態
に追いやられた人々に対して、思いやりのあるあたたかい
配慮
をすることは、適切、妥当な
措置
であると私は確信をいたします。(
拍手
) 以上申し述べました
理由
によりまして、私は、本
法律案
に対し、
自由民主党
を代表いたしまして
賛成
の
意見
を表明して
討論
を終わる次第でございます。(
拍手
)
清瀬一郎
9
○
議長
(
清瀬一郎
君) これにて
討論
は終局いたしました。 採決いたします。
本案
の
委員長
の
報告
は
修正
であります。
本案
を
委員長報告
の
通り
決するに
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
清瀬一郎
10
○
議長
(
清瀬一郎
君)
起立
多数。よって、
本案
は
委員長報告
の
通り
決しました。
————◇—————
国会議員互助年金法
の一部を
改正
する
法律案
(
議院運営委員長提出
)
草野一郎平
11
○
草野一郎平
君
議事日程追加
の
緊急動議
を提出いたします。 すなわち、
議院運営委員長提出
、
国会議員互助年金法
の一部を
改正
する
法律案
は、
委員会
の
審査
を省略してこの際これを上程し、その
審議
を進められんことを望みます。
清瀬一郎
12
○
議長
(
清瀬一郎
君)
草野一郎平
君の
動議
に御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
清瀬一郎
13
○
議長
(
清瀬一郎
君) 御
異議
なしと認めます。よって、
日程
は追加せられました。
国会議員互助年金法
の一部を
改正
する
法律案
を
議題
といたします。
清瀬一郎
14
○
議長
(
清瀬一郎
君)
提出者
の
趣旨弁明
を許します。
議院運営委員長佐々木秀世
君。 〔
佐々木秀世
君
登壇
〕
佐々木秀世
15
○
佐々木秀世
君
国会議員互助年金法
の
改正
について御説明申し上げます。 今回
改正
しようとする
内容
を申し上げますと、第一に、
互助年金
の
納付金
の率を、
歳費月額
の百分の三から百分の四に引き上げ、将来必要に応じ
支給実績
との収支の均衡を考慮することといたし、第二に、いわゆる
若年停止
については、
恩給法
の規定に準じ、五十才以上五十五才
未満
の者にもその十分の七を支給することとし、第三に、
恩給法
の
改正
に伴いまして、
普通退職年金
についての
高額所得
による
支給停止
の
現行基準金額
を、五十万円から五十五万円に引き上げることといたしました。第四に、
互助年金
を受ける権利を
国民金融公庫
に
担保
に供し得るようにいたし、第五に、戦時中
召集
のため
衆議院議員
の身分を失った方は、その
残任期間
中に
召集解除
となった場合、当時の
法律
によりまして
衆議院議員
に復職されたのでありますが、かような場合、その
召集
中の
期間
を、それが
恩給
の
基礎
となっている場合を除き、この
互助年金
の
基礎
となる
在職期間
に算入することができるようにいたしたものであります。 以上、簡単でありますが、
提案理由
を御説明申し上げました。何とぞ、御
審議
の上、すみやかに御賛同賜わりますようお願い申し上げます。(
拍手
)
—————————————
清瀬一郎
16
○
議長
(
清瀬一郎
君) 採決いたします。
本案
に
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
清瀬一郎
17
○
議長
(
清瀬一郎
君)
起立
多数。よって、
本案
は可決いたしました。
————◇—————
請願日程
観光事業
の
振興
に関す る
請願外
三百五
請願
沖繩船舶
の
日本国旗掲揚
に関する
請願外
百一
請願
草野一郎平
18
○
草野一郎平
君
議事日程追加
の
緊急動議
を提出いたします。 すなわち、この際、
請願日程
三百六件とともに、本日
委員会
の
審査
を終了した
沖繩船舶
の
日本国旗掲揚
に関する
請願外
百一件を追加して
一括議題
となし、その
審議
を進められんことを望みます。
清瀬一郎
19
○
議長
(
清瀬一郎
君)
草野一郎平
君の
動議
に御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
清瀬一郎
20
○
議長
(
清瀬一郎
君) 御
異議
なしと認めます。よって、
日程
は追加せられました。
観光事業
の
振興
に関する
請願外
四百七
請願
を一括して
議題
といたします。
—————————————
〔
報告書
は
会議録追録
に
掲載
〕
—————————————
清瀬一郎
21
○
議長
(
清瀬一郎
君) 各
請願
は
委員長
の
報告
を省略して採択するに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
清瀬一郎
22
○
議長
(
清瀬一郎
君) 御
異議
なしと認めます。よって、さように決しました。
————◇—————
内閣委員会外
十五
常任委員会
並びに
災害対策特別委員会
、
公職選挙法改正
に関する
調査特別委員会
、
科学技術振興対策特別委員会
、
石炭対策特別委員会
及び
オリンピック東京大会準備促進特別委員会
において、各
委員会
から申出のあった
案件
について
閉会
中
審査
するの件(
議長発議
)
清瀬一郎
23
○
議長
(
清瀬一郎
君) お諮りいたします。
内閣委員会外
十五
常任委員会
並びに
災害対策特別委員会
、
公職選挙法改正
に関する
調査特別委員会
、
科学技術振興対策特別委員会
、
石炭対策特別委員会
及び
オリンピック東京大会準備促進特別委員会
から、
閉会
中
審査
いたしたいとの
申し出
があります。
—————————————
清瀬一郎
24
○
議長
(
清瀬一郎
君) 各
委員会
において、
申し出
の
通り閉会
中
審査
するに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
清瀬一郎
25
○
議長
(
清瀬一郎
君) 御
異議
なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
————◇—————
清瀬一郎
26
○
議長
(
清瀬一郎
君) この際、暫時
休憩
いたします。 午後零時五十六分
休憩
————◇—————
〔
休憩
後は
会議
を開くに至らなかった〕
————◇—————
〔
会期終了
の
議長
のあいさつを参考のため
掲載
する〕
諸君
、第四十一回
国会
は、本日をもって終了いたします。 今
国会
は、きびしい暑さにもかかわらず、
諸君
が三十日間終始熱心に諸
案件
の
審議
に当たられた結果、よく所期の
目的
が達成されました。ことに
諸君
の御協力によりきわめて円満に
議事
を進めることができましたことは、まことに喜びにたえません。
諸君
連日の御労苦に対して深く感謝の意を表する次第であります。
諸君
におかれましては、御自愛の上、
国家
のため今後一そうの御活躍をされるよう切望してやみません。
————◇—————
出席国務大臣
大 蔵 大 臣 田中
角榮
君 農 林 大 臣 重政 誠之君
————◇—————