○
村山委員 現段階においては
主計局次長はその
程度しかものが言えないだろうと思う。とにかく
現実に
学校をつくる場合等において単価の問題なりあるいは設置
基準、
基準坪数の問題が
実情に合わない。今日、日進月歩の状況にあります教育水準の向上という面から
考えましても、さきに教育課程の
改正を文部省は強行したわけであります。が、それに見合うところの実質的な内容というものは教職員の面においても、施設
設備の面においても、十分にまだなされていない。そういうようなものが国の教育行政上の必要な
措置としてなされる以上は当然そういうような要素を取り上げなければただ名目的にやるだけのことであって、実質上はそれが即応しないということになると、教育を、人づくりというようなものが生きてこないということになるわけであります。そういうような点から
考えて参りますならば、当然中
学校の理科教育の振興あるいは中
学校の技術家庭科というような新しい教科の新設に伴う特別教室等は
基準坪数の中に入れ込まなければおかしいと思う。そういうような点を十分に
考えていただいて、建設単価は
実情と非常に差がありますので、
実情に即応するように訂正をお願いしておきたいと思う。
最後に大臣に
考え方を
お尋ねをしておきたいと思いますが、きのう
都道府県の教育長協議会の方から三十八年度の
文教関係立法予算措置要望というのが、私たちの方にも要望書が参って、その中を見ますと、来年度
予算に
関係のあります分は一応別にいたします。が、
災害に
関連をして次のような要望がなされているようであります。大
災害発生時におけるところの教育に対する救済
措置が不十分であるので、次の事項に留意され、
災害救助法を中心とする
関係法令の
改正措置を講ずるとともに、これに伴う再建
措置をはかられたい。その内容は、教科書その他学用品の無償給与の
ワクを拡大をしてもらいたい。第二点は、
災害救助法の
適用のない避難地に学童の集団疎開が行なわれた場合においては、受け入れ側
市町村に対しても特別交付税その他の
財源措置を講じてもらいたい。第三点は、特に児童生徒を
対象とした保健衛生上の救助
措置をとってもらいたい。第四点は、
災害時におけるところの奨学救済
制度を
確立をしてもらいたい。以上もっともな要望点が並べられておるのでありますが、こういうようなものはやはり
災害対策の閣議等において、大臣の方からその
災害救助法等はこれは厚生大臣の主管でありましょうけれ
ども、文部省の
関係の分については、
災害発生の対策という点から
考えて十分な
措置を講じていかなければ、ただ
建物だけについてこういうような
改良工事をするというだけでは十分な対策は講ぜられないと思うので、そういうような点から
考えまして、これらの要望、陳情の内容につきましては十分に
検討をした上で善処されるであろうと思うのでありますが、大臣はその
災害時に対するところの教育の救済
措置という問題をめぐってどういうような対策をお持ちかを、この際承っておきたいと思います。