○
角屋委員 これは多獲性の大衆魚の価格安定を含めまして、やはり大漁貧乏というような形にならないための水産物の価格流通対策というものは非常に重要でありますので、やはり来年度予算あるいは通常
国会における立法的な諸問題につきましては、積極的な気持で対処していただきたいと思います。
さらに、
大臣の
所信表明の中にも重点的に書かれておる
漁港整備の問題でございますが、しいて表現をするならば、第三次
漁港整備計画というふうな形に相なろうかと思うのです。大体、今、
日本の
漁港は二千七百五十程度あるというふうに
承知をしております。が、これが一種から四種までの
漁港に細分化されておるわけでございます。農林
漁業基本問題
調査会の「
漁業の基本問題と基本対策」という中で、
漁業経済圏あるいは中核
漁港を
中心にした新しい漁村の確立というような形が答申の中でも出て参っておるわけでありますが、今回の
漁港整備計画にあたっては、今
水産庁の方で鋭意
検討をし、通常
国会の
段階にこの
漁港整備計画の
内容を提示したいという
経過であろうかと思うわけであります。
しかも
漁港整備問題は、
関係方面の
意見をいろいろ聞いてみますと、やはり一種から四種までそれぞれあるわけでありますけれ
ども、内地の場合は、これは相当な負担を伴う。従って今日
漁港の国家予算というのは、災害を除きますと、大体五、六十億程度でありますけれ
ども、その程度以上に積極的に予算を増額するということにいたしましても、いわゆる地元負担というところで限度にきて、十分消化できない。従って
漁港整備計画で新しい観点から
漁港の整備をやることはもちろんけっこうだけれ
ども、また積極的に予算を増額していくことはけっこうだけれ
ども、この際
漁港法の改正ということの中で補助率をやはりもっと引き上げていく、あるいは今日一種から四種までの細分化された
漁港という、そういう分類は、これでいいのかどうか。私はまだその点では詳細に専門的に
検討しているわけではありませんけれ
ども、これはもう国内的な
立場からの
漁港、県内的な
立場からの
漁港という程度に分類を大まかにしたらどうなのか。一種から二種に
漁港が引き上げになると、漁協、その他地元では大へん喜ぶわけでありますけれ
ども、地元負担としては別に変わるわけではない。そういう格上げになれば、さらに予算規模が大きく取り扱われるだろうということにすぎない。むしろその点では、県内的な
漁港の整備あるいは国内的な
漁港の整備というふうに、もっと大別したらどうなのか。あるいは国内におけるところの
漁港の補助率という問題については、北海道が国内よりも相当上げられているのでありますが、せめて北海道程度にまで引き上げてはどらか。離島
振興の
関係は特殊な条件がございまして、過般離島
振興法の十年延長に伴いまして、離島
方面における
漁港整備というものも、今度の
漁港整備計画の中では新しくプラスして
検討される
段階にきておるわけでありますが、この際
漁港の
整備計画というものに対する現在
検討中の
内容、あるいは今後これを
国会に出す時期、さらには私が申し上げましたようにこの際
漁港整備計画を含めて、積極的に
漁港の整備をはかる、特に
沿岸漁業の
振興の生産の場としての
漁港を整備していくという
立場から見ても、地元負担の
関係、そういう点から積極的に補助率の
改定を含む
漁港法の改正というものを通常
国会を前提にして
考えていくべきじゃないか、こういうふうに思うわけですけれ
ども、これらの点に対するお
考えを承りたいと思います。