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田口(誠)
委員 四日の日に、
共闘会議と
守山の下田幕僚との会談をやっております。これは今御
答弁にありましたようですが、そのときに
部隊の方からは、とにかくこれから
話し合いをするということではなかった。
説明をするから、
説明を聞いてもらいたい、こういう申し入れであったのです。それで
共闘会議の方では、
説明をするということは、これは単なる意思表示ということになるのであって、そういうやり方は困るのだ、あくまでもこの場で
話し合いをして、そして両者の意見の一致を見るように双方が
努力をしたい、こういう意見を出しましたら、
部隊の方ではこれを拒否したということなんです。これは何ともならないのです。もう高姿勢なんです。自分の土地で自分
たちが
行動をするのに何が悪いかというのが、
現地の
部隊の
考え方であるわけなんです。それで、これで迷惑をするものは、これは
射撃場の山が迷惑をするのでもなければ、
病院が迷惑をするのでもない、
岐阜市が迷患するのでもないわけなんです。迷惑をするものは、
岐阜市の平和を願い、そして
観光都市としての
岐阜市の発展を願っている
岐阜市民が迷惑をすることであり、
病院に寝ている
患者が迷惑をすることであり、山を床としているところの
鳥獣が迷惑をするのであって、そういうようなことを全然考えずして、とにかく
説明をさしてくれ。
説明をするということは、意思表示になるのだから、それでは私の方は困るから、あくまでもやはりこの
問題解決のために
話し合いをして、両者の意見の一致を見るまで双方が
努力しようじゃないかと言って、最も常識的な発言をしておりますにもかかわらず、
部隊の方ではそれを拒否しておるということです。大体話にならないわけです。
防衛庁の方へ連絡の来ているものと大きく相違があると私は思うのです。従って、そういうような
実情でありますから、先ほど来御
答弁のありましたように、
患者の自治会がそんなに
反対をしているのではないという御認識のようでございまするので、事実絶対
反対であるということなれば、これは
話し合いのつくまで
射撃訓練はやらないとか
——あるいは
市長が
了解をしておるということは、
共闘会議も含めてその他の機関がみんな
了解をしてもらったんだから、
市長さんも
了解をしてくれということであったから、
了解をしたのであって、紛争をますます大きくしていくというような状態の中なら、
市長は
了解をしなかったであろうと思うのです。これは
市長としての意見でありますけれ
ども、
岐阜市の議会ではやはり
陳情書が出ておるわけです。これはまだ生きております。こういう中におきまして、あらゆる
方面の
了解を得たから
射撃訓練を行なうのだと言って、
県政記者クラブへ来て発表していって、しかも、六日の朝には、まだ宿直しかおらない七時に両
病院へ通告をし、そして各
新聞社へ連絡をして、八時から
射撃訓練に入っておるということなんです。こういうようなことは、私はあり得べきことでないと思います。そうして、ちょっと頭がどうかしておると思うのは、自民党の
岐阜県連へ、やりますという通告というか、申し入れをしておるわけです。何がために自民党の
岐阜県連へそういう申し入れをしなければならないのか、通告をしなければならないのか、私は、これが事実とすれば、ちょっとおかしいじゃないかと思うのです。こういうように、
現地の方ではどうも幕僚の方々は頭がどうかしておると思うのです。私はほかの方から聞きましたけれ
ども、
共闘会議がバリバリやっておることは、
病人の代表でやっておるのでも、
岐阜市民の代表でもないのだ、これは特定の政党に動かされておるのだという認識が、
現地の幕僚の
人たちにあるわけです。従って、特定の政党と幕僚とは相反しておるから、ますます気が立ってくると私は思うのです。そういう
考え方でこの問題を処理されるということになりますと、実際とは大きく違っておりますので、この点につきましても、
防衛庁の方では十分に御認識を変えてもらいたいと思うのです。あくまでも
共闘会議は各種民主団体
——民主団体の中には婦人団体も入っておれば、教育を守る会も入っておれば、あらゆる民主団体が入っております。
地元の
人たちも入っております。
病院の
患者連中も入っておるわけなんです。従って、そういう
岐阜市民の各層からできておる
共闘会議でありますから、
共闘会議の意見を全然無視して事をやろうとするかまえは、これは戦いをほんとうにするということになれば、全く好ましくない状態になるのではないかという
考え方をもっておるわけです。従って、私は、
訪中前にどうしても
長官やら
教育局長にお会いできなかったので、
書面をもってお伝えをして、
共闘会議の方へは、おそらく私の
訪中の留守中にこの
射撃訓練がなされるかもわからぬが、何分にも
病人が
共闘会議に入っておって、
病人が気が立っておるのだから、必ずこの前以上の
不祥事件が起きるということが考えられるから、
反対の戦いをされることは自主的でもよろしいけれ
ども、あまり過激な、隊と対決して血を流し合うようなことはやらないように、そういう場合には十分に注意して戦いを指導してもらいたいということを、懇々と私は中国へ行くときに
共闘会議に
お願いをしておるわけなんです。従って、先ほど私が申しましたように、
共闘会議の態度というものは全くりっぱです。堂々としておるのです。堂々としておるということは、少なくとも
国会の場において、
共闘会議が直接
長官に対して、また代議士が
長官に対して、
教育局長に対して、
話し合いをして円満に
解決してから
射撃訓練の
実施をしたいという確認をとっておるからこそ、これが一番優先をするものである、これを無視して
現地の
部隊が
行動するようなことは常識的に考えられない、また、もし
行動しても世論から批判を受けるであろうということで、堂々たる態度で全く紳士的な
行動で、この
反対の抗議を行なっておるわけですから、この点についてはもう一度
防衛庁としては指導のし直しをしてもらいたいし、せっかくきょうお忙しいところを
次官に御出席いただいたのでありますから、この場で、何かこうした状態の中でこの問題を
解決していく方途を見出していきたい、お
約束をしていきたい、このように考えておるわけなんです。
繰り返し申し上げまするが、
岐阜市の
市長は、これは
把握違いで、やむを得ずオーケーをしておるのだから、言葉をかえて言いますると、巧みな表現をして
市長の
了解を求めておるということなんです。それというのは、
病院の
院長やら、
日野荘の
荘長も
了解をしておるし、
共闘会議も猟友会も医師会もみんな
了解をしておるというような形で、
市長のところに持ち込んだから、
市長は
金華山の
開発からほんとうにのどから手の出るほど早く返してもらいたい、あの土地がほしいのは山々であるけれ
ども、そういう中において一人孤立して
反対をするということはでき得ない状態にあるから、
了解をしたのであって、真実を知って
了解をしたのではないのだから、もしこの私の申し上げたことが事実であるとするならば、
話し合いのつくまで
行動は行なわず、
問題解決のための
話し合いを進めていくお考えであるかどうか、この点を
一つ明確にしておいていただきたいと思います。