○上林山
委員 賛成人ももちろん
参考になりますが、主体はやはり発起人のメンバーあるいはその質によって考えられるべきものであることは、多少なり
電波行政に頭を突っ込んで経験を得られた者としても、おわかりだと思うのです。だから、そういう意味からいっても、あなたの認識しておられるような立場からのマジョリティの確立というものはないのです。要は、
郵政当局が
免許を下ろす前提としてどういう行政指導をしたか。そこに一つのポイントはしぼられてくるわけでありますけれども、私は、歴代の
郵政当局に対しては、
電波行政に関する限り、もっと良識と大局的な態度によって許可をしていかなければ、争いを永久に争わしめる一つの原因を
郵政当局がつくっているんではないか、こういうように考える。だから、私は郵政
大臣にきょうはこの問題を聞きたかった。場合によっては、行政指導をやったときの
大臣、予備
免許をやったときの
大臣、本
免許をやったときの
大臣も、私は、大局的な立場からここに
参考人として来ていただかなきやならぬほどに考えたのであります。この
電波行政に対して、社会は色めがねで見ております。この問題の背景は
——われわれは専門の
委員でありますから知っております。有力者が背景にあります。場合によっては、この有力者も
——前線のあなた方だけでなくして、有力者も当
委員会に来ていただかなければならぬ時期もあり得るのじゃないか、これくらい考えて、われわれは
電波行政というものを締め直していかなければならぬ。あなた方は、金さえ出せば
電波は自由になるのだという、それこそ実業家特有の考え方を持っておられるかもしれませんが、これは間違いです。これは国民のものですよ。
電波は国民のものです。私どもは、この国民の
電波というものには、いわゆるこれを使用する使用料というものを税金がわりに
——これだけもうかっておるのですから、税金がわりに、場合によってはとらなければならぬという考えすら持っておるのです。こういう大事な
電波を勢力争いのために、小さなところに神経を配り、謀略をしてこの問題を取り上げていかなきゃならぬということは、私はきわめて遺憾であると思うのです。この
電波の裏に隠れておるわれわれの尊敬する人もおるし、あるいはまた力のある人々もおるということを知っておって、当
委員会で取り上げておるのです。また、それぐらいの考えをこの
委員会が持ち得ないのであったならば、何をかいわんやだと思います。当
委員会は、少なくとも賢明でございますから、これを取り上げておるわけです。私どもは、そういう立場から考えまして、
早川さん、まことにお気の毒ですけれどもお尋ねいたしたいことは、今結論的に当
委員会の各
委員から皆さんに
質問しました、私もしておりますが、これに対しまして、あなたは、このままでよい、これは法律的にも差しつかえないのだ、また実業家としてのやり方としてもこれでけっこうなんだと、まあこういうふうに思われるのか。先ほどは善処するという
言葉も抽象的ながらございますが、もっと具体的に、われわれが言っておること、真意を御理解になって、もっと積極的に賛成なら賛成、いやそれはわれわれの主張が正しいのです、こういうことが言えるのかどうか。あなたは仲間と相談せにゃならぬと連発されておるようですが、少なくとも
社長ですよ。出先であられても、いわゆる
社長です。それならば、少なくとも
社長として、一つのもっとはっきりした良識がなければならぬのではなかろうか。当
委員会で、それは仲間と相談してみなければ私の
意見は述べられない、そんな
社長は、僕はないと思うのです。あなた
個人の人格と、
社長としてのいわゆるその性格において、責任において、これは一つ明確におっしゃっていただきたい。この場を切り抜けさえすればいいなどという甘っちょろい考えではだめですよ。手を回されていろいろと運動もしておられますけれども、そういうもので当
委員会は左右されませんよ。少なくとも大きな筋が正しければ、協力もしましょうし、了解もいたしますけれども、これは国の
電波ですよ。国民にかわってわれわれはこの
電波を有効に使ってもらいたいという趣旨で申し上げておるのであって、
会社の内輪げんかをここで小さく取り上げているなどというお考えを、もし持っておる人が世間におるとするならば、これはこの
電波は国民のものである、国民のものであるから、国民のために有効にこれを使っていかなければならぬ、あくまでもこれを利権化してもらっては困るという考え方を持っていなければならぬのです。私は、そういう意味からあなたにお聞きしておきたいのです。