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森本委員 これはだから、
経営委員会の
了承を得て
内閣が任命するという形になると思うのです。大体、
経営委員会の
了承を得て
内閣が任命するという形になりますけれ
ども、実際は、この
任免権は
郵政大臣がほとんど握っておるというのが、今までの慣例であります。
任期が過ぎてから云々ということを
大臣が言っておるけれ
ども、少なくともこれはもう
あと一カ月若干しかないわけであります。現実に
公社としては、新
料金の切りかえの問題、さらに来
年度の
予算編成、さらに第三次五カ年計画の問題、こういうふうに重要な問題を非常に控えておるわけであります。ところが、幾ら自重してもらおうということを言われましても、今の
総裁、副
総裁が留任するかしないかわからぬ。今の
総裁、副
総裁に一生懸命忠勤を励んでおいたら、もし交代したらおれの首が飛ぶかもしれぬというような格好では、現実問題として
仕事がなかなかむずかしいわけであります。あなたも逓信官僚として古いこと郵政省におった経験がありますから、そういう官僚諸君の微妙な心理というものは、あなたも同感できるだろうと思う。だから、あなたが公式にどうこうということを発表しにくいということであるとするならば、そういういわゆる幹部クラスの動揺といいますか、そういうものについては、何か
一つ明確な指示を与えられるような格好か、とにかく
総裁問題について明確な
一つの指示といいますか、指針といいますか、みな安心をして
仕事をせい、これについてはこういうふうな大綱の方針を
考えておるということぐらいは何かなければ、このままではなかなか疑心暗鬼を生ずるのではないか。だから、今ここで私はあなたに、次の
総裁をだれにするということを言明しろということを言っておるわけではない。現実問題としては、われわれが各地方の通信局あたりに行っても、出る問題は必ずそれなんです。どこの通信局長に会っても、先生、
一つ今度の
総裁はどうなるでしょう、それはわれわれにもわかるか、ということでありますけれ
ども、どこの
通信局長クラスに会っても、現実にはやはりそういう心配をしておるわけであります。そういう問題について、新しい
大臣ができ上がるのを待っておったというのが今日の
公社の現状であるし、またそれが現実の姿である。こういう際に、
郵政大臣として就任をせられたわけでありますから、せっかく健康もあまりすぐれないようでありますけれ
ども、こういう問題については、私は
一つの明確な指示、ピリオドを打つことはできると思う。だから、そういう点について、そういう
状況を判断しながら、
一つ明確な線を出してもらいたい。そうしなければ、幾らあなたが胸に
考えておりても、場合によっては、その問題に対して、最後に、あるいは与党の
内部から、あるいはその他の方面から、故障が出てきてできないということになるかもわからぬ。だから、そういう点については、早いようであるけれ
ども、私は、今からその任命の大綱というものをきめて、方針を明確にすべきであるというふうに
考えるわけであります。だから、今
大臣が言うように、まだ
任期が一カ月半もあるから云々ということでなしに——それは正式にはそういうことになるでしょう。しかし、私が言っておるのは、現実問題としてそういうふうなことが非常にいわれておるから、早くこの方針については明確にすべきである、こういうことであります。だから、一カ月半あっても、今明確にしたって何ら差しつかえない問題であります。