○多
賀谷小
委員 どうも大臣も見えておられませんから、
政府の責任ある答弁を聞くわけにいかないのですけれども、私は要望しておきたいのですが、実は
炭鉱促進事業団も、まあ恒久的とは言えませんでしょうけれども、かなり長期な、
制度的ですね。ですから、本来ならば通常国会かもしれません。しかし、今
鉱山の問題と
石炭の問題はこれは大きな社会問題になっておる。ですから、これはやはり臨時国会で扱うべき——ことに
炭鉱関係は、大体事務当局でも
政府でも
離職者の問題を含めて、経理等の一般商法に
関係するような問題は通常国会でしょうけれども、あるいは
審議会の改組とか、その他重要な問題については臨時国会でやるという腹のようです。ですから、
鉱山についても少なくとも
炭鉱促進事業団あるいは
価格安定機関については、これはあるいは四月一日に間に合えばいいとおっしゃるかもしれませんが、これらの問題についても臨時国会にやはり出して、
制度的なものを早くつくっておく必要があるのじゃないかと思うのです。私たちが本会議で決議しました決議案、すなわち
自由化に直面する金属
鉱業危機打開に関する決議というのは、
自由化実施前に抜本的な金属
鉱業対策を樹立してもらいたいということを書いておるわけです。四月一日から銅その他が
自由化になるのに、ただ
対策ができていないというのじゃ、私はどうにもならぬと思う。それはやはり四月一日までにあなたの方はその準備をして、袋をつくっておく必要があるのじゃないかと思う。今度の国会は、御存じのように臨時国会から通常国会——通常国会は、四月に地方選挙がございますから、大体四月はほとんど自然休会の状態になるわけです。ですから、あなた方が法律を出されましても、実際の法律が通過するのは五月と見なければならない。予算は三月三十一日までに通過するでしょうけれども、ほかのものは五月でしょう。そうすると、いよいよ
事業団が業務
方法書をつくったり、あるいは理事長をきめたり何かしておれば、秋になる。そうして秋になっていよいよやろうというときには、もう
自由化は進んでいるのですから、私は、少なくとも臨時国会に出して、あるいは臨時国会で間に合わなければ通常国会に入って少し年内に
委員会を開いてもらって
審議をして、やはり年内に片づけておくという態勢が必要ではないかと思うのです。そうしないと、これはとても、四月一日どころか、来年の十月ごろにならないと軌道に乗りません。軌道に乗るといえば来年の十二月ごろ、十二月になると冬であるから、
炭鉱もなかなか思うようにいかぬということになると、これは来年はほとんどむずかしいということを考えなければいかぬ。ですから、これはどうしても臨時国会に提出なさるべきが至当ではないか。とにかく
炭鉱の問題あるいは金属
鉱業の問題というのは、大きな政治問題ですよ。ですから政治問題のときに通常国会の性格であるとかいうようなことは、私は
論議にならないと思うのですね。性格の話をするなら、公務員の給与なんというのは、これは途中から変えるなんというよりも、やはり
年度から変えるというのがほんとうでしょう。しかし、それはやはり
答申があって、そうして勧告があって、その勧告に沿うてやるというのですから、——臨時国会でも今まで公務員の給与は決定しておる。ですからやはりその点を見れば、
答申が九月に出、それから
石炭の場合は十月に出たのですから、これに沿うて一番早い臨時国会において
検討するというのが私は妥当ではないかと思うのです。それを一つ
政府においても十分勘案をされて、大臣によく伝えて、臨時国会に問に合うように準備をしてもらいたい、これを要請しておきます。