○角屋
委員 住宅の
関係は、これは一刻もゆるがせにできない、早急にやらなければならぬ問題でありますので、応急
仮設住宅、あるいは第二種の
災害の公営
住宅、あるいは
住宅金融公庫を通じての
災害住宅の建設もしくは補修、こういう問題については、これは何も
三重県の南島町ばかりに限りませんで、全体的な
災害対策として、従来も御経験があるわけですから、すみやかに推進をしてもらいたいと思います。
河川局の方にお伺いしたいわけでありますが、今回の十四
号台風のときもそうでありましたが、昨年の
災害の際に、
災害対策特別
委員会から、大阪とか京都とか、そういうふうな
関係地域を回りました際に、さらに
三重県にも参りまして、いわゆる
三重県の伊賀盆地の
建設省関係の防災
対策というか、あるいは
災害復旧、そういうものをどうするかということをいろいろ
調査したことがございます。それに基づいていろいろ論議等もやりましたが、ただ、御承知の
通り、これは大阪湾に流れる淀川の問題とも関連をいたしまして、上流部にある伊賀盆地の治水
対策というものをどう立てるか。昨年の
災害は非常にひどい状態でありまして、湖水のような状態にまで相なりまして非常な
被害を及ぼしたわけですけれども、その際には、伊賀盆地に流れてくる水というものは、岩倉峡という非常に狭い峡谷を通じて下流淀川までつながっていくわけでありまして、
現地住民の切迫した気持からいうと、その岩倉峡を実力ででも開さくをしなければ、抜本的な伊賀盆地の
災害対策は立たないのじゃないかという険悪な空気等も一時出まして、これは
災害の実相から見れば、そういう気持になるのも十分理解ができるところであります。ただしかし、これは下流の笠置町初め、ずっと京都、大阪方面にまで非常に大きな
影響を持つ問題でありますので、
現地住民としては、下流のそういう京都、大阪の治水のために伊賀が犠牲になっているのだという、そういう激しい憤りの気持も非常に強いわけであります。従って、やはり今後淀川を含むこういう
関係の治水面、利水面——これは水資源開発公団の、主として利水面を
中心にした今後のこの
地域における計画の推進の問題ももちろん
関係はありますけれども、たまたまこの伊賀盆地の場合は、それぞれの中小
河川に防災のダム等をつくるというふうなことを
考えましても、ダム・サイトの
相当貯水量をたくわえるという適地が必ずしも多くありませんで、小規模のそういうものを多数つくらなければならぬ、しかも、そういうものになりますとなかなか手間がかかるというふうなこともありまして、もしそういうふうなことでやるとするならば、やはり長い
期間にわたってそういうことをやるのでなしに、なるべく短い
期間の間にやはり総
合計画を立てて推進をしていかなければならぬという
実情に、素直に言って、あると思うのです。これはこういう
地域においては常常痛感する問題でありまして、何年でありましたか、
相当年数前には、あそこで山津波等を含む
相当深刻な
被害もありましたし、その後、伊勢湾あるいはその後における昨年の
災害というふうなことで、しばしばこういう
地域では
相当大きな
被害を受けておるわけでありますが、本年度も、先ほど写真でも出ておりましたように、非常に
被害を生じておりますけれども、伊賀盆地方面の治水
対策というものを、県と折衝といいますか、県と連絡をしながら今後どういうふうにして進めていこうとするか、基本的な
考え、あるいは具体的なプランについてお伺いしたいと思います。