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内海(清)
委員 ただいまの
造船課長の
お話を聞きますと、
船台需要から申しますと、なおきわめて不十分である。しかし、今回の
措置によりまして一時小康を得るかということであります。しかし、
造船業の特質から申しますると、これはどうしても今後逐次需要がふえていかなければ相ならぬ問題であります。ところが、そういう面から
考えましたときに、先ほど申しましたように、
わが国の
造船業の
年間建造量は二百万
トンということでありますが、
計画造船はただいま
決定したようなことでございます。これが
建造量で減少いたしております。従いまして、この
工事量が外くなるのは、やはり国内におきまする自己資金船と輸出船、こういう二つによって補っていかなければならぬわけであります。先般の
船舶局長の
答弁によりましても、今後の新規受注は困難だ。自己資金船におきましても、本
年度許可になったものはわずかに十四万
トンである。昨
年度は、大体五十万
トンの自己資金船ができておるはずであります。この面におきましても、非常に受注が困難である。ことにこの
海運企業の基盤が詭弱であるために、国内の
金融機関というものは、自己資金船に対する
融資というものはほとんどでき得ないという
状況であります。いわば外資導入の場合に初めて自己資金繰りができるという
状況でありますので、今後の受注というものはきわめてむずかしくなってくると思うのであります。それならば輸出船というものが十分とれるかどか、こういう問題でありますが、これもまた、世界
海運市況は依然として悪いために、非常に困難である。本
年度の輸出船の受注目標は、大体百万
トンであります。昨
年度は、百万
トンに近いものができたのであります。ところが、この八月ごろにおきまするソ連船の大量受注によって、ようやくその百万
トンの三分の二を消化しておりますが、今後の三分の一の見通しが立たないという、こういう
状況であると思うのであります。しかし、この輸出船について私どもがいろいろ調査してみまするというと、この輸出船に関しましては、
わが国の非常に高度に進歩しております
造船技術、こういう面から
考えまして、受注の
条件いかんによりましては、過去のいろいろな経験から、まだまだとれるのではないか、こういうふうに
考えるのであります。相当量の受注が可能である、こういうに私は
考えるのであります。
そこで、私は
一つお
伺いいたしたいと思いますことは、いわゆる延べ払いの問題であります。私どもが従来承っておりますのに、世界各国の
造船受注のいろいろな受注競争において、延べ払いの問題で非常に流れた商談が多い、そういうことを承っておりますが、ここで
一つお
伺いいたしたいと思いますのは、三十六
年度におきまして、この延べ払いの問題で商談が流れた、こういうのがどう
程度にありますか、
一つお
伺いいたしたい。