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大森創造君 時間がありませんから、
一つ申し上げますが、冷静にお聞き願いたいと思うのです。継続費によって艦船を作ってはいけないということは私は申し上げているのじゃない。
昭和二十七年に財政法の一部改正によって論議されたそのいわゆる継続費というものについては、これはそれを使ってはいけないということであります。当時そのことをだめ押しされたのは
木村禧八郎先生でございますから、これはひとつ冷静にお
考え願うというと、今までやってきた艦船を作るという予算上の措置はあやまちであったというこの事実は、いかに正直な現
大蔵大臣が
お答えになろうと、私は、この点だけはちゃんと頭を下げてもらわなければならぬ。一松大先輩から、私のほうが何かペテンと言うが、ペテンは
向こうだと思う。どこまでも国会の論議は冷静に、そうしてどっちの側に真実があるかという点も吟味されてほしいと思うのです。大きい声されるも小さい声されるも、事実には変わりない。実は
木村先生がおっしゃった
趣旨は、大内教授がおっしゃられた
趣旨は、再軍備はずっと進められている、だから、
あと何年か過ぎたらこういう
事態が起きるのじゃないか、そうすると、かつての軍備をまかなったように、この継続費が流用されるのじゃないか、だから制限規定を設けるべきであるという
趣旨を
質問されているのですよ。それに対して池田総理
大臣は、そのようなことはしないと明言されている、将来。しかも、亀田
委員がおっしゃられたように、
昭和二十七年という年は、明敏な、後に総理
大臣になるほどの池田さんはわからないはずはない。来年あたり艦艇を、再来年あたり潜水艦を作るような時勢であろうということも、また、それをわからないような池田さんなら、とても総理なんかになれはしませんよ。だから、どうしてもこれだけはお認め願うよりほかない。これは総理
大臣を引っぱってきて聞けばいいというように一松先生はおっしゃられますが、そのとおりでございます。しかし、これは閣僚の
防衛庁長官と今の
大蔵大臣は、その
木村先生その他の人がだめ押しされたその継続費をもって現在の艦船を建造している責任がございます。そうして、これはあなた方はこの論争を黙って
考えるならば、私のほうに完全に分があるという事実を認めてほしかったのであります。名医ならわかります。藪井竹庵ならいざしらず、あなたの御
答弁は、あまりに池田さんをかばうようにしているから、明敏な頭が曇ってきたりする。それで私は押し問答しても始まりませんから申し上げますが、ひとつ
委員長にお取り計らい願いたいと思いますが、次回に、当時の
大蔵大臣の池田さんを呼んで、そうして別ワクで私の
質問を留保しておくということです。そこで、そのときに多数で押し切りますから、
自民党は。
木村さんの
お話のとおり、そのつど年度割のやつを審議していいかと言ったら、満場一致できまっちゃうかもしれない、多数できまっちゃうかもしれない。その
意味のことをだめ押しされておりますから、当時の
木村先生とか、あるいは大内教授という、そういう人に参考人としておいで願って、そうして、できるならば、当時警告されたように、制限規定を設けるように私はしたいと思うのです。そうでないと、池田さんは、今軍艦作るつもりはないと言って、現に三十一年になったら潜水艦を作っているのですから、将来どうなるかわからない。だから、この継続費については、完全に論理の一貫性がございませんから、あやまってもらう、そうして、将来どうするかという問題は、参考人を呼んで、そうしてはっきりした結論をつけたい。それについて
委員長いかがお
考えですか。