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藤田進君 関連。まあ
大蔵大臣を前にされて、
厚生大臣としては以上のように申さなければならぬ事情もありましょう。しかし、私は、
所管大臣とされましては、
福永労働大臣も含めて、そのことも聞こえておりませんか。
福永さん、あなたにも
質問があるのですが、いやしくも
国務大臣となり、
所管大臣となられた以上、自分がこれをやってみたい、池田
内閣としての大きな政策はありましょう、しかし、
所管大臣、
国務大臣として自分はこうしてみたいという、その理想と現実の政策をやはり持ってもらいたい。これは今の
医療行政そのものが、大きくは今の与党、
政府を通じての資本主義的な自由主義の政策、私は、
医療政策、
医療制度について、あるいは施療について資本主義のあり方が一体いいのかどうかということは、これは経済政策なり観念を離れて
考え直してもらいたい、必ずしもみずからの親や、あるいは兄弟や子供という、身近な悲哀を感じなくても、世上見られてひしひしと感じてもらいたい。私は古い例は出しません。けさも登院いたしますのに、九時半に、先駆がついて、そうしてまあゴー・ストップがあるかどうかしれないけれ
ども、およそ今の交通難、交通事情というものは全然あれではわからないだろうという感じを受けて参りましだ。私
自身も、バスにゆられ、あるいはひしめく、ことに婦人労働者なんか、これでは
ほんとうに親としても心配するであろうと思われるような地下鉄に押し込められて登院しておりますが、これを一転して、
医療に
考えてみましても、私はみずから体験をしてきております。長男や、そうして相当な年になった長女を失って、何らの治療も受けず、診断も受けずに、そのまま十日目には死んでしまった。有名なこれは
病院です。ところが、金があれば今はもっとあれでしょう。私は二年ほど前の話を申し上げるわけです。毎日八千円の
医療費を、部屋代を出せば
病院長も来てくれる、あるいはそのかかっている部長も訪れてくれる。そうして右から左に、健康保険の
対象外の
医療も、まあ何万円か出せばしてくれる。みずからの会計はどうあろうとも、助けたいために無理をいたしますが、結局今の行政というものは、
医療についていえば、全くの資本主義な、自由主義なというか、こういうのが
実態ですよ。私は感じてきておるんです。一々その
病院とか何とか申し上げません。それが目的じゃありません。私は、やはり各省
関係大臣においてこうしてやる、
大蔵大臣も、第一番に
人命というものが大事であると言われておりますが、現実の
予算について、私も長くこの一般
予算について、この会議では
総理以下の御
答弁を聞いてきました。それぞれについて重要だ、今度はどうしようと言われます。しかし、今、
藤原委員が尋ねておる問題は、なるほど
病院で死ぬか生きるかの闘病生活をしておる人のため、これを看護する
人々のため、これはおよそ来たる参議院選挙においても、選挙などということは、(「
質問々々」と呼ぶ者あり)これが
質問だ、ことごとくが。それぞれについて判断をして、選挙などに行けるようなひまのあるような
人たちとか——これは身の情勢から見てできない人です。これは
病院には不在投票がありましょう、このじみな選挙、票に
関係を持たないような
人々について、じみちな問題について取り上げておる。その
答弁としては私は非常に不満足です。ことに木村
委員も言われたように、
予算もまず組めば組める、余剰の財源もある。結局行き当たるところ、
大蔵省だけがどうでもこうでもないと言われるけれ
ども、私が聞いておる、あるいは
実態を把握するときに、私は与党にも問題があると思っております。
灘尾厚生大臣が要求されても、
大蔵省がどうにもきかない。
厚生省に関する限り、あるいはその他もそうですが、ことに各省のうちでも、医務局その他にいろいろやってみますというと、どうしてもわれわれはがんばったけれ
ども、
大蔵省がきかないんだ。
大蔵省だけが悪くなっているのが現実ですよ、これは。
大臣はそう言われないけれ
ども、その
大蔵省もけしからぬと思う。同時に、池田
内閣もけしからぬ。(「長いぞ長いぞ」「
質問々々」と呼ぶ者あり)今ヤジを飛ばしている与党もけしからぬ。もっと
医療行政について真剣に
考えられるべきである。具体的に聞きますが、
福永労働大臣や
灘尾厚生大臣、水田
大蔵大臣、あなたの娘さんをナイチンゲールとか、あるいは白衣の天使として
看護婦にいたしますか。おそらくしないはずです。これはわれわれも
病院生活をしてみて、感謝にたえない
人々は多い。けれ
ども、それにあなた方の、じゃ、かわいい娘をナイチンゲールや白衣の天使にするかというと、していない、していないでしょう。あれば御
答弁願いたい。それは
予算的に何だかんだ世に言うけれ
ども、
病院のいろいろな会合に私
どもはたえず参ります。
医療職、看護職、先般
研究職やあるいは
医療職について若干の是正をするとかいわれたけれ
ども、今
養成所を若干ふやされようと毛、充実されようとも、根本の問題はそこだけではございません。御承知だと思う。あれほど国家試験その他やかましい中に、そうして……。