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山田節男君 今の御
説明では、大体交通行政の
関係のものが五〇%
自分で操縦し得るということでありまするから、この点におきましては、私は、もう少し実際的に、東京都におきまするこの交通行政と申しますか、交通取締役と申しますか、もう少し私は親切にできるのじゃないかと思うのです。具体的に申し上げまするが、道路交通法によりまする言葉を使いますれば、標識あるいは標示等を、これは私はいつも
考えることは、今日まだ
日本では道路が悪いし、あまりそういう傾向はありませんが、将来
日本の道路がよくなれば、外国からの観光客も欧米におけるごとく自動車を持って参ります。あるいはレソト・カーと申しまして、飛行場ですぐ自動車を借りて、それで運転してくるというようなお客さんがふえて参ります。そういうことになれば、
一体、少なくとも一級、二級の国道、あるいは東京都内におきまする、あるいはその他の大都市における標識あるいは標示というものは、これは欧米
各国、南米もそうでありまするけれども、こういったような交通の標識とか標示というものは、これは国際的に統一されるべきものじゃないか。現に南米におきましても、パン
アメリカン道路は全部共通の標識を使っておる。
日本ではその標識が、そういう外国人が見てもわけのわからぬような文字をごちゃごちゃ書いている。漢字を書いている。これは
自分で運転していると、そんな文字なんか見ることはできないのです。少なくとも五十キロ、四十キロ飛ばしておれば、もうすでにそういうものは見る余裕はないのだ。何かぱっと、こう目に、危険なら危険というだけで、むずかしい漢字を書かないで、かなでもいいのです。それをひらがなでも、いかにも危険らしきような図案でもって書くことができるのじゃないですか。そういう実際的な創意工夫が足りないということです。これを私はぜひひとつ研究してもらいたいということと、それから標識は、道路標示というものは、どうしても国際的にこれは私は同一であるべきだと思うのです。学校、病院その他のことにつきましても、国際標識を標準とするように
努力してもらいたい。
それから、もう
一つ、これは建設
大臣に
関係ありますが、
一体一級、二級の国道のりっぱな道路を運転しまするというと、ますますひどい事故が多いのであります。これもやはり運転する人のモラルの問題でありましょうけれども、やはりパトロールという制度は、これは警視庁は都内でどういうふうにやっているか、ひとつ聞きたいのでありますけれども、少なくとも国道の維持管理並びにパトロールにつきましては、これはやはり県単位じゃなくて、もう山陽道なら山陽道、あるいは東海道なら東海道を一線としてのパトロールをやらなければ、パトロールの何といいますか、任務というものは果たせるものじゃないのです。これがどうも、
日本の官庁の画一主義でもって、なわ張り主義でもってやっておる。そこに不徹底があり、不親切があるのですね。ですから、この点に関して私は
政府が十分ひとつ意を用いてもらいたいというのが、私の切なるお願いであります。
もう
一つ、建設
大臣にお願いしたいことは、一級国道、二級国道、ことに二級国道が今最善の道路として長期使えまするが、それを見て感じますることは、やはり道路の修理をしなければならない。道路を修理する場合には、夜間にやるというのが、これは
世界と申しちゃ語弊がありますが、欧米の
原則なんです。東京なんか見ますと、昼の昼っぱらに道路の修理をやっちゃって、混雑をますますはなはだしくする。これは労働基準法とか、オーバー・タイムの経費の問題があるかもしれませんけれども、これは
アメリカのニューヨークにいたしましても、道路の修理は昼間やりません。夜やります。なぜ東京のような大都会におきまして、あの修理、掘り返しを、夜やらないか。昼間の混雑を緩和するということについて、これをやる親切さがない。いわゆる官僚的な
やり方しますから、交通の
関係に迷惑かけて、昼はごちゃごちゃする。夜はすいておる。そのときには仕事をしない。これは私はぜひ建設
大臣に
考えていただきたいと思います。
それから、もう
一つ私感じますことは、東海道や山陽道を走って感じますことは、道路修理中の場所には、特に夜間は螢光灯なり赤ランプの標示がどんなところでもあるのが欧米の現状ですが、
わが国ではこの点が非常に不親切で、設備しないので交通事故の生じているのを幾度も見ました。これらのこともパトロールとかそういう制度、何と申しますか、親切にやらないから、こういうことになるのであります。少なくとも道路の整備、維持管理等につきましての責任者の建設
大臣として、もう少しあなた方、やはり自動車の経験のある者を実際にプランに当たらせる。現在、ニューヨークの警視総監は、三十年間交通
局長をやった男が警視総監をやっておるという状況を見ましても、もう少し私は今日の、これは自治省も建設省も道路交通に関してもっと近代的な、そうしてもっと親切な、そうして運転する者自身の心を心としたような行政をやりませんと、依然として交通禍は絶えないのじゃないか。時間もございませんから、これ以上私は申し上げませんが、どうかひとつ、今後
国民が、朝出れば夕べに命の保証がないというようなこういろ交通難は、まことに
日本の文化の恥辱であると思います。この点、十分御
注意願いたいと思います。
これで終わります。