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山本伊三郎君 きょうは自治大臣がおらぬので
厚生大臣にお気の毒だと思うのですが、聞いて
おいてもらいたいと思うのです。この地方財政計画に
おいては、こういう事後の持ち出しについては、いわゆる都道
府県に
おいては八割、いわゆる二割の余裕を見ておる、市町村に
おいては七側ですから、二割の余裕を見ておる、それによって一応、こういう基準財政需要額に
おいて、足らざるものを補ってやれというものが、今の財政計画の大体基本的な政府の考え方になっておるのです。二割や三割の財政余裕力を、これは税金の収入ですね、余裕力をもってやれるかと言えばそれはやれませんよ。その二割、三割の、市町村は三割ですから三割を全部清掃事業に入れる、しかし、清掃だけにそんな余裕財源を費すことはできないのですよ、地方財政計画に
おいては。そういう実は今の地方自治に対する政府の考え方ですね、私は、それで今後環境衛生
局長は徐々にそれを解決したいというような御答弁であったが、徐々どころか、ますます人口はふえる、都市に
おいてですよ。これはいろいろこの財源額がふえる以上にその作業竜がふえてきておる、ますます清掃事業が行き詰まってくるということを裏づけておる。年々人口とか、そういう清掃事業のふえる度よりも若干でも上回る措置をとるならば何年か後には解決できるでしょう。現実はそうではない。事業量のほうが先にふえているのですから、ますます行き詰まるということになる、これは東京都にでも聞いてもらったらいい、東京都の理事者がどう言っておりますか、やれると言っておりますか、やれると言っておるなら、私は現実に、まあ私は都会議員ではないから、都会まで行って調べるわけにもいきませんが……、私はここで追及しておきたいと思うのですが、やれない、
厚生大臣はどこにお住いだか知りませんが、おそらくそういうところについては、ある
程度都もいろいろ考えて処理には相当万全を期しておるかもしれませんが、都市の周辺に行ったら一カ月に一回しかこない、ごみ拾集は。だから夜、空地を選んで、みなごみを持ち寄って推肥にしておる。それでなければ埋めるという状態です。冬の間であれば、あるいは埋めて
おいても不衛生ではない。夏方になるとだめ、うじ虫がわいてたまる。とてもたとえられない。臭気ふんぷんたるものですね、はなはだしいのになると。もうごみであればちょっとがまんできますが、屎尿なんかの処理というのは、どうにもならぬ。これをどう処理しているかというと、バケツに入れて川へ夜中に捨てるというところがある。もちろんこれについては罰則がありますよ。いなかのほうへ行くと、仙台市だったといいますが、公然と川に流しておるところもある、こういう実情が今の日本の清掃事業に対する実情なんです。その認識は私は
厚生大臣もちろん持っておられると思いますが、こういうものを放置して
おいて、これがもう世界の一等級の国であるかと言えるかどうか、私は全く残念でならない。だから私は、もうこの厚生
関係の問題が出ると、一番これは、社会党であれは県尿専門だといっていますが、私はもうこの点だけは何とかこれは解決しなければ日本の国の国辱だと思って、私は
厚生大臣にるる言っておるのですが、将来政府部内でこの問題どう取り上げる考えであるか、
厚生省関係の
政府委員、
局長初めみんなおられるから私は御存じだろうと思う。政府に行くと問題にならない。政府に行くと予算でも削られてしまう、補助金でも削られてしまう。こういう実情ですが、この点しつこいですが、
厚生大臣が今後、というよりも、どうしたら解消できるかというようなその具体案というか、
厚生省としてどうしたらこれが解決するのだということを、ひとつ十年計画というか、あんなものはこれはもう何ですよ。デスク・プランですよ。現実のこの問題をどうしたら解消でるか、いわゆる交通の問題のようなものですよ。一体この点について、
厚生省で自信のあるものがあるなら言ってもらいたい。