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鶴園哲夫君 きのうの
大蔵委員会で
大蔵省設置法の一部
改正につきまして
論議しました際に、
暫定手当の問題につきまして種々御質問いたしたわけでありますが、どうもすっきり
理解がつきにくい点がございますので、この点について
大蔵大臣にぜひひとつお答えをいただきたい、こういうわけであります。それは
暫定手当を
本俸に繰り入れて
整備をするというような
論議が行なわれまして、昨年の十二月に
御存じのように
人事院が
勧告をいたしたのであります。その
勧告の
内容は
御存じのとおりでありまして、
一段階の三分の一を
無給地に支給するというやつであります。
一段階といいますと、今の
給与の
本俸の六・八%ということであります。その三分の一を本年支給する、
無給地に対して支給するというのであります。三分の一でありますから、二・三%
程度のものが
無給地の
人たちに支給される、こういう
勧告になったわけでありますが、ところが、この点につきまして三十七
年度の
予算の中にこれが計上してありませんし、さらにまた
法律を
改正するという準備も全くないわけであります。したがって、これはどういう
理由でそういうことになったのかという
論議になるわけでありますが、それに対しまして今まで私が伺った範囲では、どうもこの
無給地に対しまして
一段階の三分の一を支給するということは、これは
公務員の
給与水準をいささか動かすことになる、
人事院が
民間給与との
関係で
勧告をいたしまして、
公務員の
給与水準というものがきまっておるのに、さらに
勧告が出て、いささかこの
水準を動かすということはあまり適当ではないというようなお
考え方のようであります。そこで、この二・三%
程度無給地に対して支給するわけでありますが、これを
公務員全体にならしますと、〇・一%ぐらいだと思います、あるいは〇・二になりますか、その
程度——きわめて
水準を動かすと言うにはまことに微々たる
水準、〇・一かあるいは〇・二になりますか、その
程度の
水準が動くことは間違いないわけでありますが、それはよろしくないという
見解があったというのであります。そこで
水準を動かす際に
考えたらどうだろう。つまりことしのまた八月の八日あたりに
人事院が
勧告をするかもしれない、する、そういう際にこれをひとつ
考えたらどうか、こういうことであります。そこでまず前者の点でありますが、
水準をいささか動かすということは
穏当性を欠くという
考え方、これにつきまして私が
主張しておりますのは、一昨年の十二月に
人事院が
暫定手当についての
勧告をしておるわけであります。それは
同一市村町内におきます
暫定手当の不
均衡を是正する、つまり
無給地に対しては
暫定手当を支給する、それから不
均衡の場合の
一級地上げるというような
措置をしたわけであります。これは当然
給与水準に
影響を及ぼすわけであります。
水準が上がるわけであります、若干でありますが。非常に少ない
数字でありますが、
水準は上がる。この場合におきましては四月一日から
予算を組んで
実施されたわけでありますが、今回これを行なわなかったということ、これについてはどうしてもその筋が通らない。
前回はやっている。
数字が応分ですけれ
ども、
前回は四月一日からやられたんですが、今回はおやりにならないということはどうしても私は筋が通らないように思うんです。その点をいろいろ伺うんですが、なかなかすっきりしない。これはすみやかに
実施すべきだというように思っております。もっとさかのぼって申し上げますと、
地域給というのが
暫定手当に変わったんですが、それは
昭和三十二年であります。
地域給というのを
暫定手当に変えて、これを
整備してゆくという
考え方が
国会できまったわけでありますが、そういう場合の
主張は、
政府側からの
意見が強かった。
整備してゆくということは、当然これは
水準が変わってゆくことです。
整備してゆくということは、その当時も
無給地に対しまして
一級地分三年がかりで支給して、そうしてそれを
本俸に繰り入れたわけですからして、これは
一級地の三分の一分を毎年繰り入れたんですから、
水準は動く。それは毎年やられたわけです。今回は
水準が動くからいやだということは、私は、筋のほうからいってもおかしいのじゃないか、そういう
主張をいたしておるわけです。これに対しまして、どうもすっきりしませんので、私はこの四月一日から、かりに
政府が
実施されますれば、当然、今度
人事院が
勧告をいたしますときには、すでにその中に
水準は入ってしまう。
水準は入ってしまうというか、動かした分だけは
給与が〇・一か〇・二か上がった形で
人事院としては
処理できるのであります。どうもこれをやられませんと困るわけですが、そういう点についてまず
大臣どういうふうにお
考えであるのか。もう一点の、
給与水準を動かすときにやったほうがいいのじゃないかという
意見については、もう一ぺんあらためて伺いますから、その点だけについて
大臣の
見解を伺いたい。