○
矢嶋三義君 まあ
選挙の問題については、いずれ
公職選挙法の
改正案が本
委員会に本付託になる予定ですから、そのときにさらに掘り下げて質疑、調査いたしたいと思いますが、ただし、この時点でさらに要望しておきたい点は、私がこの
国会の
冒頭に申し上げたことは、あなた方のやられてる事柄がタイミングがずれているということを申し上げておいたわけなんです。公費約七億円使って、そうしてそういうことをやられても効果は上がらない。適切な時期に
運動が行なわれない。タイミングが合っていない。ずれている。それは意識するとしないとにかかわらず、結果としてはそうなっているという私の見解から、要望もし、注意を喚起し、伺ったわけでしたが何ら改善の結果が出てこない点を非常に遺憾に思うわけですがね。
事務当局の
答弁としては、私は今の
程度で及第点を差し上げてもいいと思うのですよ。問題は、大臣なり
政務次官だと思うのですね。どういうように事態というものを認識して、そうして部下
職員に適切に指示を与え、督励してやらせるかというその認識の問題だと思うのですよ。最近の
選挙というものは、もう告示された場合には中盤戦、終盤戦だといわれておるのですね。おそらく終盤戦だといわれておるわけですよ。ことしは
参議院の
通常選挙があるが、来年になったら
地方の統一
選挙が行なわれるわけですが、現状のままだったら僕は救われないという感じがするんですがね。たとえば
参議院選挙を振り返ってごらんなさい。二十五年、二十八年、三十一年、三十四年と本年行なわれるわけですが、この経過をごらんなさい。回数を重ねるたびに
事前運動というものが非常に激しくなるわけですね。お互いの同僚
関係を見ても、今次改選
議員さんの登院率は非常に低い。これは三十四年のそれに比べて非常な変化ですよ。三十一年と比べたらなおの変化ですよ。これはそういうように
候補者と予想される人がせざるを得ない立場に、国全体の雰囲気というものがそういう
方向に行っているわけですね。こういう点を是正するのが僕はあなた方の仕事だと思うのですよ。
候補者に予想される人だけを責めるわけにいかぬと思うのです。その面も僕は否定はしませんがね。こういう
方向でいったら将来どうなるのかという感じがするわけですね。だから、七億円の
予算を組んで公明
選挙の
運動をいろいろやられるとするならば、タイミングが合わなければいかぬですよ。最近の
選挙情勢では、今ごろから
事前運動が本調子になってくるという時期を誤りなく把握して、それとタイミングを合わせていろいろな
運動をやらなければ、
選挙の告示がいつあるというその時点にタイミングを合わせて物事を
考え、
予算の執行を
考えたって意味をなさないのですよ。効果が何にも上がらないのですよ。現実の姿が立証していると思うのですね。だから、
地方選挙が行なわれた場合に、
任期四年だが、
参議院の場合、
任期六年ですね。私は実質的に
任期は五年になっていると思うのですね。
地方議員の場合、
任期は三年になっていると思うのですね。
任期六年といっても、そういう
状況下で、
予算審議をする
通常国会にもなかなか出席できぬということになれば、
任期といっても実質は
任期五年です。こういうような状態を放置しておいていいのかどうかという問題ですね。一体、
自治省当局は何をしているのかと私は言いたいですよ。そういう点に何らの反省もないのかどうかというのだ、問題は。だから、ここに
選挙管理委員会のこういう
改正案が出て、
冒頭に言ったように、公正妥当、
予算に七億円組んだのは僕はむだ金だ、そんな
予算組むなどは言わない。しかし、それと合わせて実効の上がる日本の
選挙なり、日本の
政治というものが、進歩前進の
方向づけが確実に得られるような立場から皆さんが
考え、また行政執行してもらわなければ意味をなさぬと思うのですよ。そういう点で
国会の
冒頭に僕は質問したわけですが、そういう意向をくんではたして適切なる助言と指導を下部行政
機構に対して与えているかどうかという点については、僕は疑問を持つのですがね。それで、この
改正案のこの条項を
審議するにあたって、僕は念のために現状把握をお伺いし、あなた方がどういう反省をされているのか伺ったんですけれども、どうも僕の
考えていることと歯車が合わぬのですね。マッチしないのです。一体そういうことでいいんでしょうかね。これは僕は
事務当局の問題ではないと思うのですよ。大臣なり
政務次官のやっぱり識見と
政治的
責任につながる問題だと僕は思うのですがね。いずれ先ほど申し上げましたように、
公職選挙法の一部
改正法律案の
審議の場合にさらに伺いますけれども、一日早ければ早いだけ
政治家にとっても、政党にとっても、国家国民にとってもプラスになるのですよ、こういう問題はね。今はともかく
選挙戦が正式に始まってからはなかなかやりづらいから、その前に勝負がきまるのだからやっておけと、勝負はもう告示の数週間前、何カ月前にきまるのだから、そこが勝負どころだから、しかも、そのころは取り締まりもあまりたいしてないのだから、そこが勝負どころだと、そこにピントを合わせてやっているわけですね。だから、その間に
選挙法と
相当ずれた事柄が行なわれているということは、これは子供でもわかることですよ。そういう時期にあなた方はのほほんとしておって、そうして効果のない時期になって、そうして国民の血税七億円も使うというような一体
政治行政上のあり方というものが認められるのかどうかということなんですよ。一体どういう現況の認識をされ、反省なり、今後のとらるべき対策についての御見解を持っているのか、それで部下
職員に対してどういう指示、督励をされようとしておるのか、大臣にかわって
政務次官の
答弁を求めます。