○
亀田得治君 最近は
ストッパーを
ネジでとめないで、溶接させておる。おそらく
構造の改善を
命令したと
陸運局がおっしゃるのはそのことだろうと思いますが、ところが、それも、これはちょっとくっつけてありますけれ
ども、専門家に開きますと、ぽんとたたくとすぐ取れてしまうのです。これが取れますと、また元の木阿弥です。そうしてごまかすためには、いつでもこんなところに
ネジなんかあけれるわけです。そういうことが実際上行なわれておるのですよ。これは溶接のやつを取ってしまって、あとまた穴をあけるとか、そんな操作を代理店に頼みに来るわけです、お客さんから。お客さんから頼まぬでも、当然そうあるべきものだというのでやっておるのがある。ちゃんと伝票等があるわけです。せっかく
ネジの穴を埋めて、溶接さしておるのを、ぽんとたたくと取れて、またここの
ネジの穴をあけておいてくれ、そんなことをやっておるのです。これがつまり詐偽その他不正な手段をもっての
脱税なんです。それをお客さんに回すというのはおかしいですよ。そういうことを予想して
鈴木自動車自身がやっておるわけですから。ぽんとたたいて取れないようにしておいたらいい。ほんとうに
座席の角度というものを、窮屈だけれ
ども九十度垂直にしておく。それなら、第一、広告のビラを変えなければだめですよ。おかしいですよ。こんなものは
脱税にならぬということは絶対に言えませんよ、そういう多少の細工をしたからといって。
そこで、たとえばその
書類等の問題でもそうなんです。やはり
書類などをちゃんと押えておれば、たとえば
ストッパーのこういうのを、どうせ下請に出すのでしょう。下請
関係に幾ら出したとか、問題が起きたから、急に
ストッパーだけたくさん作ったようにしようと思っても、それは
書類を押えておいたらできやせぬ。そういうことからいろいろなことがわかってくる。それを、
書類を一年間ほうっておいて、あなた、そんな……。話にならぬですよ。それは関西
スズライトのようにはっきり言うてくれる代理店がたくさんあればいいですけれ
ども、ほかはみんなそれぞれ商売さしてもらっているのですから、それは想像したってわかるでしょう、大体気持が。だから、したがって、この一年間延びておるということは、この
脱税事件をほんとうに摘発するには非常な大きな支障になっておる。これはもう間違いない。そういう
意味で、今後の
調べ方については、よほど工夫をしてもらわなければならぬ。私のいろいろ考えもありますが、あまりにこういうところで言うと、また
鈴木自動車の人も傍聴していて、裏をかかれますから、遠慮いたしますが、これはほんとうにそうしなければ実効は上がってくるものではない。それで、あなたのほうがごまかされたというのでは、ちょっとこの問題を知っている人の納税意欲というものは低下しますね、はっきりと。まあそういうわけでして、大体、一応きょうのところはこの程度にいたしておきます。
それで、
質問の途中でも
委員長のほうに要求をしたわけですが、
本件が計画的な
脱税行為だという点をはっきりさせるには、初めの
認定の事情から明らかにせぬといかぬです、これは。先ほどの答弁では、初めの
認定の
書類の
図面からがどうも判断を狂わすような、そういうふうなことをやっている。が、狂わされるほうも私はどうかしていると思いますが、そういう点があるわけなんです。したがいまして、その点、それから
認定がおりた後に途中
構造が変わっているわけなんです。その際において、どうしてそれがするすると通っていくのかといったような点、こういう点等が明らかになって、それと実際の工場からの出す
状態ですね、こういう点等をもっと明らかにしなければならぬし、それが明らかになれば、法解釈が違ってくると私は考えておる。そういう
意味で、ぜひ参考人等を呼んでほしいというふうに考えております。どうせこれは御相談を願いたいわけですが、名前だけ申し上げますと、
鈴木自動車工業株式
会社の、これはいろいろ人はあるわけですが、代表的に
代表取締役の
鈴木俊三、それから関西
スズライト自動車販売株式
会社の酒井久仁夫、木村宏、それから大阪
陸運局の車両
関係を
担当している金本野州三、
名古屋陸運局の車両の係長のはずですが、斎藤円瑞、それから現在
運輸省の鉄道監督局に勤務されて、その当時
名古屋陸運局車両課長でありました、したがってこれは最初の
認定に相当重要な
関係のある人ですが、飯塚義政、こういうような人をぜひ呼んでもらいたいというふうに考えます。そうすることによって、一そう
本件についての真相を明らかにしたい、こう思います。
最後に一点、要求したい点がありますが、ちょっと関連
質問があるようでございますから……。