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政府委員(
村山達雄君) 率です。率でやりますが、御
案内のように、現在のあれは小売定価によって何%と、こういうことになっておるわけでございます。
現行で申しますと、市町村が一一%、それから府県が八%になっておるわけであります。今度一%ずつ上がりますから、それぞれ一二%、九%になるわけであります。総額はそれできまりますが、
課税標準を同じような見地からいたしまして合理化していこう、価格によらないで一本
当たりの本数によって
課税標準をきめていく。で、その算出の
基礎は、その前年でもって売り上げられた
金額がございますから、その一本
当たりの売上
金額というのはわかるわけでございます。それを
課税標準にするということにいたします。そうすると、
現行でございますと、品種の高い高級たばこは都会でのまれているわけでございます。下級品はいなかでのまれておりますので、定価が違います。それぞれ同じように数量がふえたといたしましても、価格の違いでどうしても都市のほうに
たばこ消費税が流れる。これを本数割りにいたしますと、その伸びは、全国の本数の伸びは違いますが、とにかく高級品をのむか下級品をのむかという
地域的差異はなくなる。これは
増率分についてだけやるのでなくて、根元から現在の一一%、それから八%も根っこから
課税標準を本数
当たりで
改正しよう。で、これらの
措置、まあ
所得税、
住民税の比例
税率にするということ、それから今の事業税の分割基準を改定する、それから
たばこ消費税の
課税標準を合理化する、この
措置をとりますと、まあ主税局のほうの試算したところでは、府県、市町村を通じまして、交付、不交付団体ごとに見まして、そのふえ方の
程度には違いがございますが、減るところはない、すべてある
程度ふえてくるという結果になるわけでございます。
で、そのうち特にまあことし
改正いたしますのは、ことしはそんなことでございますが、将来を
考えてみますと、
所得税の伸長率は非常に高いわけでございます。過去四年の実績をとってみますと、大体年率二二ないし二三ぐらいになってございます。
申告所得税で二二%、源泉で二三%ぐらいになっております。で、一方
国税に移管します
入場税をとってみますと、五%ぐらいの伸びにしかすぎない。しかも、その内容を見てみますと、人員は年々減ってございます。まあ五%から八%ぐらい減っております。辛うじて料金のアップによって
課税標準が五%アップになっておる。こういう状況でございまして、将来性からいってもあまりない。この辺を
考えまして、
税源配分の対象税目として特に
所得税と
入場税、それから比較的
地域的の偏在度の少ない
たばこ消費税、こういうものを税目としていただきまして、で、さらに先生御指摘になったような交付団体に赤字が出るんじゃないかというような点をも、先ほど申しました三つばかり
措置を講じまして、そういうことのないようにという配慮が加えられておるわけでございます。