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政府委員(
大堀弘君) 設備近代化保険の点につきましては、実は私
どもも決議の御
趣旨に沿って、何とかこれをを実現いたしたいと思いまして、昨年以来
予算編成の時期まで、実は初めは保証協会の足並みと申しますか、能力が非常に違いますので、この保証の、
大口保証の
貸付限度というものが、最高は非常に高いものがありますが、大体
個人七百万円
限度、団体一千万円以下ということになっておりますが、低いところは非常に実態は低い情勢になっておりまして、それと、設備近代化保険をやります場合に、
保険公庫がどういう立場で働くかということと調整をいたしまして、保証協会の方の保証
限度は、大体同一の線に歩を持って参りましたのですが、そこで、設備近代化保険を保証協会の手の届かない上の方の部分、一千万円とか、二千万円とかという金額がたくさんあるわけでございますが、それに対する保険
制度としてやりたいということで原案を作りまして、折衝いたしたわけでございます。ところがこの前ありました融資保険
制度というのが、御
承知のように
金融制度調査会で廃止になりましたいきさつがございまして、これは結局、
保険公庫が銀行に対して直接保証をいたしておったわけでございますが、銀行は逆選別をして質の悪いものだけを保険に回してくるということで、非常にロスが出た、損失が出たおけでございまして、それで
金融制度調査会で一回、これが審議されてやめになりましたものですから、それとこの
制度との
関係ということもいろいろ論議になりまして、はなはだ申しわけないことでございますが、本
年度は一応見送って、さらに一年間検討をしていこうということに相なった次第でございまして、私
どもとしては、ぜひこれは今日の事態からいうと、相当大きな設備、
中小企業の一千万、二千万といった設備についての保険
制度というものは必要だと
考えますので、さらに
努力を続けまして実現の
方向に持っていきたいと
考えておる次第であります。