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説明員(
山内一郎君) それではお手元に
資料が配付してございますが、その
資料は「
昭和三十七年六月上旬以降の
梅雨前線豪雨による
被害概況」こういう
資料でございます。この
資料に基づいて御
説明をいたします。
一ページをお開きを願いたいと思います。一ページは、
公共土木施設の
被害につきまして総括的にまとめてございます。
直轄災害と
補助災害を区分いたしまして、月別に六月、七月上旬を区別してまとめてございますが、
直轄災害は六月分三億五千万円、その
内訳は
河川、
砂防、
道路になっておりますが、
河川が三億一千三百万円、
砂防が二千四百万円、
道路——これは
道路局の
関係でございますが、一千百万円、
補助災害が二十九億一千百万円、合計いたしまして三十二億六千百万円、こういう
金額に上っております。七月上旬は同じく
直轄と
補助を区分いたしますと、
直轄災害が十三億五千二百万円、その
らち河川が十二億二千九百万円、
道路が二千三百万円、
補助の
災害が八十五億五千四百万円、合計いたしまして九十九億六百万円というようになっております。したがって全部を合計いたしますと、
右下をごらんいただきますように百三十一億六千八百万円という
金額に上っております。これを例年に比較をいたしまして昨年は
長野県が非常に大
災害がございましたのでそれよりは相当下回わっておりますが、大体三十二年災、三十三年
災程度と同じような
災害ではなかろうか。まだ、七月全部終わっておりませんし、まだ
梅雨が全部終わっておりませんので、大体、そういう
程度になるのではなかろうかというように推定されます。
二ページ以降はこの
内訳になります。二ページは
直轄河川の六月中旬の
災害でございます。六月は上旬、中旬、下旬と三回
災害が発生しておりますが、
直轄河川の六月十三日から十四日分、ここでごらんいただきますように、
北陸地方建設局、
中部地方建設局の
管内におきまして、それぞれ
手取川、常願寺川、千曲川、
犀川、信濃川、それと
天竜川上流、これらの川が
被害を発生しております。
被害の
報告額は、
右下をごらんいただきますように、合計いたしまして三億一千…百万円というふうになります。
三ページは七月上旬の分が記載してございますが、七月になりましても、雨が降ったりやんだりしている
関係上、
水位が
最高になっては、また下がり、上がっているという
状況が見られます。
中国地方建設局管内の芦田川、
太田川、郷川、これは五月の二日からずっと降りまして、五日に
最高になりました
状況がここに書いてございますが、この今回の
最高水位と
計画高水位、これを比較していただきますと、その
程度がわかるわけでございます。
九州地方建設局で
筑後川、
菊池川、遠賀川、
本明川、六
角川、それぞれ
被害を受けておりますが、
筑後川は今回
最高水位のところをごらんいただきますように、四日に一時
水位が
最高になりまして、その後下がりまして、また八日に
出水を見ている、こういう
状況がわかるわけでございます。
菊池川についても同様でございます。これらの
水位関係をごらんいただきますと、一番
本明川、それから六
角川、これが非常に
出水がひどかった、こういうことがわかります。
被害の
報告額につきましては、現在
調査中の分もございますが、わかりました分だけで、
右下の
一つ上をごらんいただきますと、十三億二千九百万円、六月、七月の計が十六億四千二百万円というふうになります。
四ページは、
直轄砂防の
被害の
状況でございまして、
北陸地方建設局の
管内の
信濃川上流水系、
手取川の
水系におきまして、
堰堤が被災をしております。その
被害の
報告額は、
右下をごらんいただきますように二千四百万円、こういうふうになっております。
五ページ、六ページは、
道路局の
関係でございますので、これを飛ばしまして、七ページに参りまして、ここから
補助災害の分が書いてございます。六月は先ほど申し上げましたように、上旬、中旬、下旬とございますが、七ページは六月の上旬の分でございます。
被害報告額は、右に書いてございますが、これをごらんいただきますように、上旬の
被害におきましては、兵庫県、
京都府の、それぞれここに書いてある
被害河川が
中心になりまして
災害が発生しております。合計は
右下をごらんいただきますように、二十億五千五百万円というふうになっております。
八ページは、六月の中旬分でございまして、
長野県の木曾川
水系、
天竜川、
犀川、こういう
河川が
被害を受けておりますが、その
金額はここに書いてございますような三億一千二百万円、それ以外を含めまして、
右下に書いてございますような五億五千四百万円という
金額になっております。
九ページは六月下旬の分でございますが、これは
県名は、ここに書いてございますような県でございまして、
中国の
山口県、それから四国の愛媛と、
九州大体全般にわたりまして、
被害が発生しております。これは顕著なところはございませんが、総額で三億百万円、六月分を全部合計すると二十九億一千百万円、こういうふうになります。
十ページ、十一ページは、
補助災害の七月上旬分を、二日以降ずっと発生した分を全部一緒に書いてございます。総計は、十一ページの
右下のほうをごらんいただきますとわかりますように八十五億五千四百万円、こういう
金額に上っております。おもな点を拾って参りますと、上から
三つ目の
愛知県、これが五億四百万円、その次、二つ置きまして和歌山県が五億二千万円、さらに二つ置きまして
広島県が五億八千百万円、十一ページに参りまして
福岡県が六億八千八百万円、
佐賀県が、これが一番
被害がひどうございまして二十三億五千六百万円、これはまだ多少上回る見込みでございます。
長崎県が十四億九千四百万円、
一つ置きまして
熊本県が六億一千九百万円、合計いたしまして八十五億五千四百万円、六、七を合計すると百十四億六千五百万円、こういうような数字になるわけでございます。
以上、簡単でございますが、
河川局関係の分の
説明を終わります。