○
大倉精一君 これは口頭でもって
説明されるのもけっこうだと思うのですけれども、やはりそれに必要な
資料というものを、別冊につけてこれからいただきたいと思うのです。それは、そのときに出席されておらない
委員の方もおいでになるだろうと思いますので、これはぜひともそうしていただかないと困ると思うのです。今度はそこまで要求しませんけれども、本来ならば、
各線について、はたして今言われたようなそういう
必要性があるのかないのかということは、これはやはり線によっては延長ということが要ると思うのですが、私はどうも
新線建設について、従来は
鉄道建設審議会の運営の内容はよく知りませんけれども、そこできまってきたものが
国会で
法律改正案となって出てきて、何となく通ってしまう。そういうような習慣になっておるようですけれども、どうもそのことが私はふに落ちない点なんです。
国会としてもはたして
建議された線が、ここに言われておるような、何といいますか、「
産業資源の
開発並びに
経済交流を促進する」そういう線であるのかどうかということは、これはやはり慎重
審議しなければならぬと思うのです、
委員会において。今度はそこまで要求しませんけれども、今後の
審議の態度としても、
国会は
鉄道敷設については慎重に
審議することが必要である。特に
鉄道に対する
価値判断というものが、時代の変化に従ってずっと変わってきておりますので、そういう点についても、やはりだんだん考えていかなければならぬと思うのですね。
そこで、それはそれとしまして、今度の十二線の
建設線になったことについて、いろいろ
新聞等にも書いてありますけれども、現在の
建設線が三十八線あって、
予算が年間七十五億、こういう
現状なんですけれども、
建設線と
予算の
関係というのは、こういうことでいいんですか。これは
ほんとうに
建設に必要なものならば、もっとスピードを早くされて
建設しなければ、この
提案理由の
趣旨と違うのじゃないかと思う。現在三十何線あるものが、わずか七十五億の
予算でもって、一年に一キロ足らずもできないという線がたくさんあると思うのです。そういうことでは、これはもう
経済の
開発なり、あるいは
文化の
交流なんということには役に立たぬと思うのですが……。ですから
予算と
建設費とは違うのじゃありませんか。