○
大倉精一君 これは
運輸大臣にお尋ねしなければならぬことかもしれませんけれ
ども、同じ公共
料金といっても、電車や汽車と
タクシーと同列に並べるということは、これは若干いかがかと思うのですね。電車や汽車やあるいは
バス等の
料金と
タクシーとは少し違うのです、内容、性格がですね。さっき言ったように、
バスとかあるいは汽車、電車というものは、これはもうほんとうに大衆の
輸送機関であって、五円、十円値上げするということは非常に大きな影響がある。物価にも影響がある、心理的にも非常にある。
タクシーの場合には必ずしもそういうような性格とは本質的に違うのじゃないかというような気がするのですね。これは
検討してもらわなければなりませんけれ
ども、
検討々々と言っているうちに、だんだん事態は進展していくのですね。特に最近
政府において公共
料金の問題について閣僚の間でも
意見の相違があるようですけれ
ども、これは
局長の関与する範囲でないかもしれませんが、物の考え方を
タクシーの場合は
タクシーの場合のように考えていかなければならぬのじゃないかというような気がするのです。もしそれを押えているために働く者の将来の保障も、あるいは現在の給与も、あるいは
設備の
改善もできず、不良車両を走らせなければならないというような事態になるとすれば、これは早急に考えないと
交通の安全のために非常に害があるのじゃないか、こう思うのです、この間の私鉄のように。私は私鉄の
運賃について、
政府が私企業の経済の自由化をチェックする以上は、
政府が責任を持て、あるいは利子補給なり低利資金の
融資なりという責任を持たなければならぬ、こう言いましたけれ
ども、
タクシーの場合は、チェックしておるからといって、これは利子補給を保証するというわけにはいきますまい。そういう点について、もうすでに再
検討する段階にきているのじゃないでしょうか。あるいは
料金の
立て方自体にも問題があるかもしれません。そういう点について
検討を進められているのか。あるいはこれからやろうと考えるのか。どっちなんですか。