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政府委員(
前田光嘉君) お手元に「
オリンピック関係道路の
整備計画及びその進捗
状況について」という資料を配付してございます。これによりまして御説明申し上げます。
オリンピック関連道路としてわれわれのほうで扱っておりますものは、ここに書いてございますように、
一つは国の直轄または
補助として
事業を実施するのがございます。これは二十三路線きめておりまして、総延長八十三・八キロになりますが、全体の
事業費で、この現在の道路五カ年
計画に計上しております額は、八百八十一億五千万円でございます。そのうち昭和三十六年度に百七十八億九千百三十二万八千円支出いたしまして、この結果二〇・三%の
事業の進捗をいたしております。さらに昭和三十七年度の
予算におきましては、
事業費といたしまして三百二十六億六千七百四十万円、そのほかに国庫債務負担といたしまして六十億円という
事業を見込んでおりますので、合計いたしますと、昭和三十七年度には四三・九%の
事業が進捗できる見込みでございます。残りました額は昭和三十八年度以降になりますが、合計で三百十五億九千二十七万二千円でございますので、全体から見ますと、三五・八%の進捗率で、この程度の
事業でございますと、やまは三十七年度、三十八年度及び三十九年度の初期におきまして
事業が大体順調に完了できるという
見通しの
予算でございます。
その次に、
首都高速道路公団が行なっておりますところの首都高速道路のうちの
オリンピックに
関係あるものとして実施しておりますが五路線、延長で四十四・二キロございます。そのうち全体
事業費が六百四十四億六千九百万円でございますが、これは昭和三十五年度までに三十七億五千百万円実施をし、昭和三十六年度——先年度には百四億九千三百万円実施いたしました。これで一六・三%でございます。昭和三十七年度には百五十五億五千九百万円の
事業を実施し、二百・一%の
事業を終わる。で、昭和三十八年度以降に三百四十六億六千六百万円、五三・八%残ります。首都高速道路は立ち上がりの
関係及び工事の進捗が一般の街路
事業と若干おくれておりますが、目下のところこの進捗率で、特に
オリンピックに
関係の多い一号線及び四号線につきましては、間に合わせるというつもりで、しかもその
見通しを立てまして、現在工事に鋭意
努力しているところでございます。
このほかに、実は国の
補助を受けないで、
東京都が
単独事業としておやりになっておる
事業が、その下に書いてございますように、六路線、延長十一・一キロメートルでございます。そのほかにさらに自転車のロード・
レースの路線といたしまして四路線、延長七・八キロメートルがありまして、合計で三十三路線になりますが、それをやることになっております。
その次のぺ−ジは、今申し上げました全体の資料の内訳でございます。このうちおもなものを申し上げますと、まず一番大きな路線でございますが、環状七号線——大田区の南千束から板橋に参りますものでございますが、これが一番上の段の数字にございますように、延長十九キロでございまして、総
事業費百八十三億、昭和三十六年度には
事業費が五十一億と、国庫債務負担を十五億つけましたので、合計六十六億の
事業ができました。昭和三十七年——ことしの三月三十一日現在の契約が六十六億済みました。このうち支出義務が六十四億ありましたので、本年度の進捗率は三六・四%。これを三十七年度
予算で
決定しました額が
事業費で七十四億、国庫債務負担が十八億、合計九十二億つけておりますので、この環状七号線につきましては、三十七年度末には七八・三%できるという
見通しを立てております。
次の放射四号線、青山通りでございますが、これにつきましても、全体
事業費百六十九億のうちで昭和三十七年度の終わりには九二・三%と、特にこの二路線には重点を置きまして
事業を実施しておるわけでございます。
以下、各路線につきまして同様の数字をあげております。一番下をごらん願いたいと思いますが、これらを総合計いたしますと、国の直轄または
補助による
事業につきましては、昭和三十七年度の終わりには六九%進捗いたします。あと三十八年度以降には約三〇%が残りますので、その程度ならば十分消化できるという
見通しをつけております。
その次のぺ−ジには、首都高速道路に関連する分でございまして、上のほうは首都高速道路
事業を実施いたします場合に、高速道路の下になるところの一般街路の線でございますが、この街路を広げまして、その上に、あるいはそれに並行いたしまして首都高速道路を作ります、いわゆる関連道路でございますが、これにつきましては、一号線、二号線、三号線、四号線、それぞれ関連街路がございまして、その進捗
状況が、一番右にございますように、四八%の進捗ができます。
次に直轄
事業といたしまして、祝田橋、これは皇居のところにある橋でございますが、それと笹目橋、これは
戸田ボート場に行く橋でございますが、この橋がそれぞれ本年度の終わりで六六%及び五八%の進捗で、
オリンピックまでに間に合わせるという予定で進捗をいたしております。
首都高速道路につきましては、一番最後の表にございますように、一号、二号、三号、四号、八号、これらを関連首部高速道路として
整備いたしておりますが、三十七年度の終わりには合計四六・二%という進捗率をもちまして
事業を実施したいと、こう思いまして、目下
事業に
努力をしておる
状況でございます。
以上、簡単でございますが、説明を終わります。